法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

紅の豚・大地の豚

http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20140424/1398316833
Mukke氏のエントリについては、自覚的に自己の利益に反する為政者を支持している場合なら、たしかに「肉屋を支持する豚」という表現は当てはまらないだろうと思う。選挙で代議士を選ぶということは、好まない政策も抱きあわせされるということではある。


ただ、はてなブックマークを見ていて気にかかるコメントがあった。
はてなブックマーク - 「肉屋を支持する豚」というレトリック - Danas je lep dan.

id:inukorori 犬のメモ
なんとかおおかみって人が「俺はおおかみって名乗ってるから他人を豚呼ばわりすることは同じけだもの扱い、共感の表明である」とか言っててハハハってなった記憶はある。 2014/04/24

それが私のことなら、その記憶は不正確。


肉屋を支持する豚」について言及したことがあるが、エントリタイトルにあるように、「豚」や「蟹」になぞらえる既存の表現に対して、新しく「牛」という比喩表現を示した。
肉屋を支持する牛・アニメアイコン・日の丸クラスタ - 法華狼の日記

個人的には豚にたとえるよりも、自分がいつまでも安楽に生かされると信じ、肉牛がつぶされる姿を笑い喜ぶ乳牛にたとえるのが近いのでないかと思う。

その上で、あまり使うつもりがないと表明もした。

もっとも、実際の畜産に対して失礼と解されかねない表現だし、あまり個人的に使う機会のない比喩だが。

コメント欄でも下記のように補足した。

一応、私は単なる「豚」という表現を批判のため用いた記憶はありません。「肉屋を支持する」という前提があって初めて意味のある表現です。「豚」が批判の本質ではないからこそ「牛」という表現を新たに提示したくらいです。


そうしたエントリに対して、「ケモノと言い訳するなと言ってみたりケモノ呼ばわりして扱き下ろしてみたり」というコメントがついたので、下記のように返答エントリをあげた。
報われない豚 - 法華狼の日記

獣であることを揶揄の方法として使っているわけではない。そうでなければ「法華狼」なんてハンドルを使うはずもない。豚は本来、飛ぶまでもなく素晴らしい動物だ。

コメントで「ケモノ」と書かれていたので、それにしたがって返答したまで。ちなみに「ケモノと言い訳するな」という部分から、「男は獣」という表現をめぐる論争*1を念頭に置いているだろうと推定できるため、野生か畜産かという区別も関係ないだろうと判断できた。
「共感」にあたる部分は下記だろうか。だがこれは「とするとこの手のネットサヨクどもは肉屋を支持しない豚かw」というコメントへの返答だ。

「肉屋を支持しない豚」と呼ばれることを、左翼であるならば誇りをもって受け入れることもできる。