法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ワールドトリガー』第四話 A級5位・嵐山隊の木虎藍

『OVERMANキングゲイナー』のシベリア忍者が有名な野村祐一脚本。ボンズ制作の『テンカイナイト』を本郷みつる監督が手がけていて、そこに脚本家として参加していた繋がりか。演出の川崎芳樹は見おぼえのない名前だが、3DCG制作会社のIKIF+に所属しているとのこと*1
ともかく映像は、東映アニメーションらしからぬ整った状況がつづいている。かなりカット数や作画枚数の制限が厳しそうなのに、うまく同ポジ演出を多用して切りぬけている。そしてクライマックスの爆撃はなかなか力が入っていて、悪くない。映像リソースの節約として、なかなか面白いアニメになっている。


キャラクタードラマとしては、花澤香菜が演じる木虎藍という少女の、ツンデレならぬツンチョロぶりが凄かった。デレはしないのに、ちょっとプライドをくすぐるだけで扱いやすい。しかもプライドが高いだけの仕事はちゃんとやる。
OPからあくまでライバル部隊のサブにすぎないかと思っていたら、提供画面では「ヒロイン」と紹介。思った以上に今後の物語で活躍するのかな。

『バイオハザードV リトリビューション』

日曜洋画劇場で視聴。シリーズ5作目ということで、さまざまなキャラクターが再登場し、さまざまなシチュエーションが再演出。シミュレーション用の巨大模型という設定で、世界各都市を舞台として怪物とバトル。クローン等で復活した過去のキャラクターと協力したり反目したり、巨大な基地からの脱出をはかる。
合成やセットの背景が違うだけで、イベント的に戦っては次のイベントに移るだけなので、けっこう単調ではあるのだが、まあ見たいものがたっぷり提供された満腹感はあった。まるでファミレスのドリンクバーのようだ。
美女とか銃撃とか格闘とか流血とか、頭の悪いB級サービスを次々と提示してくれる人気シリーズって、けっこう貴重な気がする。全体として薄味ではあるのだが、それゆえ下品にすぎないし、頭を使わず見やすいともいえる。