Hatena::ブログ(Diary)

法華狼の日記

2007-09-06 朝が涼しいと、少しやる気が出るかも

[]橋下徹弁護士の記者会見報道について

ページが見つかりませんでした | パソコン教室フランチャイズで開業

橋下弁護士:母子殺害弁護団からの賠償訴訟で反論会見

 山口県光市の母子殺害事件の被告弁護団(22人)に加わっている広島県の弁護士4人から、テレビ番組での発言を巡って損害賠償請求訴訟を起こされた橋下(はしもと)徹弁護士(38)=大阪弁護士会所属=が5日、東京都内で会見し「法律家として責任をもって発言した。違法性はないと確信している」と反論、全面的に争う姿勢を示した。

 橋下弁護士は「差し戻し審でなぜ大きく主張を変えたのか、被害者や社会に分かるように説明すべきだ」と弁護団を批判した。

 原告4人が3日に広島地裁に出した訴状によると、橋下弁護士は5月27日に出演した関西の民放テレビ番組で、弁護団について「もし許せないって思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたい」と発言。この後に4人は各約300件の懲戒請求を受け、対応に追われて業務に支障が出たと主張、1人当たり300万円の賠償を求めている。

 同事件で殺人罪などに問われている被告の元少年(26)は1、2審で無期懲役判決を受けたが、最高裁は昨年6月に破棄。広島高裁での差し戻し控訴審で、弁護団は強姦(ごうかん)目的や殺意を否認している。

 原告4人を含む弁護団22人への懲戒請求は、全国で3900件に上っている。【高倉友彰】

毎日新聞 2007年9月5日 12時45分 (最終更新時間 9月5日 12時58分)

どこの報道も情報量は大同小異。メディアを通したアピールの難しさを、自分の身に降りかかって痛感しているのではないだろうか。今回は誤報への抗議と違って自身に正当性があるとは限らず、思い通りに発言を掲載させるのは難しいだろう。


ネットで最もくわしいのは、おそらくJ-CASTだろう。

「弁護士会はバカ」 橋下弁護士会見でケンカ売る : J-CASTニュース

ニュースサイトとしては問題が多いが、紹介されている範囲の弁明内容はとりあえず信用しておく。以下、強調は引用者。

――今回の事件の弁護団は、1審、2審で被告人は犯行についての具体的内容については争っていないにもかかわらず、上告審弁論に日弁連の行事のため欠席した上、加害者の「強姦」が「死者を復活させるための儀式だった」などとこれまでまったく主張してなかった新たな主張を展開した。

……自分のブログで、証拠精査の時間不足で欠席したという理由に一定の妥当性を認めていた*1のを忘れたのだろうか。


その一方で、「品位を失うべき非行」という規定についても「品位の中身を決めるのはできないし、馬鹿げた規定で、弁護士会はバカ」とし、

「(弁護士は)免許業であるにもかかわらず国の監督権限を受けない。この言いわけのために『懲戒請求』の制度がある。いわば『弁明の具』だった」

と持論を展開した。

自身で制度を紹介しておきながら、安易な懲戒請求が違法とされること等が知られた後になって、制度を批判し始めるのは印象が悪い。

懲戒請求の制度について無知だったなら愚かだし、懲戒請求に規制があることを隠していたなら確信犯*2だ。


また「懲戒請求を呼びかけていながら、自身が懲戒請求していないのはおかしいのでは」といった指摘もあり、これについは*3「時間と労力を省いた。自分でやらなくても、というところはありました」と弁明した。

……考えられる限り、最悪の弁明だ。

被害者遺族に欠席理由を説明しに行くべきと主張していたのは何だったのだろうか。扇動した懲戒請求に時間と労力を消費させた一般人、反論に時間や労力を取られる弁護団、膨大な懲戒請求を受け取った弁護士会、諸々に対して失礼だとは思わないのか。

*1http://hashimotol.exblog.jp/6259063/「欠席した理由は、最高裁が期日延期を認めなかったからだって。弁護人として十分な準備ができなかったからだって。その理由は一理ある。」

*2:正しいと確信して罪を犯すという本来の意味合いで。

*3:原文ママ

zhen04zhen04 2007/09/06 12:39 橋下氏は、自分の行動を論理的には正当化できないし、懲戒請求の要件を満たすだけの理路も思いつかないから、
「世間の風」とかを御旗にしているんだろうなと思っていましたが、
「時間と労力を省いた。自分でやらなくても」という弁明は(仮に記者会見でその通りのやり取りがあったとして)、
本当に印象が悪いし、馬脚をすっかりあらわしたという感じです。

