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法華狼の日記

2010-11-14

[]『バトルスピリッツ ブレイヴ』第10話 宿命のバトル!太陽龍VS月光

ライバルのバトルジャンキーぶりを前にすると、それだけでは駄目だと説教する主人公ダン。作中でも指摘されているように前作のダンを思い出させる主張だが、自覚する台詞を吐いているように今作はダン自身もバトルジャンキーだったからな……しかもカード販促アニメでカードバトル以外に目を向けろと主張するのは、それが正論だとしてもどうなんだろう。

そんなアレコレを吹き飛ばすように結局バトルへのめりこんでいく物語が、カードバトルアニメとして熱かったことも確かだが、新カードのお披露目で決着がついたので消化不良な感もある。カード知識がある者が見れば別の感想があるだろうとも思うが、アニメだけ見ている者からすると最後の決着くらいは以前に作品で描写された特性をいかしてほしいと思う。


キャラクター作画がハイライト多めで、良く整っていた。表情の変化も細やかで良い。「アニメNewtypeチャンネル」の番組表などで確認すると、今回の作画監督は第2話と同じ澤田譲司なのだが、どうも見覚えがない。……っていうか、トランスアーツの澤田譲治の誤記もしくは別名義か。第2話と同じくトランスアーツ制作協力回だし。

[]『ハートキャッチプリキュア!』第39話 えりかピンチ!マリンタクトが奪われました!!

今回の敵はスナッキーだけで、心の花も敵幹部も登場しない。戦闘を担当するのはキュアマリンばかり、他のプリキュアはほとんど出番がなし。前回で新しい力をえて、これから戦いが激しさを増しそうだからこそ、ここで番組序盤に立ち戻って描きなおす意味がある。

空を飛ばず必殺技の応酬もない、愚直なまでにしっかり動かしている格闘戦にアクションアニメのプリミティブな面白味があった。あまり使用されなかったキュアマリンの単独変身シーンも2回にわけて描写。


もちろん作品の本線を完全に離れた番外編というわけではない。

それぞれのプリキュアと妖精の関係を描きなおす回だったわけだが、番組当初はプリキュアを導く立場だったため内面をじっくり描く余裕がなかったシフレとコフレも、日常描写を通してキャラクターとしての魅力を出していく。特に、えりかのタクト私物化を怒っていたはずのコフレも、子供のためとはいえタクトを遊びで使わせてしまい、実は似た者同士と示していく構成がうまい。タクトが敵に奪われた責任が分散することで特定のキャラクターに嫌悪感が集中せず、誰しも長所と短所があるということを示す。

敵側のドラマを見ても、戦いが激しくなったため存在感が消えつつあるスナッキーが奮闘するという流れがあり、やる気が失せつつあるサソリーナの描写も次回予告でにおわされた展開へ繋がるものだろう。


コンテは地岡公俊。舞台が日常から一歩も出ないことで、逆にコンテのうまさが引き立っていた。主人公2人の家の位置関係や、植物園内部など、空間把握がしっかりしている。

作画監督は河野宏之。一見するとただの省力回だが、複数のキャラクターが入り乱れるアクションを、きちんと組み立てた殺陣で作画している。地味に手間も技術力も必要だが、きちんとモブのスナッキーが個々に意思を持っているかのように動かしていた。キャラクター作画にも違和感がなく、変化する表情の楽しさが前面に出ていた。

確かに重要な回ではなかったかもしれないが、物語の本筋が明確で、楽しめる小ネタも散りばめられ、文句なく楽しめる回だったと思う。

[]『STAR DRIVER 輝きのタクト』第七話 遠い世界

今回も新井淳がロボット戦を作画していたが、落下するスガタを必死で受け止めるシークエンスの担当なので、個人的には適任と感じた。助かることはわかっていて、キャラクターの助けたいという情念を感じさせることが必要な場面だから*1

しかしスガタとタクトのドラマ自体は、もっと話を積み重ねてから描くべきだったんじゃないかなと思う。主要キャラクターが別の顔を見せる衝撃を描くなら、1クールはほしいところ。描写が濃密であれば半クールでも充分と思うが、これまでキャラクターの心情から距離をとってきたため、今回も描かれている内容ほどの衝撃は感じなかった。

ワコとタクトだけで無人の島を散策する回があったおかげでワコの感情は伝わってきたのだから、スガタを主軸にしたドラマも一回ほしかったところ。いや前回がそうだったのだろうが、最後に登場して自己犠牲に走っても感情移入はしにくい。たとえばメイド*22人が助けにくる代わりにスガタが助けに来ていれば出番も増やせたのではないかと。

*1:ギャグではないのにキャラクターがからむ場面でデフォルメ作画を用いることに違和感を感じる人もいるかもしれないが。

*2:この1人のスガタに対する思慕を描いた回で、スガタの魅力を濃厚に描写しても良かったはず。