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法華狼の日記

2014-12-31

[]話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選

今年も面白いTVアニメをいろいろと見てきたので、時間はないが参加したい。

「話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記

話題にならず埋もれがちな作品をほりおこす意図の企画なため、下記のようなルールがある。

・2014年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。

昨年に私が選んだのは下記のとおり。

話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選 - 法華狼の日記

昨年の集計結果の感想は下記のとおり。

「話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選」の集計結果が出ていた - 法華狼の日記


ドラえもん』チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル千葉美鈴脚本、楠葉宏三コンテ演出、小野慎哉作画監督)(水野宗徳脚本、大杉宜弘コンテ、氏家友和演出、三輪修作画監督)

アニメオリジナル回。特に後半のミュージカルが良くて、芸能人ゲストだけで終わらない力を入れた映像作品となっていた。コンテを担当したのは2015年の映画を手がける大杉宜弘監督。

『ドラえもん』チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル - 法華狼の日記

その先週も、前半は適度なアニメアレンジと素晴らしい作画が、後半は情感あふれるアニメオリジナルストーリーが良かった。

『ドラえもん』動物変身恩返しグスリ/雪だるまが町にやってきた - 法華狼の日記

毎年のように誕生日らしさが薄れているが、やはり中編娯楽活劇としては誕生日SPも良かった。高橋敦史監督には今後も期待したい。

『ドラえもん』地底100マイルちょっとの大作戦 - 法華狼の日記


少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』第10話 ときめきミュージックルーム(橋口いくよ脚本、長屋誠志郎演出、小園菜穂/新田靖成/野道佳代/竹森由加/谷津美弥子作画監督)

とにかく放送時間いっぱいかけて架空音楽番組を放映したことが凄いし、その完成度も素晴らしかった。感想エントリをあげたのは第9話だけだが、その時の好印象を超えた飛び道具で楽しませてくれた。

『少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』第9話 みっともない輝き - 法華狼の日記

いきなり3DCGのミス・モノクローム現代の音楽番組ならありえそうだし、小顔美少女なのに絶妙な日本人体型のアイドルが歌って踊り、主人公チームは3番目、テンションあがる演歌はたっぷりと、そして最後にソロデビューした先輩が映画宣伝をかねたトークを長時間にわたって展開。どこまでも劇中における主人公の現状を反映した描写でいて、主人公の目指す先を描いた物語としても無理なく成立している。

先述のように全話をとおして素晴らしい作品は避けるべきなのだが、この作品は全話が素晴らしかった上に、それを超えたエピソードを見せてくれた。これ以降の飛び道具は第10話ほどのものはなかったが、それすら第2期に飛躍する余地を残しているのだと感じさせる。


幕末Rock』第3話 熱情(パッション)!バイトするぜよ!(中村能子脚本、川崎逸朗コンテ、佐藤光敏演出、小園菜穂/新田靖成/野道佳代/竹森由加/谷津美弥子作画監督)

こちらは番組のほとんどが『情熱大陸』のパロディ。さすがに『少年ハリウッド』ほどではないが、番組パロディとしての要素を押さえつつ、番組には不都合だからと撮影を止めた裏側も歴史ギャグとして爆笑ものだった。それだけでも面白いのに、とにかく劇中ライブのMCが楽しすぎた。「静まるんじゃない!」を初めて聞いた衝撃を忘れることができない。

それでいて主人公が対立する新撰組に潜入し、相手の大きさを実感する重要なエピソードとしても完成されていた。ふざけた要素でまじめな物語を展開する、いかにもこの作品らしい話だった。これも全話を通して素晴らしかったが、2014年でアニメを見ていて一番笑ったこともあって、落とすことができない。


スペース☆ダンディ』第20話 ロックンロール★ダンディじゃんよ(うえのきみこ脚本、山本沙代コンテ演出、伊藤嘉之/稲留和美作画監督)

2期に入ってからジャンルパロディの魅力を30分につめこんだエピソードが多く、これも全話をとおして良かった。

たとえば1期最終回の第13話で語られた「宇宙は無駄であふれています 特に無駄なのは いきものの愛だの恋だのといった感情です」へのアンサーとして、第17話で歌われた「すべてがすべて あなたの大切なものは かけがえのないもの」の美しさは印象深い。渡辺信一郎総監督の脚本に名倉靖博コンテ演出で、白昼夢のような世界での出会いを描いた第21話も良かった。

しかしそうした多くの忘れがたきエピソードは、主人公のダンディな一瞬を切りとることで成立していた。この第20話は主人公のボンクラさを失わぬまま、ロック史から引用した反戦ストーリーとして完成されているのが素晴らしい。

