Hatena::ブログ(Diary)

法華狼の日記

2014-04-29

[]TVアニメ魔法科高校の劣等生』を見て納得できる視聴者はいるのか

とりあえず第3話まで見た今のところ、私自身は無理だった。もともと原作も、アマチュアWEB小説として原作が大人気だった時に読もうとしたが、機能しない設定ばかり垂れ流される筆致そのものが読みづらくて、すぐに投げ出してしまった。

とりあえずTVアニメ化されて、初回のアバンタイトルで激しい戦闘が描かれ、原作ほど説明過多でもなく、それなりに興味を失うことなく見ることができたのだが……主人公の凄さを表現する展開のパターンが、映像作品としてひどすぎる。


第一に、動きのなさが根本的につまらない。激しく動くことなく敵を倒すことは凄みを演出する一手法ではあるが、この作品の魔法戦では敵も棒立ちな上、格闘戦でも時間をとらずに倒すため、アニメーションを見る楽しみがない。同期のTVアニメ『シドニアの騎士』も、主人公の劣等的な立場や特異な強さ、膨大な設定といった類似点が多いが、情景が絵になるかどうかで印象が段違い。

第二に、主人公の勝利できた理由を台詞で説明するのがひどい。戦いが終わった後、周囲の観戦者が棒立ちで口々に主人公の凄さを称賛しつづける。つまり勝利の結果として動きのない映像を長々と見せられるわけで、主人公の勝利を願いたくなくなる。これならば少年漫画でよくあるように、戦闘中に観戦者が状況を解説するべきだと思った。むろん多少の説明が必要なことはあろうが、それでも映像として楽しめる説明であってほしい。

第三に、設定が主人公を称賛するためにあることが露骨すぎる。主人公の勝利後に基本設定と例外設定が開陳されるため、あたかも後づけ設定のように感じられる。せめて作品世界の基準となる基本設定を描いておき、それを凌駕する主人公の例外設定を説得的に描いてほしい。先に踏み台の高さを感じさせておかないと、主人公が昇っても高く見えない。


原作はくわしく知らないので、TVアニメ化にあたってどのように改変されたか明確にはわからない。

しかしアニメ作品として考えていくと、初回で主人公の凄みを表現するため先に必要だった描写が少なくとも二つある。主人公と敵対する森崎が魔法を早く使える能力を持っていることと、どのような魔法なのかは発動した後でないとわからないという設定。そうした基準があってこそ、発動前から魔法の種類がわかる主人公の例外ぶりがわかる。

たとえばアバンタイトルは主人公の戦闘ではなく、森崎が誰かと魔法試合をおこない、それを主人公が見かけるような内容であればどうだったろう。魔法は発動した後から種類がわかるので先手をとるべきだとか、圧倒的に早い発動で森崎が先手をとって勝つとか、アクション描写で設定を説明できる。その時に作品世界の差別意識も念入りに描いておけばいい。

その場その場だけで主人公が称賛されているのを見ると、人形のかついだ神輿に乗せられているようで、いつ落ちるか不安になってくる。踏み台の上で恰好をつける主人公も悪くはないが、せめて踏み台は頑丈そうに見せてほしい。


あと精神的につらいのが、主人公に対する妹の崇拝ぶりと恋慕。今のところ主人公を崇拝する場面ばかりで、社会階級を場面ごとにひきあげるための装置でしかない。

同期のTVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』の主人公兄妹も依存しあっているが、恋慕はともかく肉欲は向けられないとはっきり考えていたり、いくつかの線引きをして独立した人格になっているから、ずっと見やすい。

    555    555 2014/04/30 13:06 原作のコミカライズに目を通したけど、魔法科高校では毎年一定人数を国家に送り込むことになっているけど魔法使用の事故による心的外傷での中退者もいるので予備に?科があるとなっている。
これって国家の仕組みに瑕疵があるってことじゃないでしょうか。
もうひとつ第4話では反魔法市民運動への作中での見解が、排外運動と反貧困運動を一緒くたにしているみたいで作品(原作者)の社会観が稚拙。
放映後にも流され続ける告知映像では差別がテーマの一つに見えて本編ではその差別が自己責任の如く受任されている印象もある。
放映前にMXとBS11で特番があって制作会社スタッフが「主人公のかっこよさをいかに描くか」と発言していたけど、
いま思うと作中の社会観の瑕疵をスケープゴートするための措置が描写の有無によって徹底されているのではないかと思います。

