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法華狼の日記

2010-12-16

[][][]冷戦の遠い記憶

『わたしたちの同盟』の第2号が公式サイトに上げられた。

50th Anniversary of the Treaty of Mutual Cooperation and Security

前回は作品内容そのものより、批判に対する原作者や周辺の対応に違和感をおぼえたのだが*1、今回は作品内容に明らかな誤りが見受けられる。

Untitled Document

冷戦を説明する地図で、陣営を単純に赤緑2色で区別するところで大丈夫かと思った。そしてよく見ると、モンゴル人民共和国が西側諸国に位置づけられてしまっているではないか*2。現在はモンゴル国となって一党独裁体制をやめており、自由主義国家という印象があるのかもしれないが、公式の日米同盟広報でこれはまずすぎるだろう。

あと、樺太全てを赤くしているところはいいとしても、北米だけでなく中南米が全て緑色なのはどうしたものか。同頁中の台詞にある「日本のまわりはちょっと複雑だった」という歴史観の強調を優先したため、他国における複雑さを無視してしまったということだろうか。

冷戦があったから日米同盟が結ばれたという後段のざっくりした説明は立場や頁数の関係もあってしかたないと思うのだが、下手に明確な色分けをした地図は出すべきではなかったと思う。

[][]空自官製談合で航空自衛隊幕僚長が退任したことについて一つ

外薗健一朗航空幕僚長が責任をとって退任すること自体は正しい。責任者は責任をとるために存在する。しかし……

社会 - 毎日jp(毎日新聞)

 航空自衛隊の事務用品発注を巡る官製談合で防衛省は14日、05〜08年度に契約した311件75億6000万円がすべて官製談合だったと発表した。同省は同日付で、談合にかかわったとして物品調達担当の第1補給処の前処長(空将補)を停職30日、監督責任を問い空自トップの外薗(ほかぞの)健一朗航空幕僚長(59)を訓戒とするなど計50人を一斉処分した。空自の一度の懲戒処分数としては過去最多といい、責任を取る形で外薗空幕長は24日付で退任する見通しとなった。

 14日公表した調査報告書によると、同補給処の資材計画課長は05〜08年度、上司の了解の下、OBの天下りの受け入れ状況などに応じて業者別に調達要求目標額を定め、部下に指示。事務用品発注担当の需品班と基地器材班が、入札ごとに受注させたい業者に意向を示して談合させていた。

 空自は随意契約だった04年度以前、天下りの受け入れに協力的な業者へ優先的に発注。05年度に一般競争入札に移行する際、当時の空自補給本部副本部長(退職)が第1補給処資材計画部長らに、OBを受け入れている業者(A)や、予算使い切りを目的とした年度末の急な発注にも対応できるなど協力的な業者(B)に配慮するよう指導を行い、業者別に調達目標額を定めた一覧表(AB表)を作成したという。

 談合があった311件のうち216件59億8000万円は、不具合の発生などに備え、余裕を持って予算化している航空機修理費や通信維持費、諸器材等維持費を不正に流用していたという。談合に参加したOBの天下り企業を優遇するためのほか「予算を使い切ろう」との意識が背景にあったとみられる。

 処分については懲戒処分が▽停職16人▽減給3人▽戒告3人、ほかに訓戒6人、注意22人。外薗空幕長の後任には岩崎茂・航空総隊司令官を充てる見通し。

 防衛省は再発防止策として、今後10年間は今回の談合関連企業への再就職の自粛のほか、事務用品調達事務の外部委託化なども含めた抜本的な見直しを進める。

 外薗空幕長は「『談合』という違法行為に関与することは断じて許されない。国民の皆様及び関係機関等に多大なご迷惑をおかけしましたことを改めて陳謝致します。調査報告書に示された改善措置等を速やかに実施し、自らが主体的に再発防止のための措置を推進して参ります」とのコメントを出した。【樋岡徹也】

2005年から2008年まで完成談合が続いていたと確認されたのだから、2007年に航空幕僚長となって2008年に定年で退官した田母神俊雄氏も、本来なら責任を取るべき立場にあったはずなのだ……この記事を読むと、上手く逃げられたという印象すら感じてしまう。

また、事務用品発注のすべてが官製談合だったという発表自体も凄まじい。これでは「暴力装置」がどうこうという以前の問題。