法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

左翼でなく「世間の目」のつもりでチベットコピペを考える

前回*1書いたが、「チベット 平和団体」「チベット 人権団体」で検索すると、上位で出てくるページのほとんどが「平和団体」「反戦団体」がチベットを「無視」しているというコピペだ。


推測だが、チベットを支援したいと思って検索する人は、この状況に困惑をおぼえるのではないだろうか。実際に行動している平和団体がいるのに、目的のページにアクセスできないのだから。
もちろん「チベット アムネスティ」等で検索すれば、さすがにアムネスティジャパンの様々な活動が上位に並ぶ。しかしその単語を用いて検索するのは、あらかじめアムネスティの活動を知っている者だろう。平和や人権について長く考えてきた者ならば、ネットの知り合いを通して団体活動情報を共有することは難しくない*2。しかし、今回の動乱で初めて平和団体に協力しようとした人はどうなのだろう。平和団体批判に個々の内容があるならまだ良いのだが、コピペにすぎないので情報量は限りなく薄い。有用な情報が無意味の巨塊に埋められているのだ。


有用な情報が無意味の巨塊に埋まっているのは、検索の上位で出てくる「チベット事件のまとめガイドライン」も同じ。
反戦・人権団体の動き - チベット事件のまとめガイドライン - アットウィキ
単に作成者が確認していないというだけで「無視」と書き連ねた結果、行動している個人や団体がどれなのかわかりにくい。行動内容もほとんど書かれていないし、どこにどのように協力すればいいのかという参考にもなりにくい。一時期アムネスティジャパンが逃げたように書かれていたように、行動していても作成者が確認するまで無視しているのだととらえられかねない。もし「チベット事件のまとめガイドライン」を信じてアムネスティジャパンが行っているチベット支援に協力できなかった者がいたら、誰が責任を取るのだろう。


そもそも、抑圧されている人々への支援は左右の思想を問わず共闘すべきという意見がある。妥当な考えだろう。
しかしコピペや「チベット事件のまとめガイドライン」には、保守系の個人や団体がほとんど書かれていない。……まさか、保守系の個人や団体は効果的なチベット支援ができないと思っているわけでもあるまい。結果的に、保守系平和団体の行動についてもネットから隠蔽してしまっているわけだ。
コピペを嬉々として*3張り付けている人は、中国政府に対する抗議活動を目立たなくして、足を引っ張っている自覚はあるのだろうか。


そもそも、何をやっているのだろう。
新着コピペ - チベット事件のまとめガイドライン - アットウィキ

中国共産党による典型的なプロパガンダ手法について、紹介します。

1.まず最初に、一方的に、全ての罪を相手側に負わせる。

例1) 40万の住民は、全て日本軍によって殺害された → 南京「大虐殺」
例2) 中国で混入された可能性はない!         → 毒餃子事件
例3) 「罪のない市民」13人が暴徒によって殺害された → チベット大虐殺

2.さらに、自分達がよくやる種類の非道行為を、相手側が行ったと主張する。

例1) 日本兵は妊婦の腹を割き、胎児を銃剣で刺し殺した   → 南京「大虐殺」
例2) 反動分子の手で、意図的に毒が混入された        → 毒餃子事件
例3) 暴徒は、巡回中の警官を殴り倒し刃物で肉を切り取った → チベット大虐殺

3.当然、証拠は何一つないので、慌てて捏造する。だから、突っ込みどころ満載w

例1) 雑誌等に掲載された写真を、キャプションを変えて使い → 南京「大虐殺」
回したり、やらせ写真を捏造する。
例2) 密封したポリ袋をメタミドホスが貫通することを試験にて → 毒餃子事件
確認!(でも、追試験のためのデータは出せない)

多分、チベット人暴徒に警官や一般住民が殺された証拠については、現在、鋭意作成中w -- (名無しさん) 2008-03-25 12:39:08

現中国政府批判で南京大虐殺否定論を持ち出すのは、どう考えても無理筋だ*4足を引っ張らないでくれるかな、たのむから。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080325/1206485917

*2:たとえば碧猫氏のブログ等でWEB活動まとめエントリが書かれていることを私は知っている。http://azuryblue.blog72.fc2.com/blog-entry-406.html

*3:http://nereidedesign.jugem.jp/?eid=141「・・・いやいや、笑い転げてしまいますね。」

*4:日本人の証言者も多数存在するし、だいたい当時の中国は国民党政府だ。