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法華狼の日記

2015-04-15 上げたのは7日後

[][]『NEXTスペシャル』戦火の故郷〜ウクライナ 避難家族の決断〜

ロシア派と親欧米派で衝突のつづくウクライナ東部において、数十万人の避難民が生まれている。同じ家族でも、国境をこえた避難所に逃れる者と、戦闘のつづく街に残る者とで分断されたり。現地の財政負担になるからとロシア各地への移住を提示されたり。

NHKドキュメンタリー

番組は、ウクライナとの国境にほどちかいピオネール避難所に取材する。


はげしい内戦がつづくのは、もともとロシアとの関係が深い最東部。その一地域でロシアにつこうという動きが生まれ、それを抑えようとする動きも出てきて、東西に分断された。

そうした冒頭の解説を見ていて、ふと福島県のことが連想された。原発事故によって避難せざるをえなくなったのは、やはり最東部の一地域。県全体で避難がせまられているわけではないからと、原発事故を「フクシマ」に象徴化させるべきではないという意見も見かける。

ひるがえって考えると、やはり国土全体で戦闘が起きているわけではないのに「ウクライナ」とくくって良いのだろうか。もちろん一般的に問題ないと考えられるだろうが、ウクライナ全体が戦火におおわれてはいないと主張したい人々もいるのではないか。逆に、戦火におおわれた地域が一部として切り捨てられないために、ウクライナ全体の問題としてとらえてほしい人々もいるだろう。

また、戦火が起きた場所をウクライナとNHKが報じているのだから、原発事故が起きた場所を「福島」や「日本」と外国で報じられても、そのこと自体に問題があるといえるだろうか。


1時間もないドキュメンタリー番組で、どのような切り口で視聴者の興味を引きつつ情報をくわしく示していくべきなのか。とりこぼされるもの、ひとまとめにされるもの、それぞれ視聴者はどのように注意するべきなのか。

そのような番組そのものとは直接的に関係のない悩みをおぼえてしまって、うまく番組内容を飲みこむことができなかった。もちろんこれは私自身の問題である。

はっきり命の危険にさらされる故郷にいつづけるという選択や、財政を理由として地域を移動させられる避難民など、普遍的な情景は印象的だったが、だからこそ固有的な情報も注視すべきだった。反省するしかない。