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法華狼の日記

2014-11-27

[][][]「日本未来ネットワーク」から「論破プロジェクト」の臭いがする

あくまで見る目のない人間による憶測であることを、最初に断わっておく。


さて、支持政党がない時に「白票」を投じるように呼びかける「日本未来ネットワーク」サイトが公開された。

黙ってないで、NO!と言おう。| 日本未来ネットワーク

入れたい候補がいないとき、誰に入れてわからないときは棄権せず、"誰もいないよ!"と言いましょう!その思いを白票に込めて投票しましょう!

当選議員が白票から圧力を感じるかのようなフルカラー漫画も掲載されている。

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なぜデモや陳情といった選択肢を無視するのか不思議でならない。選挙としては白票が反映されるわけがなく、事実上の当選議員への信任だ。全体としては組織票を持っている政党が有利になる。それを団体も意図していることがサイトの結論でうかがえる。

アメリカのように2大政党が競り合うより、安定した与党が変革を重ねるほうが国民性に合っていると思われる日本で、投票したい候補がいないという気持を白票で表現するという、日本独自の民主主義文化を創り上げていけたらと思っています。

サイトが公開された時系列や、サイトを宣伝する組織力については、下記ページでまとめられている。

選挙での「白票」を「社会を変える力がある」とミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」のサイトが突如出現 | BUZZAP!(バザップ!)

しかし情報が少なすぎて、まだ全体としては判断を保留するしかない。


ただひとつ、漫画を見ていて思い出したことがある。

2013年11月ごろ、従軍慰安婦問題を否認する漫画をアングレーム国際漫画祭出展しようとする団体「論破プロジェクト」がサイトを公開した。

「慰安婦漫画で日本が倍返しだ!」「見た目は派手だが、脇はがら空きだぞ」 - 法華狼の日記

たちあげた藤井実彦代表は、WEB漫画を使った広告会社「アイコミックス」の代表であり*1、韓国政府の漫画に対抗すると表明していた。

実際に国際漫画祭へ出展までこぎつけるも、「従軍慰安婦は存在しなかった(La position du Japon/ Les « femmes de réconfort militaire » n’existaient pas.)」という文章をかかげて歴史修正主義とみなされ、当然のようにブースを撤去させられたという。

世界の漫画に光をあてる「アングレーム国際漫画フェスティバル」 / ニコラ・フィネ×荻上チキ | SYNODOS -シノドス-

ちなみに藤井代表は幸福の科学信者という関係があり、サイトも公開当初は幸福実現党が後援していると明記していた。


そんな藤井代表に「テキサス親父」が強力し*2、国際漫画祭が終わってからは「テキサスナイト」という講演企画がおこなわれている。

その一環として、下記のような4コマ漫画が公開されていた。

テキサスナイト - <テキサス親父とゆかいな仲間達>第17話... | Facebook

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「論破プロジェクト」の漫画は「日本未来ネットワーク」に比べて極めて質が低かったが、サイト公開と同時に原稿を募集したおかげか、そこそこの作画担当者が集まったらしい。

特に、この「ぷりてぃ」という作画担当者の絵柄とコンテが、「日本未来ネットワーク」の漫画を思い出させる。かなり正確なデッサンで、アオリとフカンを多用していること。少ない色数の濃淡で背景を表現し、フルカラーでも人物が見やすいこと。

はっきり同じという確信は持てないが、思い出すくらいには似ている。


さらに、少し前から幸福の科学が「ザ・ニュー・スタンダード」というWEBメディアをたちあげており、そこでも藤井代表がコラムを連載している。

テキサス親父とゆかいな仲間達第3話 - ザ・ニュー・スタンダード

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気にかかるのが、直線的なカタカナの描き文字だ。

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むろん枠線に色づけしたものと、線を重ねたものという違いは大きい。しかし「サ」の字形など、やや横長で右の縦線が直線なところはそっくりだ。


くりかえすが、あくまで似ているというのは私個人の憶測にすぎない。あげてきた漫画の類似点も、フルカラー背景や描き文字を見やすくするため似ただけかもしれない。

そもそも藤井代表がそうであるように、WEB漫画広告をあつかう会社は複数ある。そうした会社に「日本未来ネットワーク」が依頼したと考えても不思議はない。

どちらかといえば、「日本未来ネットワーク」の背後に自民党か公明党が必ずいるとはいえない、という話をしたかった。

aspirant1029aspirant1029 2014/11/28 22:37 こんばんわ
こちらで鋭く分析されてるようです。
http://buzzap.jp/news/20141127-mirai-senkyo/

不幸福の非科学不幸福の非科学 2014/11/28 23:29 くっさ。相変わらず「論破されプロジェクト」の連中の臭さは異常ですな。
「韓国に倍返しだ!」とか言いながら自分らがフランスの漫画祭に倍返しされたことで懲りなかったのか。

9999 2014/11/29 12:01 TVやラジオで一時“白票入れよう”と言い出してましたが
そもそもこれ何処が言い出した事なんでしょう?
明らかに抗議にならないんですが

桂馬桂馬 2014/11/29 12:11 白票なんて意味がない。入れるなら責任ある政党を!