『スペース☆ダンディ』第20話 ロックンロール★ダンディじゃんよ - 法華狼の日記

正義の戦争などより、ボンクラきわまりない友人との日々が、どれほど輝いていることか。そのボンクラな友人と実はそんなに仲が良いわけではなく、たがいをよく知らないところも、夢だけでつながる世界のたいせつさを感じさせる。


ハナヤマタ』2組目 ジェラシー・ローズ(吉田玲子脚本、神戸守コンテ、中村近世演出、原田峰文/後藤麻梨子作画監督)

ヨサコイに憧れる少女と、その少女に惹かれた少女、そのふたりの関係に巻きこまれて集っていく少女たち。

その少女が集っていくシークエンスが同じようなシチュエーションの反復にとどまっており、ふくらみの足りなさに作品全体としては不満を持っていた。かわりに、その少女が最初に集ってくる第2話には原型ならではの高い完成度があって、パターン化されるのもしかたないと思うほどの面白味を感じた。

良い意味で芸能を軽やかに描くTVアニメが目立った2014年において、学生だからこその重たい芸能を描いた作品を象徴するエピソードとしても印象深い。


普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』第11話 ロコドル集めてみた。(橋龍也脚本、こでらかつゆきコンテ、大宅光子演出、片岡千春/手島典子/梶浦紳一郎作画監督)

あえてローカルアイドルの広報イベント部分を描いた第11話から選んだ。地に足をつけて目線の高さが同じなのに、あくまで軽やかという作品を象徴するエピソードだと思う。こうしたイベントによく出品していた時期のことを思い出したりという個人的な理由も大きい。

全話をとおしても悪くない、ギャラや集客力の問題を描きながら重くならない良いアニメだった。ただ最終回のイベントかけもちがイマイチだったため、全体評価が下がってしまったのが残念。最終回が良ければ、たぶん逆に各話ベストテンには選ばなかった。


ノラガミ』第12話 一片の記憶(赤尾でこ脚本、高田耕一コンテ、飛田剛演出、水畑健二/青野厚司作画監督)

原作が連載中ということもあってか、アニメオリジナルで描かれた最終エピソードの後編。

原作から逸脱しないように、アニメオリジナルのラスボスを用意。ラスボスと主人公との因縁を描くことで、主人公のキャラクターを掘りさげる。さらに主人公と因縁を持つ原作キャラクターに煽られていたという真相を用意して、最終的に原作の対立関係に戻すどころか強化してみせる。理想的なアニメオリジナル最終回のひとつだ。

アニメ表現という意味では最終エピソードの前編にあたる第11話も印象深かった。

『惡の華』ノ挑戦ガ『ノラガミ』デ咲イタヨ - 法華狼の日記


『M3〜ソノ鄢キ鋼〜』第十四話 思ヒ残シオト(赤尾でこ脚本、高田耕一コンテ、飛田剛演出、水畑健二/青野厚司作画監督)

1クールを通して、この作品のメインロボットは人間の魂を利用して駆動していることが明かされた。それとパイロットがつながらないと、まともに動かすことができない。そこで最も対照的だった少女ふたりが、記憶を掘りおこすことでつながっていく。そのドラマが最高潮に達した瞬間、ついにロボットが起動する。

ホラーアニメとしてジュブナイルアニメとしてロボットアニメとして、作品に求めた全てが高度に融合した、数少ないエピソードのひとつ。全体を通してパッとしなかった作品だからこそ、この突出した完成度は忘れがたい。

このエピソードが放送された直後、公式サイトの画像がリニューアルされ、このエピソードの少女ふたりが背中あわせになった。2クール目に突入したこともあるが、スタッフも力を入れていた証拠だろう。

アニメ「M3-ソノ黒キ鋼-」公式サイト

比較すると主人公まわりのエピソードが薄すぎて、2クールもかける必要はなかったと思わずにいられなかったのが残念。


『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』第16話 制御不能の野獣たち(キング・リュウ脚本、古賀豪演出、舘直樹作画監督)

この作品の2度目の古賀豪演出回にして、2度目の舘直樹作画監督回。

とにかく古賀豪SDらしいアクションに期待してしまったため、『ドキドキ!プリキュア』に裏切られたという印象を見事に払拭してくれた。映像が弱めなこの作品において、全編にわたるアクションが素晴らしい。

