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法華狼の日記

2010-12-16

[][][]冷戦の遠い記憶

『わたしたちの同盟』の第2号が公式サイトに上げられた。

50th Anniversary of the Treaty of Mutual Cooperation and Security

前回は作品内容そのものより、批判に対する原作者や周辺の対応に違和感をおぼえたのだが*1、今回は作品内容に明らかな誤りが見受けられる。

Untitled Document

冷戦を説明する地図で、陣営を単純に赤緑2色で区別するところで大丈夫かと思った。そしてよく見ると、モンゴル人民共和国が西側諸国に位置づけられてしまっているではないか*2。現在はモンゴル国となって一党独裁体制をやめており、自由主義国家という印象があるのかもしれないが、公式の日米同盟広報でこれはまずすぎるだろう。

あと、樺太全てを赤くしているところはいいとしても、北米だけでなく中南米が全て緑色なのはどうしたものか。同頁中の台詞にある「日本のまわりはちょっと複雑だった」という歴史観の強調を優先したため、他国における複雑さを無視してしまったということだろうか。

冷戦があったから日米同盟が結ばれたという後段のざっくりした説明は立場や頁数の関係もあってしかたないと思うのだが、下手に明確な色分けをした地図は出すべきではなかったと思う。

くま(仮)くま(仮) 2010/12/16 19:15 あーイランとかエジプトとかについては言い訳可能ですがサウジが赤いのは言い訳できないと思うな(笑)

NakanishiBNakanishiB 2010/12/17 05:28  東欧がまったくおざなりに書かれてそもそも黒海が存在していませんw、よく見るとトルコとくっついてしまったウクライナ、やバルト三国、それにバルカン半島が全部緑、NATOは何のためにできたんですかねw。さらにしっかりイスラエルが緑で描いてあったり。これはマンガ家の脳内の願望の産物とみたほうがいいですね。
 まあウィキリークスが暴露するまでもなくアメリカ軍が日本の世論をなめきっていることが明るみに出たと考えていいんじゃないでしょうかw。

貧寒貧寒 2010/12/17 06:03 面倒くさいのでリンク先見てませんが、東西冷戦がヨーロッパを中心にしていること自体理解してないのでは?結果としてソビエトロシアの南下を押さえたのは中国共産党だったとか?

貧寒貧寒 2010/12/17 06:16 すいません。うえのコメント、中ソの国境紛争をどう評価するのか?と言うことです。

WASTWAST 2010/12/18 02:47 初コメント失礼します
>>中南米が全て緑色
キューバが! キューバが!

dimitrygorodokdimitrygorodok 2010/12/18 02:52 このコミック、日米が共通の認識・前提を持っているとしてますので、おとんが持ってきた娯楽戦記小説みたいなものがそれなんだろうかと思ったらチョっと嫌な汗が出てきますた……
子供向けコンテンツとは言え、参考資料はせめて学者の論文くらいにはして欲しかったです、ハイ。

dimitrygorodokdimitrygorodok 2010/12/18 02:53 >キューバが! キューバが!
うぎゃー!

hokke-ookamihokke-ookami 2010/12/19 00:47 くま(仮)さんへ
>エジプトとかについては言い訳可能ですが

アフリカは赤一色ではないのに、なぜか同じように色分けが微妙なんですよね……

NakanishiBさんへ
>東欧がまったくおざなりに書かれてそもそも黒海が存在していませんw

カスピ海は湖だからまだしも無くて許せますが、黒海はね(苦笑)。

>さらにしっかりイスラエルが緑で描いてあったり。

あー。

貧寒さんへ
>面倒くさいのでリンク先見てませんが、東西冷戦がヨーロッパを中心にしていること自体理解してないのでは?

見るとわかりますが、日本を中央においた、日本でよく見かける地図なんですよ。だから東側諸国、西側諸国という言葉と地図上の陣営が逆になっている。米軍から依頼されつつ、日本人が日本人へ日米同盟の意義を説明するマンガということを象徴する1コマといえるでしょう。

WASTさん、はじめまして。
>キューバが! キューバが!

