法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『相棒season13』第18話 苦い水

周囲のスキャンダルを逆用して、出世を重ねてきた女性政治家の片山雛子。過去シリーズから存在感を発揮しつづけてきた片山に、大きな縁談がもちあがった。その矢先、とあるアナフィラキシーショック死事件の第一発見者となってしまう……


強い女性の過去には、男性不信の理由があった、という今時どうなのと感じるジェンダー観。あと、ナンパした女性を分類するようにメモしていた描写は、タイムリーな出来事を思い出して困った。
ただ、片山を守ろうとした男性が人間関係にだらしないことは事実で、最後に片山へ伝えようとした真意も不明というのは逆に良かったかな。美化しすぎてなくて。


しかし本編よりも気になったのは、次回の最終回2時間スペシャル予告。
犯罪者を身勝手に裁く敵を追う物語で、サブタイトルが「ダークナイト」ってのはどうなんだろう。アンチヒーローとしてはベタな設定だが、さすがに人気映画そのままの単語を引いてくるのは……劇中で映画タイトルが言及されたりすれば、逆に許せるかもしれないが。
それに公式サイトの予告文を読むと、2年前から「ダークナイト」が活躍していたらしいが、だとすると次回までドラマで言及されなかったことが不自然。謎の犯罪者「飛城雄一」を登場させた第10話*1もそうだが、きちんと長期シリーズらしい連続性を感じさせてほしい。革命集団「赤いカナリア」などを定着させてきた作品としてもったいない。