公式サイトの「キャスト・スタッフページ」に記載がある。
キャスト・スタッフ|「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」公式サイト
『ドラえもん』関係では、映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の原画に始まり、以降は『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史 』では総作画監督の下につく作画監督の一人として、『ドラえもん のび太の人魚大海戦』では総作画監督として参加経験がある。
映画公式サイトにおけるスタッフ表記の前例から考えると、浅野直之も実際は総作画監督になるだろうと思われる。
インターネットで検索してみると、2008年のOVA『KITE LIBERATOR』の原画で活躍していたようで、梅津泰臣監督から公式サイトコラムで注目すべき参加アニメーターの一人として言及されていた。
娘のアトピーについて
そして、特異な才能を持った原画マン・浅野直之君。
彼にはモブカットを含むアクションシーンを担当して貰ったのですが、
そのモブの面白さと言ったら(笑)。才能のあるエロ画師です。
基本、とてもリアルで立体的な絵を描くので、
変幻自在にあらゆるバリエーションに対応出来るんですね。
赤井君同様、まだ20代ですから
将来が本当に楽しみなアニメーターです。
(タイムシートに時々イタズラ描きをするんですが、
これがとてもユニーク!)
「モブの面白さ」「才能のあるエロ画師」「とてもリアルで立体的」「まだ20代」のどこに注目するかで、その人間の性格が占えそうだ。私はOVAを未見なので、残念ながら当該カットを確認できずコメントできないが。
ちなみに、原作でリルルが初登場した場面は、シンプルなパルプSF的なレオタード姿だった。
ミュージアム|「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」公式サイト
寺本幸代監督の初期イメージボードでも、ほぼ原作と同じデザイン。
ところがキャラクター設定になると、なぜか脇腹の擬似皮膚が露出している。謎だ。
なお、浅野直之アイデアと考えるのは、やや即断にすぎるだろうとは思う。キャラクターデザイン画は金子志津枝絵っぽくも感じる。映画前作の『のび太の人魚大海戦』も、浅野総作画監督ではあったがキャラクターデザインは金子志津枝によるものだった。
何にしても、良い映画になることを祈りたい。
とりあえず新規マスコットキャラクターの「ピッポ」が不安要素かな。子供向けのマスコットキャラクターが組み込まれること自体は理解したいが、コミカルなロボットは「ミクロス」というキャラクターが原作時点から存在する。
むしろミクロスを消去する代わりにピッポを登場させたなら、まだ安心できたかもしれない。原作では最終的にどこへ行ったのかわからないミクロスに対し*1、ピッポは予告で自己犠牲描写が見受けられるから、決着はつけやすくなるはず。
*1:個人的にはメカトピアに残って博士を助けることにしても良かったと思う。