    555    555 2014/04/30 14:22    訂正――。一行目の終わり間際の――予備に?科がある――が誤変換。正しくは二科です。

オウルオルフェノクオウルオルフェノク 2014/04/30 18:19 アニメをだら〜っと見るくらいなので作品内容についてはよく知らないんだけど…
こんな長文で作品の批判してる人、理解出来ないなぁ。「なんか合わない!」「つまんない!」でいいものを、何か証明問題でもするみたいに淡々と批判するのが謎。大金払って観に行ったわけでもないし…
面白い作品にもそうでない作品にも、表現にルールはないし、論理的にどうこうするものじゃない。「こうあるべき」「こうあるべきではない」とかつらつら言ってる人間そのものがつまらないし、本人も何も楽しめなくなるよ。

オウルオルフェノクオウルオルフェノク 2014/04/30 18:19 アニメをだら〜っと見るくらいなので作品内容についてはよく知らないんだけど…
こんな長文で作品の批判してる人、理解出来ないなぁ。「なんか合わない!」「つまんない!」でいいものを、何か証明問題でもするみたいに淡々と批判するのが謎。大金払って観に行ったわけでもないし…
面白い作品にもそうでない作品にも、表現にルールはないし、論理的にどうこうするものじゃない。「こうあるべき」「こうあるべきではない」とかつらつら言ってる人間そのものがつまらないし、本人も何も楽しめなくなるよ。

通り名通り名 2014/04/30 19:21 「論理的にどうこうするべきじゃない」って言う時点であなたもこうあるべきって言ってるのと同じでは
だらーっと見るのが楽しい人もいれば、細かく見て楽しみたい人もいるのですよ。
別に作品が批判しても、その作品を好きな人の完成まで批判してるわけじゃないでしょう。

通り名通り名 2014/04/30 19:22 完成→感性でした。すみません

muton_7muton_7 2014/04/30 22:17 だらーっと見てつまんないって感想書きたけれゃtwitterでいいし、長々と批判なり考察するんならブログでいいし別にいいんでないの?

通りすがり通りすがり 2014/04/30 23:05 三話でやめるとはもったいない。
アニメ史上に例がないほど醜悪な四話はある意味見ておくべき。

    555    555 2014/04/30 23:28      >オウルオルフェノク
  この場を借りて言うと、私もこの作品は楽しんでみているので気持ちは理解するけど、批評するなの見解には同意しかねます。 ついでに言うと子どものアニメを多く手掛けている東映アニメがどれだけの批評性を持ったスタッフによって支えられているのか東映アニメーションギャラリーの職員と会話を交わしてみてください。

Gl17Gl17 2014/04/30 23:31 別に悪い作品ではなく、むしろ今年初頭の作品群では評価できる方でしたけど「ウィッチ・アクティビティ」で似たような不満を感じました。
あれも主人公とセット扱いのヒロインが無闇やたらと強くて社会的地位もこれでもかと設定詰め込んだ程に高い、中二的スーパーマンで。
ただ、ギャグ作品なんでネタとして消化していたからそこそこ自覚的なんですけど。

それでも、シリアス部分になると「何でこいつこんな無駄強いの」とイラッとすることが多かったですね。
メインストーリーはなるたけ飛ばして、脇役の活躍するお笑いを楽しんでいました、KMM団が癒し・・・。
(もっと脇らしい役柄だったKMM団を幾分膨らましてEDも任せたアニメは良いアレンジと思います)

ラスボス格の戦法が「実は弱いんだけど、工夫と努力で強力な戦いを可能にする」ってもので。
ソレ普通は、主人公が強敵を倒してカタルシスを得るやり方では・・・と思ったものです。

