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法華狼の日記

2017-01-22 上げたのは17日後

[]『魔法つかいプリキュア!』第49話 さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!

混沌へと回帰しようとする宇宙で、3人のプリキュアとモフルンはデウスマストとの決戦にいどんだ。

その戦いをへて、ふたたび世界がふたつに別れようとする時、みらいとリコはたがいに手をのばす……


シリーズ構成の村山功脚本に、キャラクターデザインの宮本絵美子が作画監督。さらに三塚雅人SDのコンテ演出に、大塚隆史が連名でコンテへ入り、戦闘も日常も充実したクライマックスとなっていた。

前半のアクションは、巨大戦闘が唐突だった『ふたりはプリキュア Max Heart』最終回のリメイクといったところ。シリーズの例年通り、伝統芸のごとき女王のでかさ*1キュアフェリーチェが体現するわけだが、戦う相手は巨大なデウスマスト本体。分離攻撃してくる眷属にはキュアミラクルキュアマジカルが相手をして、同じ空間できちんと連携した戦いを見せてくれた。重みと速さをカットごとに切りかえて、アニメーションとしてのメリハリも生まれ、何もない空間を舞台としながら単調にならない。

さらにモフルンはキュアモフルンへ変身することなく、ヌイグルミの姿のまま戦闘に参加という驚きの展開まである。妖精が巨大化してクライマックス的な戦闘に参加した前例は『ドキドキ!プリキュア』であったが*2、今作はいかにも魔法モチーフらしい変化がファンタジックな風景になじみ、決戦のシリアスさを損ねず楽しませてくれた。


そして前半で涙の別れをむかえたプリキュアたちは、数年の時をへて再会をはたす。

大塚隆史SDの『スマイルプリキュア!』でも別離からの再会が描かれたが、最終回のエピローグにあわただしくつめこまれ、絵本というモチーフと別離というシチュエーションが融合したテーマも消えてしまい、見た時は蛇足とすら感じた。

『スマイルプリキュア!』第48話 光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!! - 法華狼の日記

やがて卒業するものと一般的に考えられている絵本が、プリキュアを卒業した主人公達を象徴し、プリキュアから卒業していく幼い視聴者とも重なる。

1年以上の長い時間が作中で経過したという描写を入れれば、印象は違っていただろう。どのようにキャンディと再会できたのか、設定として納得できる説明すらない。結果として、直前の別れが茶番になってしまう。

一方、今作での再会は物語のテーマをそこなうことがない。孤独をいだいた主人公が力をこめて何度も願った「マジカル」による「ミラクル」だ。

再会までの時間経過もたっぷりと描いている。後半ほとんどをリコが不在のまま進行するという視聴者視点と、みらいが大学生にまで成長しているという劇中視点をあわせて、別離の長さが印象づけられた。


前半で敵との戦いを一息に終わらせて、後半でサブキャラクターの後日談を描く余裕を残したのも良かった。しっかり主人公を中心とした物語でありつつ、世界観がせまくならない。

ただ、再会した瞬間が今回の結末ということで、少し余韻が足りない感はあったが、まだ最終回ではないので全体の感想は次回にしよう。

[]『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第40話 燃ゆる太陽に照らされて

違法兵器の輸送という罪をきせられてギャラルホルンから追われるようになったタービンズは、類がおよばぬよう鉄華団を切りすてる。

そしてギャラルホルンの大追撃がおこなわれるなか、タービンズから脱出した女性たちだけでも保護しようと鉄華団が介入するが……


脚本に黒田洋介が初参加。いかにもヤクザ物らしく敵集団へ孤独に突撃するクライマックスへ、物語のすべてが収束していく。ベタベタにステロタイプなドラマをロボットアニメのビジュアルで楽しみたい視聴者には、期待にこたえるエピソードだったかもしれない。

ただいかんせん台詞回しがかたくて、敵も味方も「違法兵器」という説明的な単語を使うのはいかがなものか。女性を太陽にたとえる主軸キャラクターの価値観も、批判的な視点がどこにもなくて、見ていて不安になってくる。イオクのバカっぽさがきわまったところは、黒田洋介脚本の良さを少し感じたが……