作画も、1度目の舘直樹登板は連名で作画監督したこともあってかパッとしなかったが、この回は文句なし。志田直俊の原画も浮かないくらい、全体の荒々しい作画が良かった。

他にこの作品で印象に残ったのはデッドプール回。これまた作画演出ともに良く、ゲストキャラクターの強烈な設定とあいまって印象深い。

『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』第27話 禁断のヒーロー登場? - 法華狼の日記

しかし2014年内にデッドプール回が再び放映され、やはり作画演出ともに文句のない回だったので、各作品から1話ずつ選ぶにはためらわれた。


牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』VIII 全裸-FULL MONTY-(村越繁脚本、福山新市コンテ、Kim Min Sun演出、Jang Hee Kyu作画監督)

第7話、父親と別行動をとった主人公が獣化して、疑似家族と哀切に満ちた別離をした。その結末において、シリアスな雰囲気を父親がぶちこわしにする。そのぶちこわすにいたった経緯を、1話かけて描いたエピソード。

とにかくサブタイトルが示すとおりのバカバカしい物語。しかし前話と合わせて面白い構成で、意外と下品にすぎず見やすい内容になっている。中世欧州をモデルにしたファンタジー世界において、あまりにも古典的な男女観から導入しつつ、きちんと端々で男性の身勝手を突き放していることや、さまざまな女性のバイタリティを描いていることで、引っかかりが少なくなったのだろう。

DR MOVIEの作画も安定してクオリティが高く、安心して見ることができた。


全体として、やはり2014年は芸能を描いた作品が印象深い年だった。

全話が安定しつつ2015年に持ちこした『プリパラ』や、意外と芸能と舞台裏を描いた作品としても面白かった『LOVE STAGE!!』等、ベストテンには選ばなかったものの印象深い作品ばかり。

それも、あくまで美化して理想を高くうたいつつ、さまざまな問題から目をそらさない、そんな好感を持てる物語が多かった。


なお、例によって全話を押したいような作品は、あえて避けることにした。

最終回だけは駆け足だったものの各話の密度が適度に高かった『棺姫のチャイカ』の1期2期、3DCG表現を最大限に活用しつつ1期単独でも見事にまとめた『シドニアの騎士』、全体をとおして高い作家性をTVアニメとして完璧にパッケージングした『ピンポン THE ANIMATION』、放映時間や期間を拡大しながら濃密さを増して全体の起伏と作画の幅広い良さを示した『ヤマノススメ セカンドシーズン』、潤沢な制作リソースを完璧に娯楽作品として使い切った『神撃のバハムート GENESIS』、2分間にギャグを濃縮した作画アニメ『毎度!浦安鉄筋家族』、等々の作品は忘れがたい。

2015年にまたいだ作品でも『怪盗ジョーカー』や『暁のヨナ』のように安定して楽しめている作品があまたある。アニメはまだまだ面白い。

hokke-ookamihokke-ookami 2015/01/01 00:05 ちょっと余裕がないので、各話の細かい解説は追記していきます。……アニメ映画ベストテン(http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20141214/1418566820)もそうだったが、ここ最近のネットイベントはこんな体たらくばかり……

はりはり亭はりはり亭 2015/01/01 01:02 「少年ハリウッド」は嗜好的にどうしても楽しめなかったのですが、確かにこの回は一本も二本も取られたと思いました。ミス・モノクロームは「ガールフレンド(仮)」にも出てきましたね(調べたら「ゴールデン・タイム」にも出ていたのか......)。
話数単位ではあまり覚えられない方なのですが、そんな私にも印象に残ったのは「結城友菜は勇者である」第三話。「ビビッドレッド・オペレーション」を一話でやってしまったのではないかと(その「ビビッドレッド」、放送時には「プリキュアを1クールでやろうとするとこうなるんだよ!」という感想があって結構同意したものでしたが)。ただし作品全体としては実にたちの悪い代物だったと思います。
いろいろ感想はありますが、一番首をかしげたのは「アルジェヴォルン」。特に、後半主人公が現実に日和ってからの展開は、退屈という以上に理解に苦しむものでした(その分上官がひねくれるわけですが)。結末のつけ方もやっつけとしか思えなかったのですが......。

はりはり亭はりはり亭 2015/01/07 19:22 「結城友菜」ですが、史上初の身障者魔法少女を描いたことを評価する海外感想も見かけました。
ソース↓
>ttp://sow.blog.jp/archives/1017004844.html#more
実は私も多少思わないではなかったのですが、作品全体からすると特に評価には値しないと思っていました。このあたりもPCに対する意識の差でしょうか(ここでは一貫して「結城友菜」の評価が高いようですが)。
「結城友菜」と「アカメ」は原作者が同じなのに方向性が反対、という感想も見ましたが、これは大いなる誤解で、実に同根な話である、と私は思います。
それにしてもファバロとダンディなら比べてみたくなりますが、「はぐれ勇者」の暁月と比べる発想があるとは思わなかった。暁月はあきらかにダーク・シュナイダーの劣化コピーだと思うので。