「燃えよペン」だったか、アシが漫画家先生にストーリー案を開陳したところ「魂が腐っている」とか発想自体を罵倒されるエピありました。
多様性なんだか行き詰まりなんだか、今はああいうのも「アリ」になった感じかなあ、という感慨です。

aaaaaa 2014/04/30 23:48 やだなあ、だから笑えるんじゃないすかー

はりはり亭はりはり亭 2014/05/01 00:10 ああ、こういうのが今の流行りなのかと思って一所懸命見ていたおぢさんの立場はいったい(知らんがな)。
設定は確かにひどいところもあるのですが、たとえば「攻殻機動隊」とか「コードギアス」とか、近くは「ヴァルヴレイヴ」とかうすっぺらい社会設定の作品はいくらでもあるのでまあこんなものかくらいにしか思っていませんでした。そういう「慣れ」が良くないのかな。「妹設定」も解説だらけの画面にも「こんなものか」以上の感想を抱けませんでした。術中にはまっているのかしら。
そんなおぢさんが四話まで見てふと思った感想は「超人ロックってやっぱりえらかったんだなあ」でありました。なんだかな。

Gl17Gl17 2014/05/01 01:30 いかん、↑「ウィッチクラフトワークス」ですね、アクティビティはED曲やん、寝ぼけてる。
そんなにKMMのことが好きか俺・・・。

13541354 2014/05/01 01:39 ギャグ作品に本気になってどうすんの…

これシュールな言動や行動を笑うものだよ
作者は本気で書いてるみたいだけどw

オレンジオレンジ 2014/05/01 13:41 >はりはり亭さん
設定が薄っぺらいのが面白くない原因ではなく、後出しで延々と説明するのが問題なんじゃないかと。設定を先に説明して、それを軸にストーリーを展開してないと。後からならなんとでも言えるやん的なw
ギアスや攻殻機動隊はしっかりその辺りしてましたよ?

よく分かるよよく分かるよ 2014/05/01 16:10 いや、この作品は、そういった穴や抜けを楽しむ作品ではないでしょうか。
それを糞真面目に、ここが抜けてる、ここが悪いと議論するような作品には見えませんでした。
つまりは、水戸黄門的に、主人公は強くて、最期には絶対に勝つという担保があるから
安心して、あー、主人公は今回も勝ってしまったなぁと観ることができるという作品
ではないかと思います。
水戸黄門も、最期には、黄門様のおつきの人が「この方をどなたと〜」のキメ台詞から
印籠を出して、悪い奴らが皆「ははー!」と土下座をするところまで揃って初めて
あー、面白かったとなるように見えます。
毎回同じ流れが気持ち良いのですよ、途中に入浴シーンのお色気シーンがでてきたり
八兵衛がドジするシーンが出てきたりして笑いを間に差し込むという手法が今後でてくるか
といところですね。
妹の嫉妬シーンは、出てきましたが、お色気シーンとしてのカウンセラーのシーンは
物足りないですね、今後どのように温泉回やお風呂回、水着回がでてくるか楽しみです。

はりはり亭はりはり亭 2014/05/01 19:22 >オレンジさま

「劣等生」の設定や世界観が「ギアス」と比べてもそれほど質的に差があると思えなかった故の発言でしたが、確かに問題は見せ方・造り方ではあります。考え至らずにタイトルを出したのはまずかったです。ご指摘ありがとうございます。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/05/02 10:47 うーん、そんなにブクマが集まるエントリなのかな……第4話で何かあったらしいですが。
ちなみにエントリタイトルが煽り気味だという指摘を見かけましたけど、素で質問している(主に原作愛読者に対して)だけのつもりでした。


    555さんへ
>もうひとつ第4話では反魔法市民運動への作中での見解が、排外運動と反貧困運動を一緒くたにしているみたいで作品(原作者)の社会観が稚拙。

何だか第4話の演説が相当に不評らしいですね。

>放映後にも流され続ける告知映像では差別がテーマの一つに見えて本編ではその差別が自己責任の如く受任されている印象もある。

ほほう、それは知りませんでした。PVの類なら公式サイトで見られるかな……

>制作会社スタッフが「主人公のかっこよさをいかに描くか」と発言していたけど、

えー、マジですか……そもそも周囲が称賛するセリフがあるだけで、格好良さを成立させるシーンがほとんどないのに。
能力を隠し持っていることと、それが格好良いことはイコールじゃありません。むしろ能力を隠しつづけて周囲が気づかない方が、まだ格好良さの演出になるんじゃないかなあ……



オウルオルフェノクさんへ
>何か証明問題でもするみたいに淡々と批判するのが謎。

いや、なぜ駄目だと思ったのかを表明するためには、自分なりに言語化したいものですから。
究極的には好みの問題だという意見は正しいかもしれませんが、だからこそ言語化することで主観がどのように違うかを明らかにできるのではないでしょうか?