Bill McCrearyBill McCreary 2007/09/06 13:58 >時間と労力を省いた。自分でやらなくても、というところはありました
・・・・(失笑)。
まともな人間だったら、さすがにこんなことは口にしないと思うんですけど、どうしたものですかね。

が、裁判では全面的に争うというのですから、これはこれでこの先を見守りたいと思います。けっきょく時間と労力がかかっちゃうわけですけど。

Prodigal_SonProdigal_Son 2007/09/06 14:12 はじめまして。突然TBをお送りして失礼しました。
おそらくこの件は裁判の進行とともにマスコミ報道が縮小され、「30万円の賠償金支払いを命じられた」と小さく三行記事で紹介されて終わりなような気がします。橋下弁護士はマスコミのお気に入りですからね。いつの間にか肩書きが「弁護評論家」になったりして。

TTTTTT 2007/09/06 17:00 >時間と労力を省いた。
正直すぎる物言いではありますねwそれにいち弁護士として無茶な弁護内容についてもなかなか批判しきれないところがあるんでしょう。
ですがこの問題は、あの弁護団に対し不快感を持つ人たちにこういった方法があるんですよと紹介したに過ぎません。扇動?笑わせます。懲戒請求というやっかいな制度を広く告知されたことが我慢ならないのかと思えてきます。
世論もマスコミさえも彼の味方ですし、どうなるか面白そうではあります。

aa 2007/09/06 18:27 世論を味方にするとか、世論を司法に影響させようとする考え方自体が頭おかしい。

通りすがり通りすがり 2007/09/06 19:32 法華を名乗るとは、しゃらくさい。一体あんた何歳だ!

bubu 2007/09/07 00:49 > こういった方法があるんですよと紹介したに過ぎません
それだけなら問題ないけど、二度に渡って「誰でも簡単!みんな懲戒請求を出してください!!!この発言カットされるかもしれないけど!」とか言ったようにも聞こえましたが。記憶違いかなー

曹洞虎曹洞虎 2007/09/07 01:21 >世論を味方にするとか、世論を司法に影響させようとする考え方自体が頭おかしい。
やっぱり。高木健一弁護士とか福島瑞穂弁護士が慰安婦訴訟でそういうことやってたものねえ。本当に慰安婦の救済を求めてるなら、法理論上最も補償が認められやすい韓国政府への訴訟を韓国でおこしたはずなのに、なぜか認められにくいのが分かりきってる日本で日本政府相手に訴訟起こすんだもの。

bolsaespanolbolsaespanol 2007/09/07 09:25 buさん
>二度に渡って「誰でも簡単!みんな懲戒請求を出してください!!!この発言カットされるかもしれないけど!」とか言ったようにも聞こえましたが。
そうだとすれば、紹介ではなく煽動ですね。
あとみなさん明らかな釣りは無視しましょう。

hokke-ookamihokke-ookami 2007/09/08 12:38 zhen04さん、Bill McCrearyさんへ。
まったく、今後どのような主張をしても、好感度が上がることはまずないだろう発言ですね。ブログの新しいエントリでは、一般人に書類等を求めて裁判の証拠にしようというのがまた最悪です。
この質問をした記者はいい仕事をしました。

Prodigal_Sonさん、はじめまして。
因果関係に疑問符がつく可能性などを考えると、もちろん求めた金額が賠償されるとは限りませんね。どちらかというと今回の裁判がどれだけタレント業に影響を与えるかが気になります。

TTTさんへ。
たとえば高価な壷を売りつけることを批判されたら、批判者に不快感を持つのは人間的な感情かもしれませんね。ただし、それでも批判された原因を調べることが先決であって、不快だから即訴訟を起こすなどという反応は愚かです。
弁護団がなぜ弁護活動を行っているかは、ネットを検索しただけでも見つかります。法曹関係者サイト、弁護団の意図を伝える報道、書籍や資料を紹介する一般人……探していけば多くの情報が得られます。あなたは現にネットに接続していますね?
ちなみに弁護団の活動を肯定する弁護団のブログは、コメントやトラックバックを受けつけているところも多いですね。読者投稿を受けつけている新聞紙もあれば、無料で使えるブログもあります。つまり自分なりに調べてなお不快感が残ったとしても、反発を周囲に示す方法は無数にあるわけですよ。

aさんへ。
裁判は世論から安易な影響を受けるべきではないことは、さすがに橋下弁護士も認めていますね。世論はまず立法に影響を与え、そこから司法へも影響を与えるといった順序が原則としてあると思います。
また、国家と個人の力関係を考慮に入れるなら、個人を守る方に動くならともかく、国家(この場合は検察)に有利な方向に動くのは避けなくてはなりません。
もちろん、逆に裁判によって世論に影響を与えるといった方法論ならば問題はないと思うのですが。