      555      555 2015/01/08 21:03    私も結城友菜は高評価ではありませんねん。
   出だしや展開こそ魔法少女まどか☆マギカを意識しているのですが、
   結末が約20時年前の美少女戦士セーラームーンで描かれた
   死んだのに無根拠で奇跡の復活と同じでこれで一気に興ざめしましたね。

hokke-ookamihokke-ookami 2015/01/11 00:02 少しずつ説明を足していたベストテンのリスト、最後のまとめもふくめてようやく上げられました……
なお、アップロード時刻がギリギリ足りなかったためか、新米小僧氏の計測からは漏れてしまいました……まず各話とスタッフをリストアップし、説明文だけ後で書く方針にするべきでした。


はりはり亭さんへ
>確かにこの回は一本も二本も取られたと思いました。

たぶんこの回だけで見ても、充分に楽しめる作品ですね。もちろん全話脚本を原作者が書いていることもあって、他の話数と合わせてこそ楽しい描写も多いですが。

>ミス・モノクロームは「ガールフレンド(仮)」にも出てきましたね(調べたら「ゴールデン・タイム」にも出ていたのか......)。

『ゴールデンタイム』はモブ的な出番でしたけど、『GF(仮)』は面白い活躍でしたね。本当にアンドロイドという世界観なのかい、とツッコミながら楽しめました。

>後半主人公が現実に日和ってからの展開は、退屈という以上に理解に苦しむものでした(その分上官がひねくれるわけですが)。結末のつけ方もやっつけとしか思えなかったのですが......。

これは佐藤竜雄監督の作風が悪いところに出ていたといいますか。ひょうひょうとした主人公像を好むのに、主人公が命令を無視するパターンで、それでいてリアルロボットらしく軍人という立場。それが前半で主人公像の統合性を失わせていた。
一方で後半は、おっしゃるとおり前半で成立させようとした主人公の独自性を失わせるだけの方向性に向かってしまった。

>実は私も多少思わないではなかったのですが、作品全体からすると特に評価には値しないと思っていました

当初はマイノリティを特別視せず、このまま自然に描いてくれないかな、と淡い期待を持ったのですけどね……結局、自己犠牲の設定描写として安易に使われただけでした。
比べると『プリパラ』のレオナとドロシーのなんと伸びやかなことか。


      555さんへ
>死んだのに無根拠で奇跡の復活と同じでこれで一気に興ざめしましたね。

少女への残酷な描写で受けを狙うこと自体が安易に感じましたし、それならそれでせめて徹底してほしいと思う最終回でしたね。

はりはり亭はりはり亭 2015/01/11 02:57 『棺姫のチャイカ』はやや残念でした。ほぼ原作と並走して完結させる構想だったのに(完結篇は先ごろ出た模様。未読)、それが生かし切れてなかったのは、もったいないとしか。おっしゃるとおり、なかなか楽しいシリーズだったので。
「ピンポン」はすごかったですが、あれはアニメというより原作の勝利ですね。劇中の中国人の描き方も、中国人に評判が良かったようです。私は中国語の響きの美しさと、声優(俳優?)氏の演技の見事さに大いに感心しました。
「ヤマノススメ」(つい「ヤマノムスメ」と空目します)は良かったとは思いますが、ほぼ初心者だけで富士山に挑戦する無謀さを難ずる声もありました。
昨年は、年初が「ディーふらぐ!」半ばが「さばげぶっ!」、終盤が「繰繰れ! コックリさん」とコメディが充実していた、という意見を見かけたのですが(おっと「月刊少女野崎くん」を忘れてはいけない)、結果的に「コックリさん」はやや弱かった気もします。呪いで女性化してしまったコックリさんを描いた第八話は、ネタ自体も引っ張りすぎて冗長になってしまったのですが、終盤の「自由でいたい、でも自由でいるのには女ではダメだ、男でなくては」という意味の発言は、日本社会の現状をそのまま言ったのに過ぎないのかもしれませんが、結構不愉快でした。全体としては悪くなかったと思うだけに残念(原作者は女性らしい)。「ディーふらぐ!」は二頭身絵がよかったなあ。

hokke-ookamihokke-ookami 2015/01/13 00:16 >それが生かし切れてなかったのは、もったいないとしか。

1期の引きがほとんど完璧だっただけに、あのあわただしさはつらかったですね。全22話というフォーマットはノイタミナ枠と同じですけど、まさか2期が全10話とは知らず、9話の予告でびっくりしました。