通り名さんへ
まあエントリタイトルを見返してみたら、反語のように受けとられる可能性は感じましたし、それを視聴者批判のように感じられてしまう余地もなくはないとは思いました。反省点です。


muton_7さんへ
フォローありがとうございます。


通りすがりさんへ
わはは、まあ悪食なもんで、見てみることにします。


Gl17さんへ
>ただ、ギャグ作品なんでネタとして消化していたからそこそこ自覚的なんですけど。

そもそも『ウィッチクラフトワークス』の場合は視点人物ですらありませんでしたしね。シリアスパートでも共感や感情移入させないことは変わらなかった。
あと、アニメとしてよく動かしていたのも好印象でした。まあ『劣等生』も雑魚をいなす場面ではよく動かしたりしますけど、1対1の決闘がどれもあっさりすぎる(第3話など、主人公以外の戦いまで一瞬でついてしまった)。

>ラスボス格の戦法が「実は弱いんだけど、工夫と努力で強力な戦いを可能にする」ってもので。

それは少し思いました。どちらかというと、1クールにまとめるため設定的に強くない敵をラスボスにする苦労を感じました。
もちろん、そうしたパターンでも面白い作品はあると思います。たとえば、ちょうどTVアニメ化されている『ジョジョの奇妙な冒険』第三部みたいなやりかたなら、逆に敵がどのような工夫をしているのかという謎解きで楽しめたり。


aaaさん、1354さん、よく分かるよさんへ
ツッコミを入れることを前提に楽しんでいるというコメントが複数ありますが、そんな感じで楽しんでいる人も多いのでしょうか。
たしかに昔から『北斗の拳』や『魁!男塾』のような作品がありましたし、最近(?)でも『DEATH NOTE』や『カイジ』でそういう受容がされていましたが、ツッコミ前提でなくてもバトル漫画や頭脳戦らしく楽しめるよう整えてはいました。


はりはり亭さんへ
>たとえば「攻殻機動隊」とか「コードギアス」とか、近くは「ヴァルヴレイヴ」とかうすっぺらい社会設定の作品はいくらでもあるのでまあこんなものかくらいにしか思っていませんでした。

うーん、『攻殻』は原作ふくめて複数バージョンありますから何ともいえませんが、『ギアス』や『革命機』は展開を早く転がすことを前提にしていたので、そこまで薄さが気にはなりませんでした。
『劣等生』の薄さが気になるのは、今のところ学園内で葛藤が完結しているからかもしれません。主人公たち学生には重要な区別でも、外の社会から見れば形骸化していることが明らか、むしろ滑稽に見られている……という客観的な視点があれば違ったかも。
あと、『ギアス』は復讐したい主人公の主観で社会を見ていた1期がまとまっていて、より広い視点から世界全体を見ようとした2期が逆に薄く感じられた記憶が。


オレンジさんへ
ええ、世界の基盤となるルールを先に提示しておけば、そのルールの根拠が不明瞭でも、基盤の上で戦うプレイヤーのゲームは見ていて楽しめますね。
そう考えていくと、『攻殻』と『ギアス』が2期に入ったとたんに不評になったこともわからないではないです。2期に入る時にどうしても目新しいルールを入れようとするため、1期から楽しんでいる人には後付けに感じられやすい。まあ私はどちらの2期も悪くはないと思いますが……

カスピ海カスピ海 2014/05/02 22:55 電撃の肩入れもあってか正直アニメはこれでもかなり頑張っていると思います
いろんなラノベ原作のアニメを見てきましたがここまで原作の雰囲気を忠実に移植した上で
綺麗な作画や豪華な声優に恵まれた例はほとんどないでしょう
こういうのって大概低予算ですからね…

