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法華狼の日記

2016-02-02 上げたのは1日後

[]2016年TVアニメ各作品の序盤について簡単な感想

だいたい第3話くらいまで視聴したものを五十音順で。


アクティヴレイド-機動強襲室第八係-

主人公の正義感を幼さと位置づけるだけなのは好きではないが、個人と警察を分離するのは一種の誠実さだろう。『コードギアス』のメイン視聴者が社会人になったころ業界物をやる、谷口悟朗監督の商業作家としての真面目さにも感動した。同じ犯罪者でも第3話のアイドルオタクだけ根が善良なように描写したのは、ちょっと媚びが鼻につくけれど。


『大家さんは思春期

隣人女性などの説明不足は2分という短時間なので気にならないし、ギュッと作画の見どころが凝縮しているのが好ましい。第4話の濱口明一人一原は特に良かった。


おじさんとマシュマロ

pixiv発らしい一発ネタで押しきっているが、おじさんのかわいらしさを描いた作品として今のところは楽しい。どこまでコンセプトを守ったまま続くか。


この素晴らしい世界に祝福を!

ただWEB小説のファンタジーパターンをパロディした作品のようでいて、異世界の日常をオバカなヒロインたちとすごしていくファンタジー作品として意外と真面目に見ても楽しい。TVアニメでは、このまま街を一歩も出ないままファンタジー下町コメディとして終わってもいいかも。適度にラフで元気いっぱいな作画もグッド。


最弱無敗の神装機竜バハムート》』

わかりやすくダメなところがなく、この種のアニメとして安定している以上の感想がない。主人公の兄弟をめぐる問題やヒロインの難しい立場などドラマの主軸がほとんど語られず、ベタなサービスシーンばかりを前面に出すよう映像化しているためだろうか。


『シュヴァルツェス マーケン』

ベタなミリタリ風リアルロボット作品だが、謎の人物探しという当面の目標がしっかりあり、主人公を中心とした各人物の性格と思想もわかりやすい。疑問がある場面でさくさく説明されるので、設定量が多くてもストレスがたまらない。あえて注文をつけるなら、TVアニメなのだから横文字の名詞は日本語に適宜おきかえてほしいくらい。


少女たちは荒野を目指す

目標を持った少年少女の物語として、思ったより真面目。ロングショットの人物がどこにいるかわかるように背景動画を活用した技巧も目を引いた*1。実質的にリーダーしか目標を持っていない問題も、ちゃんと第3話のドラマに反映された。しかし完成を目指すのが美少女ゲームなら、大学生という設定にするか、全年齢向けをつくる設定にしてほしい。


『だがしかし』

悪くはない。だがしかし、駄菓子をネットリとフェティッシュに味わうヒロインが見どころだろうに、すでに『幸腹グラフィティ』『食戟のソーマ』という食事もパロも濃厚すぎるTVアニメがあるので、相対的に淡白。せっかく現実の駄菓子商品とコラボしているのだから、アニメでは豆知識描写を増やしたりして差別化してほしい。


『Divine Gate ディバインゲート

阿部記之監督にスタジオぴえろ制作で、濃厚なBL影に冒頭ポエム。センスをなくしてマイルドにした『BLEACH』という感じで、わりと嫌いではない。クールな少年をメインにした導入の珍しさと、実は今期でトップクラスに違和感ない3DCGキャラアクションも楽しめる。


てーきゅう(7期)』

1期ごろの勢いが戻ってきた気がする。お色気シーンも増えた気がする。


ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜

最近のTVアニメには珍しい、華やかなキャラクターデザイン。名探偵が謎を解きたがることの問題性を、その名探偵の動機というかたちで強烈に抽出したドラマ。それゆえ視聴のストレスが大きいのと、第2話までは人工的な謎を解読するだけだったので、解決のカタルシスに欠けるのが難だが。


ブブキ・ブランキ

第1話の冒頭に、良くも悪くも『銀色の髪のアギト』を思い出した。描写に新鮮味がなく、あまり本筋にもからまない。いざ本編を見ると、予想よりも3DCGが露骨なのも残念。


『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』

とにかくスポーツアニメとして堅実。パフォーマンスを障害物リレーとして競技化したルールがシンプルなので、架空スポーツにありがちな御都合主義を感じない。青年たちのドラマも、女性向けサービスが多いようでいて濃すぎず、競技を主軸としてぶれない。黒味の少ない色彩設計で個性を出しつつ、競技シーンでは止め絵をつかわず動かしつづける。もっと背景動画や3DCGを活用して、長い1カットでコースとなる空間を実感的に描いてくれたらベスト。