>ほぼ初心者だけで富士山に挑戦する無謀さを難ずる声もありました。

ルートをきちんと選択すれば初心者でも登りやすい山ではあるようなんですけどね。ただ素人があっさり成功するより、きちんと難しさを描いたのは視聴者が安易に真似しないためにも良かったかな、という感じもしています。

>「さばげぶっ!」

イジリ描写を強調しすぎる監督だけに、結果的にこれくらいの原作がちょうどよかった感じですね(苦笑)。

>全体としては悪くなかったと思うだけに残念(原作者は女性らしい)。

ほほう。女性作家だからこそ、社会の抑圧を肌感覚で内面化してしまうこともあるので、アニメと原作どちらの要素が強いのか未読な私にはわかりませんが……

周 2015/03/18 02:43 2014年アニメ感想 [優>良>可>不可]

2013年秋から
弱虫ペダル [評価:良]
小野田坂道のメンタリティの強靭さと潜在能力の高さが「弱虫」に程遠いことは突っ込んではいけないのだろう。渡辺航氏の知識不足からか考証が甘かったり(大滝よしえもん氏が自身のサイトの感想日記で突っ込みを入れていた。)、テニヌに片足突っ込んだ感じ(巻島先輩のスパイダークライムとか巻島先輩の地毛とか)のキテレツさ、声優陣の熱演(一部怪演)によって増幅されている(少年誌スポーツ漫画にありがちな)ホモソーシャルでブロマンスな雰囲気など、少年誌的な荒削りさが良くも悪くも魅力的で、3クールの長尺ながら毎週の展開が楽しめるアニメでした。(スタッフの遊び場と化したネタ提供と圧倒的な女っ気の無さへの慰めというべきエンドカードも含めて)

凪のあすから [評価:良]
第一部の頃は「普通」としか評価していなかった「凪あす」ですが、年明けの第二部に突入してから大きく話が動いてグッと面白くなったのが良かったです。(凪あすだけでなくM3とかウィクロスとか園田摩里の脚本は2クール目で話を大きく動かすような印象がある。)
特に第二部のヒロイン的立ち位置になった美海ちゃんには非常に萌えさせられてしまい、「HEROMAN」のジョーイしか知らなかった私にみかこしを再発見させる程の衝撃を与えてくれました。あと、第17話で要が目覚めて以降、いつになったら要とさゆがくっつくんだと毎週やきもきしながら見ていた中、ようやく第24話でさゆが要に告白し、要が今までの心情を吐露したシーンのカタルシスは「ここまでの道のりは長くて遠かったなぁ」と深い感慨を抱かせました。

キルラキル [評価:可]
中島かずき脚本についてはグレンラガンとフォーゼくらいしか見たことが無いものの、何も考えずに見ている分には割と面白かったです。(とは言っても洲崎綾っぺ氏を初めとする声優陣の名演・怪演や出崎作品などの70年代アニメをオマージュした演出でストーリーの粗を埋めているのは否めないですが。)

2014冬

そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- [評価:可]
黒田洋介氏が起用されたのは「デモンベイン」のアニメ版でシリーズ構成をした事もあったからその縁で呼ばれたからかもしれない。
ストーリー?すーぱーそに子のプロモ的な意味合いでは適度にメリハリついていて良かったよ。

スペース☆ダンディ [評価:優]
第1話を見た時は、継続して視聴するか判断に迷ったのですが、永井一郎さんの遺作になった第2話(永井さんの演技が本当に良かった。)を見て以降、継続して視聴する事になったアニメ。一話完結だけあって肩の力を抜いて気楽に楽しめました。
あと、シーズン1で特に好きだった回は前述の第2話に加えてドラッギーな絵面が印象的な第9話「植物だって生きてるじゃんよ」とQTの儚い初恋を描いた第13話「掃除機だって恋するじゃんよ」の三本。

世界征服〜謀略のズヴィズダー〜 [評価:可]
「キノの旅」で親しんできた黒星紅白がキャラ原案だって聞いて見てみたけれども、岡村天斎って人のアニメは余り見たことが無い(精々小学校以前に「メダロット」を見た記憶があるくらい)私としては、坂本真綾のOPテーマと劇中の雰囲気を楽しむアニメなんだなとしか思えなかったです。(最近の黒星紅白の絵柄が自分にとって魅力を感じさせるものではなかった事もあるのだろう。たぶん。) あと、駒鳥さんを演じた人が「ゴーカイジャー」のルカだって知った時は結構驚いたよ。