と、某幸せ系の政党が宣伝に打って出るマッチポンプを予想。

みみみみ 2014/11/29 22:49 創価学会とズブズブの東浩紀もツイッターで似たようなことを言い始めた
ttp://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1417260762/

選挙のポイントは「だれを首相にするか」「政権をどこに取らせるか」
だけではなく、【与野党のパワーバランスをいかに健全に保つか】でもある。
僅かな数の政党だけに偏ったパワーバランスは決して健全とはいえない。
そのパワーバランスを決定する権限が俺ら日本国民という主権者にはある。
要するに俺らがこの国のボスだ。
政治家や官僚はボスに雇われて働く従業員という位置づけ。
ふざけた従業員を放置したままいつまで泣き寝入りするつもりだ?
組織票持ってるカルトなんかに俺らの税金を利用させるな。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/11/29 23:04 ブコメ等で指摘いただいてますけど、線質やデフォルメの方向性から少なくとも作画者は違うのでは、という意見が多数あり。耳が違うというkanflu氏の指摘は、作画の個性が表れるところでもあり、私も感じていました(←何を今さら)。
もし似ているのだとしても、最後に言及したWEB漫画を用いるメソッドゆえかな……

あと、自民党の背後関係を疑う意見への異議としてエントリを上げたつもりでしたが、すでに幸福の科学との関係を疑う増田が注目を集めていました。
http://anond.hatelabo.jp/20141128102439
他に、組織が背後にいるという説では、統一協会という可能性の指摘も見かけました。もちろん勝手連的なサイトにすぎない可能性も高いでしょう。
これならテキサス親父を連想した話をする必要はなかったかな……


aspirant1029さんへ
あ、いや、そのページはエントリ内にリンクしています。


不幸福の非科学さんへ
エントリ内で留保しているように、幸福の科学とは断言できないと思っています。ただ、漫画を使えばアピールできるだろうという安易さと、漫画そのものの空想性は同レベルでダメだと感じます。
個人的には、漫画で揶揄されている政治家が女性なのが最悪。現状の政治家の男女差を思えば、揶揄の対象として女性を選ぶことは避けるべきでしょう。


99さんへ
うーん、たとえば投票所に行く癖をつけるため、棄権するくらいなら無効票を意図的に入れようという考えは、あっていいと思っています。
ダメなのは、白票がそのまま政治家にとってプレッシャーになるかのような主張。単純に事実誤認でしょう。


桂馬さんへ
うーん、立場の偽装はできても、マッチポンプはできない宗教なんじゃないかな、と個人的には思っています。
日本と韓国とで歴史認識についての立場を変えられる統一協会とはそこが違う。


みみさんへ
いやあ、何というか東氏は間が悪いというか……逆に凄いと思えばいいのかなあ。

rawan60rawan60 2014/11/30 04:00 >どちらかといえば、「日本未来ネットワーク」の背後に自民党か公明党が必ずいるとはいえない、という話をしたかった。

ああ、そういえば、森首相(当時)が2000年だったかの衆院選で「無党派層は寝ていてくれればいいが…」なんてこと言ってましたね。

行動パターンや理屈は違って見せても、結果の方は同じものしかもたらさないという…

hokke-ookamihokke-ookami 2014/11/30 09:54 >行動パターンや理屈は違って見せても、結果の方は同じものしかもたらさないという…

実際に違うかもしれませんけどね。本当に白票に意味があると考えているのかもしれない。
実際、無効票が増えたことを当選者の問題があらわれているという考えはありますから、そこから無効票を増やせばいいという発想になってしまう反対者がいないとはいえない。逆は必ずしも真ならず、なんですけどね。

rawan60rawan60 2014/11/30 17:26 >実際に違うかもしれませんけどね。本当に白票に意味があると考えているのかもしれない。

まあ、論理的には「違う」とは言えなくもありませんが、日本国内において白票が「違う」結果をもたらす蓋然性は現状において極めて低いことは自明ですからね。

まあ、特定の候補者を揶揄する目的には使えるでしょうが。

パーマン1号パーマン1号 2014/11/30 17:54 不正選挙が目的ではないでしょうか?白票集めて後から候補者名を記入すれば有効票になりますからね。僕は、創価か幸福が怪しいと睨んでいます。