私が楽しみにしながら惨憺たる出来に終わったラノベアニメを省みると
この作品に対するアニメスタッフの熱意をほんの少しでも分けて欲しかったなあと思えてなりません(笑)

hokke-ookamihokke-ookami 2014/05/03 07:42 >綺麗な作画や豪華な声優に恵まれた例はほとんどないでしょう

声優はあまり興味がないからさておき、挿絵イラストレイターのアニメーターが全体に手を入れることで、驚くほど絵柄が原作イメージに忠実だというのは感じますね。見かけた表紙イラストや原作宣伝素材との違和感がない。
作画監督が多すぎたりと、ちょっとスケジュールがつらそうなところも感じますが……

    555    555 2014/05/03 20:16    >カスピ海
私は厳しい見解から入ってしまいましたけど、そちらの見解は同感ですね。
実際にコミカライズでも主人公がきちんと監修が入っている様子が見られたり黒執事のMXでの放映のスクエアエニックスの雑誌掲載CMもあったりするので原作の雰囲気に忠実はそのとうりだと思います。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/05/05 10:12 問題の第4話を見ましたが……どうしようコレ。いや近年の日本サブカルチャーで社会運動や市民団体が冷笑される描写は何度も見てきたんですけど、これはそれ以前の……


    555さんへ
まあマッドハウスは今のところよくやっているとは思いますね。
しかし同じ監督がアニメ化した『境界線上のホライゾン』ではコメディの衣にうまく隠せていたものが、こちらではそのままアニメ化することで露呈してしまったかな?と感じます。はてさて、どうオチをつけるつもりなのか。

yonocoyonoco 2014/05/05 15:08 はじめまして。アニメの出来があまりにアレだったので、色々ググっているうちに当ブログにたどり着きました

原作未読の方がおられると思うので、詳しくは書きませんが、多分26話ずっとこんな感じの?が続くと思われます(原作13巻、作中時間1年でまったく印象が変わらないのもある意味凄いかも)

むしろアニメは『原作を完璧に再現している』という、このアニメ以外では美点となりゆる事を視聴者に提出出来てることは指摘しておきたいなあと

つまる所、『Web小説の欠点をそのまま書籍化して、さらにアニメ化するとこうなる』ということなんでしょうね…

    555    555 2014/05/07 01:03   >hokke-ookami
私も制作会社による同時期の『ノーゲーム・ノーライフ』や『魔法戦争』を観て、それぞれが問題意識にどの様に取り組んでいるかが見て取れるのであえて批評を冷却する発想もあると思います。
ただ批評冷却のきっかけとなった『ノーゲーム・ノーライフ』の二人で王になるの件が、
偶然ながらプリキュ5(一年目)の対象年齢が違うがゆえの真逆表現であるだけでなく法律で言う事実錯誤による混乱がしっかりと描かれた面白さだったり、
王としての宣誓がチャップリンの『独裁者』を彷彿させる事が意識的に描かれた事を考えると、やはり権利に眠るものと権利に胡坐をかぐものを同列視した批評で
反貧困運動と排外運動を一緒くたの印象を受けるさせるのは残念すぎるものがあるのですよ。

    555    555 2014/05/07 01:18 あと社会運動では主人公が指摘した輩がいてもこういう見解は持ち込まない。何故ならそのような輩は運動そのものがふるいとなって運動から遠のいてくだけでなく、
運動員同士の分断を促して弱体化していく現実もあるので、問題意識に関する部分はやはり見識が不十分なんだと思うのですね。

occhii_2568543occhii_2568543 2014/05/09 19:40 法華狼さんは以前から二次創作小説(以降ss)を書いておられるのでご存知かもしれませんが、ss界隈だと多数派のジャンルとして、主人公(オリキャラ)最強モノというのがあります。

1. 主人公がチートな能力を持っている
(オリジナルのややこしい能力だったり、他作品の能力無断借用してきたり、その能力が神様から転生時に与えられたものだったり)