ノブナガ・ザ・フール [評価:不可]
ストーリーに関しては何も言うまい。全体的なデザインは悪くはなかったんだけどね。

ノブナガン [評価:可]
礼に欠く物言いだけど、正直、原作の絵柄では女性陣があんま可愛いくなかったから、只野和子さんが仕事してくれたおかげで大分見れるようになったのが好印象。全体的な低予算臭や服飾を初めとするデザイン全般のダサさをハードコアパンクなOP局と蛍光色を多様した奇抜な演出で逆に生かしているのが面白い試みだと思いました。また、全体的に拙い武藤志織の演技が逆に主人公の性格を上手く捉えていて、後半では役に慣れたのか凄む演技も自然に出来ていたのも良かったです。ただ、牙を剥いたガンジーが躍りかかるイメージ映像が出てきたときには「実質的に歴史上の人物になりつつあるとはいえ、流石に悪乗りし過ぎやしないか?」とも思いましたが。

バディ・コンプレックス [評価:可]
最初に知った時は「ヴヴヴが終わったのにまたロボアニメを出すなんて、サンライズは気が早いねぇ。」と思いはしたものの、ヒナの正体を視聴者にミスリードさせたり、ビゾンが粘着野郎と化していく過程を描いたり、ミリオタがスタッフにいるからか、HUDが描写されたり、敵側が巡航ミサイルで飽和攻撃しかけたり、電子戦したり、ループするかと思わせといてループしない最終回など、経験の少ないスタッフたちが造った事を加味すれば、意外と悪くない出来のロボットアニメでした。(「クロアン」制作の影響からかわずか2話しか与えられなかったのにどうにか伏線を回収した点も加算できる。)
しかし、敵味方の指揮官が出る度に肩書(第666独立混成大隊とか)をテロップに出したりするのは設定厨にありがちな無駄設定だと思うし、空中戦ばっかやっているから人型ロボである意味が薄いし、ゾギリアの描写が散漫だったり、話運びがガンダムのクリシェだったりと、ところどころ粗が目立つのが残念なところか。

hokke-ookamihokke-ookami 2015/03/18 07:07 >渡辺航氏の知識不足からか考証が甘かったり(大滝よしえもん氏が自身のサイトの感想日記で突っ込みを入れていた。

ほわあ……検索して見てみましたが、専門用語が多過ぎてよくわかりませんでした……ネット配信で見ているので、エンドカードは見たことがありません。

>「植物だって生きてるじゃんよ」

まとまりという意味では、師匠筋の湯浅回よりも良かったくらいですね。

>岡村天斎って人のアニメは余り見たことが無い

ここ5年くらいで一気に評判を落としていますね……DTB黒の契約者くらいまでは、何をつくってもすごいという評価でしたが。

>空中戦ばっかやっているから人型ロボである意味が薄い

そこは唯一残念なところですね。空中戦だけならまだしも、大洋を移動中のエピソードが多いので、背景が空と海ばかりで単調になりがちでした。第1話は本当にロボットアニメとして完成度が高かったのですけど。

周 2015/03/25 01:01 2014春

M3〜ソノ黒キ鋼〜 [評価:良]

凪あすと同じく当初の己の期待の少なさの割に話が良く纏まっていて面白いアニメだった。(2クール目で話が大きく動くところも似ていますし。)
第10話まではキチガイのように見えて案外そうでも無さそうなヘイトと、ウンコよりも飴が好きな比良坂竜二、じゃなくて夏入の怪演に引っ張られていたものの、その分1クールで溜めこんだ伏線や謎を2クール目で一気に回収していったストーリー構成とキャラクターの成長物語は同時期のロボットアニメの中では映えて見えました。(法華狼さんとは逆ですけど、1クールの溜め込みが2クール目に生きたと思っています。)
ただ、アカシがアオシへの屈折した感情を克服するまでに前半を費やした事でスタートダッシュが遅くなり、ストーリーが加速度的に面白くなっていく2クール目までに付いていけず途中退場する視聴者が多かった事や、和風伝奇ホラー要素と「人と人との繋がり」をメインテーマにした人間ドラマが大きかった分、相対的にロボ要素が薄くなり、元凶である夏入が中盤で因果応報を受けた事とストーリー後半のテーマが「怨念と復讐の虚しさ」「人類補完計画的な物へのアンチテーゼ」という事もあって、最終回に至るまでロボットの存在意義が薄いという、「ロボアニメとしてどうなのよ」な状態だったのは残念だと思いました。
また、マアムが中盤でセーヴルの2代目パイロットになってから、前半のいるだけキャラだったのが嘘のように思えるほど重要な役割を持つようになったのは良いのですけれども、相対的に前半で視聴者に強烈なインパクトを残したヘイトとエミルの出番が減っていった事や、読島と無明石に関わる設定などが回収しきれなかった事(※)、ついでに作中でしばしば挟まれる露骨なサービスシーンの必要性といった、首を傾げたくなるところが幾つか見られるのが残念と言えば残念でした。

