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法華狼の日記

2011-10-03

[]『花咲くいろは』雑多な感想

旅館を再生せず、かといって死も描かず、擬似共同体が失われる悲しみを描きつつも全体としては前向きな、力強い結末は素晴らしかった。

そういう結末を、王道で感動的に落とした最終回前話を受けて難なくこなしたところで、祝祭から日常に戻ってなお物語は続くという雰囲気も出ていた。


いささか使い切れていないキャラクターも少なくなかったし、落としどころを決め込む前に書き送りしているようなシリーズ構成には疑問もある。だが逆に、ライブ感覚で積み上げていったからこそ、他のアニメ作品ではあまり見ないような結末でいて、腑に落ちるラストにいたったのだとも思う。

個人的には、初回で主人公に体罰をくわえた女将を全肯定せず、中盤ですぐ叩く性格ということを別のキャラクターに指摘させたところで安心した。ただし予想とは違い、旧弊な価値観を批判するような物語でもなかった。全ての人間がそれぞれ短所を持っていて、それぞれ批判されなければならないだろうが、批判だけで人を潰してはならない、といった話。職人のようでいてメンタルが脆弱だった板前こそが、この作品の特長を最もあらわすキャラクターだったと思う。


映像的には、初回放映時でソフト収録時の修正が必要ないと思えるほどまとまっていること、全裸が規制されないよう工夫をこらしていたことといった、作品を完成品として届けようという気概を感じたところが好印象。

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