2. 原作においてしばしばファンから糾弾されるキャラや組織を(場合によっては原作よりも改悪しながら)自己の思想(全うな指摘もあるけど、大半の作品においてはただの難癖、あるいは「お前が言うな」レベルの屁理屈)叩きのめす
(ちなみにそういった介入を、表向きは嫌そうだったり積極的で無い態度を示しながら「仕方ないからやってやる」と気まぐれじみたやり方でするのを「やれやれ系」といい、特定のキャラどころかその作品の世界観全否定して叩くのを「蹂躙もの」といいます)

3. 原作ヒロインに惚れられ(それこそいわゆる「ナデポ」レベルも含めて)、原作の、特に作者お気に入りのキャラから思想や能力を絶賛される

などといった特徴を持っています。

また、題材にされやすいジャンルもだいぶ偏っていて、ひと昔前だとエヴァやナデシコや銀英伝、少し時代が下るとネギまやなのは、ここ最近ではISやスト魔女などです。
2番目に挙げた特徴において叩かやすい組織やキャラも決まってますね(なのはにおける時空管理局やクロノ、エヴァにおけるネルフとそのスタッフ、ネギまにおける主人公周りなど)

正直ただ作者の自己を投影したキャラをチヤホヤしたいだけのつまらない作品が大多数(ちなみにそういった作品を「地雷」、それの可能性が高い作品をわざわざ読んで確かめに行く読者を「スコッパー」というそうです)なんですが、一方でその自己投影にこそ価値を見出す読者も多いようです。

多分この作品の人気の理由も、強烈な能力を持った主人公が、読者受けする世界観で周りからチヤホヤされつつ暴れまわるという、典型的主人公最強モノに通じる要素があるからではないでしょうか。他にもISなんかも。まああれはあれで主人公が中身スカスカと批判されるケースも多いし、どっちかというとジャンクフード的なまでにあざとい造形のヒロインらが人気の主因だとは思いますが。

しかし、こんな代物が流行るあたり、最近のラノベの主要年齢層というのは自己承認欲求に慢性的に飢えているんでしょうか。それがネット右翼的な行動に走る一因になっているとか。いや、大した根拠も無い話ですが。

     555     555 2014/05/10 20:51    >occhii2568543
承認欲求については当たらずとも遠からずだと思いますよ。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/05/10 23:53 yonocoさん、すでに別エントリのコメント欄で返事しましたが、あらためて初めまして。
>多分26話ずっとこんな感じの?が続くと思われます(原作13巻、作中時間1年でまったく印象が変わらないのもある意味凄いかも

ほほう。一般的に、そこまで長大になると作者のキャラクターへの距離感も変わってくるもんなんですけどね、良くも悪くも(人気キャラクターが愚劣な行動をとって読者が引いてしまったり)。

>つまる所、『Web小説の欠点をそのまま書籍化して、さらにアニメ化するとこうなる』ということなんでしょうね…

WEB上で最適化した語り口を映像化できるのかという意味で、『ニンジャスレイヤー』のTVアニメ化に不安を感じさせますね。
もっと設定や素材だけ抽出して、原作で重視されなかった部分をスピンアウト的に作った方が良かったのかもしれません。


    555さんへ
>『ノーゲーム・ノーライフ』の二人で王になるの件

百科事典丸写しの「改革」はありきたりでしたけど、国民に向けているはずの演説が意図的に体外に向けて演じたものだったという策略とかは良かったですね。改革が利己的な欲求によるものという自覚もありましたし。


occhii_2568543さんへ
>法華狼さんは以前から二次創作小説(以降ss)を書いておられるのでご存知かもしれませんが、ss界隈だと多数派のジャンルとして、主人公(オリキャラ)最強モノというのがあります。

ええまあ、メアリースーとかナデポとか色々なワードは一応知っています(苦笑)。
不思議なのは原作がWEB小説として高評価されていた時、「そうしたSSとは違う完成度の高いSF作品だ」というレビューが目立っていたことですね。当時のレビューを精査したわけではないですけど、主人公最強作品だというレビューが目立っていれば私の感想も違ったものになっていたでしょう。