魔法少女なんてもういいですから。』

何の意味もなく魔法少女に変身できるだけという日常を描いた作品。ライトさが魅力。オチが弱いので次回への引きも弱いのは難。

はりはり亭はりはり亭 2016/02/03 23:33 >『大家さんは思春期』
>『おじさんとマシュマロ』
>『てーきゅう(7期)』
>『魔法少女なんてもういいですから。』
このあたりは軽く楽しませてもらってます。とくに可もなく不可もないというか。
短時間枠だと今期は『ANISAVA』『SUSHI POLICE』も楽しいですね。特に後者は「正しい日本料理万歳」かと思ったら、抑圧者としてのスシポリスという面も出てきてこれからが楽しみ。

>『最弱無敗の神装機竜《バハムート》』
ほぼテンプレだけで話が進んでいるようですね。特に2話は強烈でした。1話などは結構出来が良いと思ったのですが。

>『だがしかし』
なんとなく題名の出落ちという感じはします(笑)。たしかにやや淡泊かもしれませんが、軽く楽しむ分には不満ありません。

>『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』
これは切ってしまったのですが、架空スポーツものとしては私にとっては『蒼の彼方のフォーリズム』が拾いもので、成人ゲーム原作でまったく期待していなかったのですが、堅実な出来で面白い。ブルマはあっても、パンチラがなかった(私が見逃していなければ)のも驚き。作中の架空スポーツが(クィディッチあたりがヒントでしょうか)よく出来ています。

>『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』
NakanishiBさんともお話をしたのですが、無理に謎解きをしない方が良かったりして(笑)。むしろ、某アニメより自然体なブラスバンド部描写が気に入ってます。

>『ブブキ・ブランキ』
楽しいということでは、序盤はこれと『Dimension W』が気に入ってます。テンポが良く、だれず、説明も過不足なく進む。敵は「キルラキル」みたいですが。

>『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』
>『Divine Gate ディバインゲート』
もう一息印象が固まらないのですが後者は物語が動き出してきたかな。『ノルン+ノネット』も悪くない。

>『この素晴らしい世界に祝福を!』
1-30エントリでも取り上げられていましたが、今期のコメディ枠、というかアホバカ枠(笑)では随一の楽しい作品。野尻氏の批判はかなり首をかしげるもので、わたしなどはあまり都合の良いハーレムものという印象は受けないのですが。逆に現生のニートにファンタジー世界での再挑戦を与える世界観ではないでしょうか(苦笑)。ただ、「Web小説のパロディ」と言われても、元のWeb小説(よく知らないのですが)がもともとオリジナルというよりはパロディかパスティーシュに見えるので「パロディのパロディ」という感じも。
また、ある方がツイートでこういう指摘をなさっていて、特に4番目の指摘になるほど、と。
ttps://twitter.com/Agiasaphia/status/694532822405554176
ttps://twitter.com/Agiasaphia/status/694533335880577024

『灰と幻想のグリムガル』(これhを抜くと「愛と幻想の」となりますが意識しているのかどうか)はこれと対照的な、少年を拉致誘拐して傭兵にする問題のファンタジー版で、結構問題あると思ってます。水彩風の画面は割と気に入ってるのですが。

ああああ 2016/02/05 14:55 このすばは良いですね。あの手のweb小説にありがちな設定はギャグでこそ生きるのかも。ディーンもやれば出来る。
web原作が完結しているせいか、スピンオフで引き伸ばして原作本編の出るペースがむちゃくちゃ遅いのと、メタパロを売りにしているだけにネタ切れ後変な方に走らないかという作家性の不安はありますが(10うん年前に久米田が講談社移籍で大喜びした者並の感想)

サウローロサウローロ 2016/02/05 18:54 「少女たちは荒野を目指す」はエロゲではなくギャルゲ(全年齢向け)を作っています。

hokke-ookamihokke-ookami 2016/02/06 14:58 他に6作品ぐらいの感想を後で書きます。今期は連続性の高い2期目ばかりなので、そのような作品の感想は特に書きません。


はりはり亭さんへ
>たしかにやや淡泊かもしれませんが、軽く楽しむ分には不満ありません。

安定はしていますけど。ネタが薄いので、ちょっとダレるのが難でして……ウルトラスーパーアニメタイムのように、30分枠3話構成くらいが調度いいと思っています。漫画なら読者が頁送りの速度を変えられるので、多少の濃淡は気にならないんですけどね。