※(アニメで語り切れなかった事をゲーム版で語るのはあんまり好きじゃない)


キャプテン・アース [評価:不可]

序盤から大して期待してなかったので2〜3話溜まったらまとめて見ていたけど、全体的な作画と声優の演技とネーミングセンスと1クール目のOP&EDは普通に評価できるが、それ以外は大して語れる事の無い中途半端なアニメとしか言いようがない。設定は凝りまくっている癖にそれがストーリーに全然生かせていない上、ソルティードッグを初めとする無駄なキャラクターがストーリーの足を引っ張ってしまった結果、風呂敷を畳みきれずグダグダな最終回というご覧の有様。五十嵐卓哉と榎戸洋司の才能は枯れ果ててしまったのかと疑いたくなる。(これでゲーム版に飽き足らず劇場版まで作ったら相当な鉄面皮だ。)


健全ロボ ダイミダラー [評価:良]

遠藤正明さん達が歌う熱くてカッコいいテーマ曲と反比例するかのようなクソダサデザインのダイミダラー(イクサーロボに似て無くも無い)に、捻りもクソもないダサい技名、露骨極まりないエロと下ネタ、挙句の果てに90年代後半から00年代前半のウェブサイトを意図的に模した公式サイトと、視聴者を笑わせるために全力で体を張って道化を演じている制作スタッフの奮闘と努力が垣間見えるアニメ。その癖、3DCGではなく敢えて2Dでロボット格闘戦を描写したり、毎回の絵コンテや作監にロボットアニメと関係深い人物を配置したする監督たちのポリシーが垣間見られて面白かった。


ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース [評価:優]

ギャレス・エドワーズ版「ゴジラ」を見た時、「どっかで聞いたことのある声だな」と思ってたら、ジョジョSCのポルナレフだった。
弱虫ペダルの年跨ぎ3クールも凄いけれど、深夜帯のアニメで分割4クールするのも実際凄い。集英社も伝家の宝刀を抜いた以上は、黒バスと同じく大盤振る舞いするのも辞さないというわけか。


シドニアの騎士 [評価:優]

ここは、敢えて原作との比較で語らせてもらうと、まず、弐瓶勉氏の気分でコロコロと変わっていたデザイン(艦橋やオペレーターの服装に衛人の操縦室など)をアニメでキッチリと統一した事や、原作未読の視聴者も楽しめて尚且つ弐瓶ファンも納得できるように原作を再構成した事で原作では軽く流されていた部分をフォローできた事、登場人物の性格を原作よりマイルド(※)かつ人間味を引き立てた事でストーリーをより面白くさせた事はとても良かった。
ただ、(CGI全般の問題とはいえ)作中の食べ物が粘土細工みたいな質感であんま美味しく無さそうなのは今後克服すべき課題だと思うし、(原作の問題だけど)非武装主義者の設定は妥当性を伴っているかというと微妙だし、ストーリー後半ではイザナの性格が少女然としていて中性設定がどっか行っちゃってるし(小説版なりで中性についての深い掘り下げが成されれば良いんだけど)、全体のクオリティが高い分、細かいウィークポイントを意識させられるのが少々残念でした。

※原作版では第4巻の20話まで終始冷酷で傲岸不遜な性格だった海苔夫を、アニメ版では腹立ち紛れにイザナを殴ったり紅天蛾を前に動転して戦意喪失したりと、傲岸不遜だが年相応の弱さ(親指の爪を噛む癖は流石にクリシェ過ぎると思うが)を持つ少年として描くことで、最終回のあのシーン(前述の20話のシーンが元ネタ)に繋げてみせた村井さだゆき氏は本当に原作を良く読み込んでいると思う。


ブレイクブレイド [評価:可]

2クールあるものと思っていたアニメその1(※)。線の多さに加えて鉱物の質感を持つロボットをCGIではなく手書きのみで描く試みは凄いとしか言いようがない。個人的にはアニメ版ブレイクブレイドはライガットよりもクレオを主人公とした物語として見ていたが、ライガットとジルグの関係が1クールしかないとはいえ描写不足なのが残念。とはいえ原作のストーリーをどうにか1クール内に収めさせたシリーズ構成の努力には尊重してあげたいとも思いたくなる。
それと、原作ファンからは「コレジャナイ」扱いされているOPとEDについては、曲その物は悪くは無いが本編の使い回しよりもオリジナルで作ってくれた方が良かったのではと思った。

※(もう一つは「メカクシティアクターズ」)


マンガ家さんとアシスタントさんと [評価:可]