まあ、マンガで説明されている最初の日米同盟が締結された当時は、キューバはまだ米国傀儡政権なので他と比べてセーフです(笑)。

dimitrygorodokさんへ
>おとんが持ってきた娯楽戦記小説みたいなものがそれなんだろうかと思ったらチョっと嫌な汗が出てきますた……

まあ、実際に当時の気分を反映した小説ではあったでしょうけどね。そもそも当時の時代性を感じる一助としては悪くないですが、それだけを父が子供に与えて学ばせるという展開が、何というか「フィクションで真実」って感じで、そのまま「ネットで真実」へ一直線という印象が……

fnorderfnorder 2010/12/19 09:07 インドシナ半島が解説キャラの頭で隠れてるのは笑うところなんでしょうか。

しかし「自由主義国」か。

takobuetakobue 2010/12/19 18:06 一方の当事者の末裔がこの程度の認識なのだから
ネット(依存)で真実、な連中のお脳から「韓国の肩を持ってきた日本の右翼は朝鮮人の自作自演」という発想が沸いてくるのは当然の結果です

菜々氏菜々氏 2010/12/20 19:34 30年前の「日ソもし戦わば」みたいな架空戦記は、たいていアメリカは日本の繁栄を妬んで見て見ぬふりをする、もしくは積極的に日本を攻撃する、というストーリーが多く「当てにならない同盟国」(だから日本の防衛を強化しなくてはならない)という描写が多かったように思うのですが。

Gl17Gl17 2010/12/20 22:09 >「自由主義国」

資本主義じゃなくて、こういう呼称を選好的に用いる方々の政治嗜好を思うと、味わい深過ぎてイヤになります。
そういう面々の代表格の一人が、先日の都条例制定で"自由"を積極的に蔑ろにする態度を見せ付けてくれましたけど(またも)。

hokke-ookamihokke-ookami 2010/12/21 01:16 fnorderさんへ
>しかし「自由主義国」か。

より正確に対置するなら資本主義と社会主義ってところでしょうね。

takobueさんへ
>「韓国の肩を持ってきた日本の右翼は朝鮮人の自作自演」

実に冷戦は遠くなりにけり。
もちろん、冷戦以外にも非合法組織へ関わる一因としてマイノリティという要素があることは世界的に普遍、ということもありますけどね。

菜々氏さんへ
そうですね。
このマンガはエントリでとりあげた地図の後、その架空戦記を父が紹介するところで冷戦が終わってしまい、次号はいきなり冷戦後の説明となる予定。エコノミックアニマルのような日米の経済衝突やベトナム戦争といったアレコレは全く描かないんですよねえ。日本と米国、そしてせいぜいソ連中国朝鮮韓国しか国家が存在しない世界観。

Gl17さんへ
「自由主義」の後に「史観」とつけた途端にうさんくささがバレる!不思議!

菜々氏菜々氏 2010/12/21 13:56 冷戦期には、米ソどちらとも距離を置く「第三世界」という立場があり、
インドやイスラム諸国、中国などをそこに分類していたことも忘れているようですね。

hokke-ookamihokke-ookami 2010/12/23 01:36 ぶっちゃけ、アメリカとソ連あたりだけ資本主義と社会主義に位置づけて、他国は関係性をにおわせるだけで良かったでしょうね。地図を出さず、双方の国旗が戦うイメージイラストを背景にするとか。
確かに中国も社会主義国でありながらソ連との対立によって米国や日本が接近した歴史もあったり、一筋縄ではいきません。

それにしても、どこから地図資料を引いたのかが謎すぎるんですよね。
モンゴルが緑なのは現在の地図だからと考えると中南米が緑な理由がわからないし、冷戦初期ならばその逆。

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