>多分この作品の人気の理由も、強烈な能力を持った主人公が、読者受けする世界観で周りからチヤホヤされつつ暴れまわるという、典型的主人公最強モノに通じる要素があるからではないでしょうか。

でもまあ昔からそういう作品もあったんでしょう、古くは高倉健主演のヤクザ映画とかだってそう。
この『劣等生』が珍しいのは、暴れまわるにいたるまで苦しめられるというタメがないことと、階級制度を固定する方向で暴れていること。制度批判に向かわないので、主人公にとって都合のいい世界なのだろうという印象がぬぐえない。

周 2014/05/19 02:32 「劣等生」はなろうに掲載されていた頃の感想のコピペで言われているように、やたらと地の文が多くて話のテンポが悪いうえに、「第三次世界大戦中、対馬に侵攻してきた大亜連合軍によって住民虐殺が起きた」とか「大亜連合の横浜侵攻にはオーストラリアが協力していた」といった、作者のイデオロギーがにじみ出ていている描写が少なからずあってうんざりする。「劣等生」や「白の皇国」みたいに地の文が多いweb小説を執筆している人たちは、とかく読者にとっての読みやすさを考えて欲しい

mimi 2014/05/19 11:55 オウルオルフェノク  ← このゴミが一番キモイってことだけ分かるねwププププwww

     555 555 2014/05/19 19:49     >周
作者のイデオロギーは時代や社会への親和性を象徴しているので反面的に興味がありますね。
先日『相棒?』を観てきたのですが、テーマの国防で犯人側の見解が【酒鬼薔薇聖斗の世界観】と同じような構造がにじみ出ていて衝撃を受けたけど、
これと同じように彼らの世界観も共通のものがあるのではないかと思われます。ところで横浜侵攻の実在国名はアニメで表現可能なのか。

   >mi
オウルオルフェノクさんも反面的に感謝すべき点があったと思うので冷笑やら罵りは控えましょうよ。
問題は彼自身が『呉下の阿蒙』のままか『士別れて三日、かつもくして相待つべし』なのかだから。

     555     555 2014/05/19 19:56     【酒鬼薔薇聖斗の世界観】とは
    自分と自分でない異質なものすっぽり別れていることで、これが日の丸みたいな形をしていることです。

     あと訂正。映画の『相棒3』が文字化けしていました。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/05/21 06:36 周さんへ
>地の文が多いweb小説を執筆している人たちは、とかく読者にとっての読みやすさを考えて欲しい

わははは耳が痛い(苦笑)……いや本当に痛いです。
まあブラウザ環境にも左右されがちですし、難しいところです。場合によっては読みやすさを気にせず書いているからこそ異常な怪作が生まれたりするかもしれませんし。


miさんへ
そういう煽りコメントはやめてください。


555さんへ
>作者のイデオロギーは時代や社会への親和性を象徴しているので反面的に興味がありますね。

ええ、そういうイデオロギーが描かれている“にもかかわらず”なのか、“だからこそ”なのか、考えてみることは面白いと思います。

>先日『相棒?』を観てきたのですが

必要悪としての不正はもちろん、どのような理由でも罪を犯すことを見逃さない杉下右京だからこその率直な軍事批判が描かれている、という評判は小耳にはさみました。

occhii_2568543occhii_2568543 2014/09/12 22:44 >不思議なのは原作がWEB小説として高評価されていた時、「そうしたSSとは違う完成度の高いSF作品だ」というレビューが目立っていたことですね。

うーん、未読の私が言うのもなんですが、「見せ方」の問題でしょうか。

wiki情報なんですが、この作品は作者が「『その時不思議なことが起こった』的なご都合主義に走らない様に」、魔法も社会情勢もガチガチに設定を固めた上でそこに沿って物語を走らせてるそうで。

作者の定めた諸々の設定や秩序があり、そこに厳密に沿ってキャラが動く。
そして、「世界の法則」として定められる設定や秩序に主人公や主要キャラは従うが故に作中における諸々の正当性やら勝つ理由やらを与えられる。
そして、それがエクスキューズになって、最強系SSにありがちな理不尽な蹂躙感や、能力自慢やそれに対しての過剰な持ち上げが(内実はともかくとして)少なくとも好んで読む読者は少なく感じる。