何となくだが、声優の人選がバディコンを意識しているんじゃないかと疑りたくなる。


ご注文はうさぎですか? [評価:8/10]

姉曰く「何も考えずに気楽に見られるアニメ」
己にとって「ごちうさ」における萌えキャラは誰なのかと問われれば「ティッピー」と即答できるくらい、キヨムーこと清川元夢さんの好演が光っていた。


2014夏

さばげぶっ! [評価:良]

姉曰く(美煌部長とやよい会長のスケッチを描きながら)「ごちうさ以上に何も考えずに見られるギャラクシーエンジェルみたいなアニメ」。
それと、第一話のモモカが虐められるカットのナレーションで監督とシリーズ構成の人が「琴浦さん」の重い描写が貶された事を気にしてたんだなぁと「SHIROBAKO」のぷるキューのトラウマに苦しめられる演出の山田さんと木下監督を見ながら思い返しました。


アルドノア・ゼロ [評価:不可]

法華狼さんのツッコミが概ね正鵠を得ているので言えることは少ないですが、ビビオペといいキャプテン・アースといい放送前から大々的にティーザー張っているアニメの地雷率の高さを教えてくれた点ではアルドノア・ゼロは評価できると思いました。


白銀の意思 アルジェヴォルン [評価:不可]

2014年のロボットアニメの中でも下から数えた方が良い作品。
洋画みたいな本格戦争モノを作ろうとしたスタッフの意気込みは認めてあげたくもなるが、OPが完成版になるのが1クール目の中盤だったり(完成版より2話で放送されたバージョンの方がカッコいい気もするが)、1クール目が終わったら総集編を挟んだり、全般的に可愛く描かれている女性陣と硬派に振る舞おうとしている描写の落差が作品の雰囲気を損なっていたり、盛り上がりの無いクソ冗長で投げっぱなしジャーマンなストーリーだったりと、XEBECはファフナー新作を作る金欲しさに片手間で作っていたのかと疑いたくなる(それはそれで別に良いけど)。 続編の話があったとしても一分の期待もしない。


スペース☆ダンディ シーズン2 [評価:優]

最終回が皆が予想した通りの種明かしだったのはちょっと残念だった。続編が作れそうな含みのある終わり方だったけど、このまま終わってもそれはそれで悪く無いと思う。

なみきなみき 2015/03/25 14:46 面白かったという訳ではではなく、去年色々な意味で考えさせられたのが魔法科高校の劣等生かな

周 2015/06/01 01:23 2014秋

異能バトルは日常系のなかで[評価:可]
ラノベ原作のアニメはあんまり見ないから試しに見てはみたものの、類型じみた舞台設定の割には可もなく不可もないが終盤まで山場の無いストーリーに、「原作読んだ人以外はかったるくて見るの止めそうだな。」と最終回を見て総括した。まあ早見沙織さんの鬼気迫る演技が見れただけでも良しとしよう。

繰繰れ!コックリさん[評価:良]
前山田健一の「ケモケモケモ けもけもけもけー」なOPや本編のトンチキなギャグに「男子高校生の日常みたいだなあ」と思いつつも、適度にシリアスや人情話を入れてるのがギャグ一辺倒でなくて良かった。(2014年は良い意味で酷いキャラばかり演じていた櫻井孝宏さんを初めとする声優陣の演技も大きいけど。)聞くところによると最近の原作の展開は不評のようなので、ある意味恵まれたアニメ化だったのかもしれない。

PSYCHO-PASS サイコパス 2[評価:良]
1クール内で収めたからかストーリーの詰め込み感が第一期以上にあるけれど、劇場版の前日譚としては何だかんだで良くまとまっていたから、世間一般で言われているような悪印象は抱かなかった。どうでもいいけど(劇場版での描かれ方を含めて)第二期のギノが完全に萌えキャラと化してるのが何とも言えねえな。

神撃のバハムート GENESIS[評価:良]
王道的冒険活劇という使い古された感のあるフォーマットでもきちんと作れば色褪せない事を証明した作品。

結城友奈は勇者である[評価:可]
当初、CMで存在を知った時は戦闘美少女ジャンルであるとは露程のも思っていなかったのだが、戦闘美少女ジャンルであると知ったときは、「幻影ヲ駆ケル太陽の時みたく、最初はまどマギのパクリ呼ばわりされるんだろうなぁ」と思いながらも適当に見ていたのですが、中盤の中弛み感と真相が明かされる終盤の展開には微妙な気分になった。あと、生き神として祀られている先代勇者、乃木園子の描写のアイロニックさはタカヒロ氏なりのポリティカルコネクトレスだったのかもしれないなと見ていて思いました。

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