>ブルマはあっても、パンチラがなかった(私が見逃していなければ)のも驚き。

そこは面白かったですね。空飛ぶアニメなのに、体の線を出すのは競技用のスーツのみ。ただ、空を飛ぶならせめてショートパンツやスパッツが基本だったらパンチラを気にする必要もないのに、とも思いました(苦笑)。

>NakanishiBさんともお話をしたのですが、無理に謎解きをしない方が良かったりして(笑)。

いかにも子供向けミステリらしいパズル的な謎解きに、ドラマの枠組みそのものの謎解きが重なるという構成なので、1話完結だとどっちつかずな印象になっちゃうのが難だと思っています。時系列を入れ替えたりして、前編でパズル的に謎解きして、後編でドラマ全体の謎解きをする……という構成にしないと、妙味がつたわらない。

>敵は「キルラキル」みたいですが。

サンジゲンも参加していましたし、会社のつながりも深いですから、まあ。冒頭以外は良くも悪くも『シャングリ・ラ』のようだと感じています。

>わたしなどはあまり都合の良いハーレムものという印象は受けないのですが。

今期は、あまり指摘のされていない某作品が最も典型的な転生物だと思っています。次の感想エントリで書く予定。

>特に4番目の指摘になるほど

女性の表象としてあつかわれがちな浅知恵による失敗を、この作品は主人公が体現しているところが独特ですね。同種のファンタジーでは、主人公は能力こそ足りなくても知恵がまわることが多い。


ああさんへ
>ディーンもやれば出来る。

総合的には平均的なTVアニメですけど、節約のしかたと、ここぞという時の見せ場がすごくいいんですよね。金崎貴臣監督の過去作品を見ると、各制作会社の映像リソースでどこまで達成できるかという見極めがうまいように感じます。あるいはスケジュール管理がうまいのかも。


サウローロさんへ
指摘ありがとうございます。第4話のプロット会議を見ても、そうしたシーンはないようですね。
どこかエクスキューズがあったのを見落としたのかな?と思いつつ、最終的に感想から削ってしまいました。既存のゲームを調べるシーンで、そのあたりのことを気にしない行動をとっているように見えたので、それが頭に残ってしまっていたんだと思います。

はりはり亭はりはり亭 2016/02/06 15:36 >30分枠3話構成くらいが調度いい
そういえばこれもNakanishiBさんに指摘されたのですが、ゴールデンで10分か15分のほうが駄菓子業界の宣伝のためにも良いはずなんですよね。このアニメたしか版元しかスポンサーがついてなかったのでは。

>『シャングリ・ラ』
ブーメランの話題のときも触れましたが、個人的には、キャラデザ以外がっかりしかなかった作品です。言われてみれば、という気もしますが......『シャングリ・ラ』はせめてラスボスが原作と同じだったらまだよかったのですがね(原作読んだ私はエライと思うw。他にも「テンペスト」が話題になった人ですが、今のところ二度と読む予定はありませんw)。

hokke-ookamihokke-ookami 2016/02/06 21:14 >ゴールデンで10分か15分のほうが駄菓子業界の宣伝のためにも良いはずなんですよね。

特に露骨なエロシーンもありませんし、子供向けバラエティ番組内のミニコーナーアニメとして放映されたりするのが、作品にとって幸せだったのかもしれませんねえ。

>言われてみれば、という気もしますが......

サンジゲンがもともとGONZOから派生した会社なので、『銀色の髪のアギト』にせよダメな時のGONZOだなあ……と思いながら見ています、ハイ。

周 2016/02/06 23:57 >「シュヴァルツェスマーケン」
批判文(※)を書いた人も言っているけど、東ドイツ(ドイツ民主共和国)の人間が自国の事を「東ドイツ」って呼ぶのは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の人間が「北朝鮮」って呼ぶくらい違和感があるような... まあ、ドイツ語の監修(※2)が入ったからなのか、アニメ版じゃあ原作版にあった地名の誤記や台詞の修正をしているので大目に見るべきなのかも...

※http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo/sf/schwarzesmarken.html
※http://homepage2.nifty.com/daimyoshibo/sf/schwarzes02.html

※2http://young-germany.jp/?p=10734

hokke-ookamihokke-ookami 2016/02/19 07:58 >アニメ版じゃあ原作版にあった地名の誤記や台詞の修正をしているので大目に見るべきなのかも...

そうしたドイツ語方面からの批判を先に目にしていたので、逆に史実から切り離して見ることができました。
とりあえず劇中では矛盾が出ないように架空世界が構築されているから、それなりに架空戦記として楽しむことはできます。そもそも、どう見ても時代設定から比べて技術力がおかしいですし。

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