法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第41話 ゆいの夢!想いはキャンバスの中に・・・!

七瀬が絵画コンクールに応募することを決めた。しかしコンクールに受ける絵を描こうとして悩んでしまう。
それでも学園長に助けられ、三度の絶望に立ちむかう七瀬は……


プリキュアに変身しない友人ひとりを主軸にしたエピソード。それでプリキュア作品として成立させるため、三度目の怪物化をさせられる羽目になった。絶望をやめて怪物化した肉体を止める展開は感動的ではあったが、くりかえしギャグのように感じなかったといったら嘘になる。
意外な良さがあったのは学園長の出番。絵本作家としても教育者としても七瀬をみちびいていく。敵が襲ってきた時も、保護者らしい行動が描写される。過去回で描かれた人物像の延長で、プリキュアでなくても戦えるテーマを補佐した。
一方、アクションの技も多彩だったし、花畑という舞台は第1話を思わせた。サブキャラ回ながらプリキュアとしての良さもある。


作画は良いカットとこなれてないカットが混在。今回はフィリピン外注で作監ふたりだが、総作監の修正が部分的に入ったのか、フィリピンのアニメーター同士で技量差がありすぎるのか。
最後の七瀬作のイラストは良かった。これが原画でひとりだけクレジットされた日本人の仕事だろうか。プリキュアをモチーフにしつつ自分の絵にできていることも良かったし、佳作にとどまるところも今作らしいバランス。