法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スイートプリキュア♪』第6話 ガミガミ!お説教が生んだミラクルベルティエニャ♪

キャラクターデザインの高橋晃が作画監督をつとめただけでなく、原画には榎本勝紀、和田喜彰、斎藤佑、佐久間信一の4名がクレジットされている。作画面では完全にスタジオダブ回。基本的には質よりも仕事の速さで売っている下請けスタジオだが、手が速いのは基礎力があってこそ。アクション等では荒々しい勢いが良い味を出したりもする。今回も高橋晃らしい美麗なキャラクター、直線で描かれた残像が特徴のアクション、伸びやかに全身が跳ねる新必殺技バンクと、作画が弱い東映TVアニメとしては良い内容だった。
ちなみにスタジオダブ福島県いわき市にあり*1東日本大震災の被害にあっていないか不安だった。主に東映作品で色彩設定をしている辻田邦夫ブログでも、心配して言及したエントリが上がっている。
http://kunion.blog6.fc2.com/blog-entry-1313.html
だが不幸中の幸いにも、下記ツイートによると死傷者は出ていなかったらしい。

友人からの伝聞とのことなので完全な情報ではないだろうものの他に否定する情報はないし、境宗久監督のtwitterを見てもスタジオダブ関係の話はしていないし、ひとまず胸をなでおろした。


脚本は成田良美。前半は弟の同級生アコに描写をさいていたので、弟を中心とした物語になるかと思ったが、いつの間にかアコは舞台から退場。結局はバレンタインチョコの話を始める前振りにすぎず、再登場があるにしても描写の量は減らすべきだったと思う。
アコ自体は同じ高橋晃キャラクターデザインの『怪談レストラン』を思い出させるデザインで、主人公のアコとレイコを足した雰囲気が良かったが、物語のバランスを壊してしまっていた。
敵のコメディリリーフぶりは楽しかったし、単なる姉弟の物語かと見せて彼らを見つめる一人っ子のドラマへ移行する流れは良かったのだが……