通りすがりさんへ。
通りすがられても答える価値を感じませんが、しゃらくさいってあなたこそ何歳ですか(笑)。

buさん、bolsaespanolさんへ。
実際、ブログでも懲戒請求を出してほしいといった発言がありますしね。
ちなみに今枝弁護士によれば、番組放映前には懲戒請求が一件も来てなかったそうです。

ひろみひろみ 2007/09/08 21:37 皆さんは結局観客なんですね。 それにしても、殺したあげくに「死者を生き返らせるための儀式としてHをした」なんて、あまりにひどすぎる話です。生き返らせるためなら誰もがまず思いつくことは呼吸と心拍を回復することですよね。本当にひどすぎる。常にこの前提から議論を始めないと、単なる法律論や、やり方の問題だけになってしまう。結局第三者的なる。
自分自身の問題として考えたとき、懲戒請求ということ自体を我々は知らされていなかった。そういうものを知らされてこなかったことに問題を感じないのでしょうか?その点、今枝弁護士の言い分は無責任きわまりない。 この機会に国民みんなで裁判の行方を見守り、これからの行方をよ〜く見て、まじめな意味での懲戒請求を行使して行きたいものですね。橋下弁護士の行動は、良くも悪くも裁判と弁護活動というものを我々の身近に引き寄せてくれたと言えると思います。

ええええ 2007/09/09 01:20 ひろみさん。あなたも今回の一件を蚊帳の外から見ているだけですよ。
私も、この事件の真相は何も分かりません。
もし加害者が精神異常であれば妥当な弁護だという考え方も有ります。
懲戒請求に関しても、知らされていないのではなく知らなかっただけです。

birdbird 2007/09/09 09:10 我々が被害者遺族などの当事者ではない第三者であることは否定しようがない事実でしょう。その第三者たる観客が怒りに任せて又は集団心理に煽られてスタンドからグラウンドになだれ込むような行為をすれば、そんな行為はすべきではないというだけではないでしょうか。また「橋下弁護士は懲戒制度の紹介をしただけ」という書き込みをよく見ますが、懲戒制度が?正当な懲戒の事由もないのに懲戒請求すれば不法行為責任を追及されうる?1件でも有効な懲戒請求がなされれば懲戒は検討される などの点に言及することもなく「誰でも簡単!みんな懲戒請求を出してください」といった発言をすれば、とても単なる紹介とは言えず扇動と指摘されても仕方がないでしょう。

bolsaespanolabolsaespanola 2007/09/10 09:26 ひろみさん
>それにしても、殺したあげくに「死者を生き返らせるための儀式としてHをした」なんて、あまりにひどすぎる話です。

私も個人的にはひどい、拙劣な弁護だと思います。裁判官がそう思えば、被告の不利になるし、被告の死刑判決がでる可能性が高くなると思います。結果弁護団に不利な結論がでるだけで、彼らが一番損するわけです。だから懲戒請求して裁判の進行を防ぐ意義はないでしょう。もし被告に死刑判決が妥当だとひろみさんが思うなら、一番よい方法は”何もしない”ことですよ。

hokke-ookamihokke-ookami 2007/09/11 07:37 ひろみさんへ。
橋下弁護士は、観客たる世間に声を上げること、司法がそれを聞くことを期待していますよ。

>生き返らせるためなら誰もがまず思いつくことは呼吸と心拍を回復することですよね。

私は葬儀場で人工呼吸や心臓マッサージをしている人を見たことがありません。
様々な戦争犯罪や凶悪事件では、さらにとてつもない動機で行動する人間が少なくないのです。必ずしも精神異常とされない人でさえ。

>この機会に国民みんなで裁判の行方を見守り、これからの行方をよ〜く見て、

つまり、あなたも観客なわけですね。

ええさんへ。
懲戒請求よりも前に、刑事裁判の仕組みや弁護士の意味について知るべきだろう人が多いですね。

birdさんへ。
専門家が公に発言するなら、ただ教えるだけでなくリスクを注意してしかるべきですね。

bolsaespanolaさんへ。
実際の裁判が進行し、弁護団が司法の場でどう考えられているか、わかるようになると願いたいです。いくらなんでも、世間の風にしたがって判決を出すなどという無茶はしないでしょう。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20070906/1189032067