法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第42話 夢かプリキュアか!?輝くきららの選ぶ道!

ニューヨークのファッションショーへ出場することになった天ノ川。そのアシスタントとして新人モデルの明星かりんが入る。
プリキュア活動との両立をこなしながら疲れを見せない天ノ川だが、敵に怪物化された明星について選択をせまられることに。


最も現実の日常で夢へと近づいている天ノ川だからこそ、夢を支えるためのプリキュアが足枷になる。ただそれは芸能人として、そして先輩として、ひとりのファンを大切にした結果でもある。
今回だけでも挫折を納得するドラマとして完結していて、情感あふれる結末の星空がしんみり良かった。そしてそれゆえ次回予告には納得しつつ驚いた。
ただ、何かを隠していた明星の、怪物化であばかれた真意にはひょうしぬけした。最初から天ノ川に憧れているとしか見えなかったのに、それが明かされても、どんでん返しとして機能していない。天ノ川が気づかなかったことも不思議。わかりやすい低年齢向けアニメにしたいにしても、天ノ川自身は気づいていて他のプリキュアが驚くか、ずっと明星が私情を見せずアシスタントしていたとか、もう少し自然に驚かす展開にもできたのでは。そもそも今回は少し背伸びしたドラマを見せているわけだし。


コンテの佐々木憲世は、アクションより日常の演出がたくみな印象があり、今回に合っていた*1。街頭TVを見あげる海藤など、台詞や動きのない場面でキャラクターの内面を感じさせる印象的な絵が多い。
河野宏之作画監督の手癖も適度に抑えられていた。モデル描写の多いエピソードだから、ポージング作画のうまさが光る。さらに新必殺技で板岡錦が登板し、戦闘のクライマックスを素直に映像としてもりあげた。