パーマン1号パーマン1号 2014/11/30 17:55 不正選挙が目的ではないでしょうか?白票集めて後から候補者名を記入すれば有効票になりますからね。僕は、創価か幸福が怪しいと睨んでいます。

hokke-ookamihokke-ookami 2014/11/30 23:56 使用フォントから考察しているlunar0氏のタンブラ。
http://lunar0t.tumblr.com/post/103827308786
こちらは同氏による漫画同士の比較です。
http://lunar0t.tumblr.com/post/103909652086
サイト本体では統一しているものの、漫画では異なるフォントを多用して金を使っているらしいとのこと。
共通点が見いだせなかった結果、フォント面から日本未来ネットワークの不思議な資金力と、論破プロジェクトの金銭的な貧しさが明らかにされたようです。

さて、こうなると漫画も購入したパターンと考えるべきなのかどうか。漫画に手を出したばかりの広告会社に発注したので、稚拙なわりに多様なフォントを使えているのか……正直、フォントやデザインには全くくわしくないので、私にはわかりません。
デザインとは別個に、統一協会と幸福の科学でそれぞれ追っている情報があるんですけど、たいていどこかで関連性を明かしているのに、今回は見つからないままです。小渕優子議員だけ与党で特定的に批判されているので注目してみたのですけど、今のところ幸福の科学や統一教会系が特に敵視している雰囲気はありません。
(山谷議員を統一協会が生かすために、同時期の小渕議員へ注目を集めさせたがっているという話は以前に見かけましたが、今の選挙で持ちだされている気配はなし)


rawan60さんへ
>まあ、特定の候補者を揶揄する目的には使えるでしょうが。

揶揄に使えるかもしれないのは白票も投票率も変わりませんし、対立候補に入れる方がずっと有効でしょう。
まあ、上述したように小渕議員だけ特定されているので(野々村議員も特定されていますが、今回の選挙には関係ないでしょう)、揶揄されているとしたら小渕議員になるわけですが……そもそも出馬するかどうかも微妙なのに、サイトをつくりはじめたのが11月13日ごろなので、ひとりを特定的に揶揄するには違和感があります。


パーマン1号さんへ
開票を監視できる日本の選挙では無理だし、無意味だと思いますよ。
まあ、無理だと思わない人間が陰謀論を組み立てることはありえますけど、創価学会は公明党の支持母体として選挙に通暁しているので、そういう陰謀はしないでしょう。

匿名匿名 2014/12/01 00:57 >開票を監視できる日本の選挙
ところがどっこい、昨年の参院選で高松市選管が不正やらかしてるんだな、これが。地裁段階でまだ判決も出てなかったかと。

rawan60rawan60 2014/12/01 17:00 >ひとりを特定的に揶揄するには違和感があります。

もちろん「ひとり」ではなく、対立する(党)、あるいは排除したい候補ではあるでしょう。一般論です。

TeruTeru 2014/12/06 08:44 >日本国内において白票が「違う」結果をもたらす蓋然性は現状において極めて低い

この「棄権」呼びかけで連想されるいくつかの実例。

1.前参議院選で、国内ネット上でも「ブラック」定評の元経営者、渡邉候補を自民党が公認していることに対する、
「渡邉候補に投じたくないなら、党名で投じれば良い」なる風説の流布。
なお実際の参院選挙「ドント式による非拘束名簿式」では、
http://www.city.nerima.tokyo.jp/faq/senkyo/hireidaihyou.html
獲得議席数に党単位での得票を反映させる為、政党名での投票は名簿掲載候補の当選につながっている。

2.橋下市長による、大阪市長選挙の繰り返しが、
事実上の信任選挙(共産すら対立候補見送り)となり、
投票率がその前回(60.92%)の1/3(23.59%に過ぎなかった)に落ちた結果はどうか。
http://www.asahi.com/articles/ASG3R45WLG3RPTIL00N.html
「トップ当選と言っても約24%の中の約88%の当選に過ぎない。全有権者内の21%の明示の支持しか得られなかった。
もちろん、この有権者には未成年者や外国籍、旅行者などは含まれない。
事実上は市政下の人々から不信任されたも同然だ。」等と橋下市長当人が評価したのか。
なお、この選挙では白票率も0.39%から9.04%に「急騰」していますが、政界でどう扱われているのか。

3.そもそも、現在の衆参選挙制度の運用は、「一票の格差」により自国の最高裁に何度も「違憲状態」とされている事。
http://www.asahi.com/articles/ASGCT5WKGGCTUTIL03Q.html

こういった点を総合的に踏まえますと、
たとえ低投票率でも、特に衆院の各一人区で競り勝てれば一党圧勝といった
(”圧勝”とされる小泉郵政法案選挙ですら、法案に賛否を示した各党各候補への得票”率”は半々であった)
「選挙結果」と民意の「選挙制度とその運用」による劣化増幅は軽視しがたい段階であり、
もはや選挙という制度のみに政策方針決定を頼ろうとせず、
個別案件の訴訟事案も含めて対応・評価していかなければならないかと。

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