とにかく筆者・読者の全能感を味わうための設定「だけ」がてんこ盛りで突っ走るから薄っぺらい・・・とみなされている他の最強系ssとは違う、とされたのでは。

あと、法華狼さんが他の作品に関する記事で以前言及していたように、思想的な強度のある敵が出てきたり味方と価値観をめぐって衝突したりしないストレスフリーな作りになってるのもあるのではないかと思います。
その手のssで何かしらの思想の元動く敵を作ることはありますが、敵を愚かにしすぎるか、敵の方がむしろ全うなことを言っているのに主人公が無茶な真似をしているように見える描写をしてしまって失敗することもままありますから。

そしてそれらの理由が、「劣等生」関連の他の記事で、他の方がコメントされていた様に

「『主人公(および主要人物)が何故負けないか』から逆算して設定をつくるからダメ」

とか、

「作者の社会意識が現状追認で、見識が薄っぺらい分設定や描写がダメ」

とか言われる要因なのか、とも。

ざっくり言ってしまえば、内実はともかくとにかくそれっぽい設定を並べ立てておいて、木を見て森を見ない人とかなら騙せる、と。

ただ、思想的な強度に乏しいというか、気持ち良く倒せる敵ばかりが出てくるというのは、わからなくもないんですけどね。
同じく思想的な衝突とかが殆ど出てこない日常系がしばしば流行る様に、ただでさえ日常生活とか社会とかで厄介な問題ばかり噴出して、そんな生活の清涼剤または逃避先として視聴してるのに、主人公側、ひいてはそれに感情移入したりする視聴者側に葛藤やら何やらを突きつけて快刀乱麻な解決を邪魔する「面倒臭い」存在が出てくると嫌になるし、製作側も敵の描き方が稚拙だと竜頭蛇尾になる上、特にweb小説なんかだと作者の願望だだもれなこともよくあるから、尚更あらゆる意味で倒しやすい敵を設定する。

あと、穿ち過ぎかもしれませんが、
普段は他者から虐げられたり軽んじられたりしていることを表現しながらも、「本当は連中なんぞよりすごいんだぜ、連中はそれに気づいてないか、気づいてるからこそ叩いてくるんだぜ」と優越感を同時に主張する「日の丸の形の哀しい自尊心」に近い物が受けるのかな、とも。

それにしても、昔、「スレイヤーズ」や「オーフェン」なんかの様に、特殊な能力や出で立ちで、どちらかというとアウトサイダーな立場にある、作中でも無茶な性格として描かれていた主人公の作品が人気だったのと比べると、こういう体制に順応するタイプの主人公が受けるのは時代かなあ、とは。

>「第三次世界大戦中、対馬に侵攻してきた大亜連合軍によって住民虐殺が起きた」とか「大亜連合の横浜侵攻にはオーストラリアが協力していた」といった、作者のイデオロギーがにじみ出ていている描写が少なからずあってうんざりする。

・・・作者のイデオロギーがにじみでるのは、どんな作品にしろ作者の価値観が入り込まずに書かれる作品なんてあり得るのか?と思いますから、置いとくとして。
問題はそのイデオロギーが滲み出る記述の中身の妥当性と、作品に与える影響ですよね。

・・・その語り口だと、専ら悪い方向にしか作用してないんでしょうね・・・。

しかしまあこの国家観と言おうか、「トータルイクリプス」の本流である「マブラヴ オルタネイティヴ」と
似たものを感じますね。

      555      555 2017/06/07 07:10 友人が今度の映画は『魔法化高校の劣等生』にしようと言っています。
 今再放送での「横浜騒乱編」の内容を教えてるか、
  劇場版観賞後に感想を聞いたほうが良いのか迷うところです。
   ところで劇場版スタッフの傾向や実績はどのようなものなのだろう。

               555 555 2017/07/17 16:14 『劇場版魔法科高校の劣等生』についてですが
 YHOO映画の感想に「戦争責任を反省しない世界」がというのがあって、
  戦時中の国威高揚映画と同じの批判があります。

       555       555 2017/07/25 02:54
     2017年7月28日より全米公開の報が―――。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証