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法華狼の日記

2017-10-06

[][]文学賞よりも日本にゆかりがあるのに、ノーベル平和賞は歓迎されていない様子

受賞した組織ICANの構成団体には、日本のNGOとして有名なピースボートも加わっている*1のだが。

政府、平和賞にコメント出さず 外務省幹部「立場違う」:朝日新聞デジタル

核廃絶へ向けた意義を認める一方、核・ミサイルの脅威を高める北朝鮮に触れ「遠く離れた国と、現実の脅威と向き合っている我々とでは立場が違う」ととまどいを見せる外務省幹部も。首相官邸と同省は受賞決定を受けてのコメントを出さなかった。

ちなみにノーベル文学賞に対しては、総理大臣として賞賛のコメントを送っている。

平成29年10月5日 ノーベル文学賞 内閣総理大臣コメント | 平成29年 | 総理の指示・談話など | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ

 長崎県長崎市のご出身で、小さい頃にイギリスにわたり、作家活動を行ってこられました。


朝日記事によると、他国の核の脅威を理由としての核武装*2正当化を外務省幹部が考えていそうな問題もある。

事実、はてなブックマークでも複数のコメントにおいて核武装が正当化もしくは容認されている。

はてなブックマーク - 政府、平和賞にコメント出さず 外務省幹部「立場違う」:朝日新聞デジタル

id:yusuket 現実問題、脅威に晒されてる身で、少ない対抗手段の批判になるような件について、否定にしても肯定にしてもコメントしたらそれこそ頭疑うけど。器とか言ってる人ってほんと別の世界でいきてるんだなあ

id:looondooon 対話がきかなそうな隣国もあるわけだし少なからず核の傘の恩恵は受けてると思うのだがダサいとかみっともないとかすげぇ身勝手というか他人事というか…。

id:Hige2323 まあこのアイキャンとやらが即時とは言わんから二、三年の内に北を非核化させてくれるってんなら諸手を挙げて賛同し受賞も祝うけど/結局直接照準向けられてる身としては米主導の核の傘が一番頼れる護りなわけでねえ

id:asahiufo 他人から銃を向けられている状況で「私は絶対に銃を持ちません」と表明する危険性は理解して貰えないのか…。この「他人」に対して「銃を持つな」と言うべきで、言いやすい人に言うだけの仕事に意味は無いのでは。

単純に抑止力を肯定するなら、逆に北朝鮮が核開発することも許容せざるをえなくなる。

他国の核開発を挑発と受けとるならば、日本の核開発も諸外国から挑発と受けとられる可能性を考慮しなければなるまい。


あえて比喩にならうなら、他人から銃を向けられているとして、いま銃が手元にないのに「これから銃を持とうかと思う」と公言することこそ危険だろう。

それよりも、一触即発の状況ならば恐怖に負けず刺激せず機会を待つべきだろうし、抗いたいなら銃以外に対抗できる手段があることを示唆するべきだろう。

そして、すぐに撃たれないと判断できるなら「私たちは危ない銃を持つべきではないし、銃を向ける者を批判するべきだ」と周囲を意識してアピールすることこそ、よほど現実的ではなかろうか。

私たちは、誰もが銃をもって身を守りあう世界がどのような事態をひきおこしうるか、つい先日の事件で痛感したばかりではないか。

“銃規制 今こそ”/ラスベガス事件 米社会に衝撃/議会・政府に行動迫る

死者58人、負傷者500人以上を出し米国史上最悪となった米西部ネバダ州ラスベガスの銃乱射事件で、銃が簡単に手に入るにもかかわらず、規制がほとんど行われていないという銃社会の深刻な実態が改めて浮き彫りになりました。


また、北朝鮮の危機を示すだけで反論になっているつもりのようなコメントを見ていると、キューバ危機どころか冷戦そのものが忘れられているような恐れも感じる。

まるで世界で火薬庫となる地域が朝鮮半島にしかなくて、なおかつその火薬庫の存在をノーベル財団が知らないかのような思いこみ。

実際には、まさに北朝鮮の核開発も選定の要因と報道されているのだが。

ノーベル平和賞は「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に - BBCニュース

「私たちは、核兵器使用の危険が、ここしばらくなかったほど高まっている世界に生きています」と委員長は述べ、北朝鮮危機に言及。その上で、核保有国に対して核兵器の段階的な廃絶に向けた交渉を開始するよう呼びかけた。

*1世界一周活動で2008年から被爆者に参加してもらい、各国での証言活動を支えていたという。ピースボート「瞬間に立ち会えて…」 ICANに平和賞:朝日新聞デジタル

*2:いわゆる核の傘もふくむ。

s3731127306s3731127306 2017/10/08 16:39  朝鮮政府が核武装をしているのは、アメリカに”武装包囲”されているのがとても大きい、というのは(素人でも)簡単に指摘できる点であるし、別に私個人だけが言っているわけでもないと思うのですが。
(これについては、中野敏男氏らの「歴史と責任」収録の金栄氏の論考に簡単な記述があります。これと、シリーズ論文集の「継続する植民地主義」「沖縄の占領と日本の復興」はebookjapanで購入できます。高いですが読む価値ありです)


 あとピースボートについてですが、私はこの組織についてはあまり知識がないので当否は判断しませんが、悪い意味で有名(らしい)古市憲寿氏がこの組織についてとりあげていたのを覚えています。率直に言って「反動」といってもいい主張です。

ttp://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20101122/1290429667

 これを読んだのは5年ほど前だったと思うのですが、こんな「社会運動観」が正面から批判されないようならば、「帝国の慰安婦」という”奇怪”な本(あえてこう書きます)がもてはやされるのも当然、後になって思いました。社会運動を人々(その内実は様々ですが)をやるのは、結局それが「必要だから」のはずだし、そう言い切ってどこがどう悪いのか、私には率直に言って理解できません。なぜそのことを本田氏と紙屋氏がズバッと言い切れないのか(私の見落とし?)も奇妙に思ったのですが……。
 こういう愚論をはびこらせないためにも、反核などの社会運動の歴史にもっと関心をむけるべきなのでは、と考えています。考えてみれば、世界の反核運動の歴史について、新書レベルで知ることは難しいようですから(ちがっていたら教えてください)。
 蛇足になりますが、紙屋氏の「つまづき」と、朝鮮史家の藤井たかし氏の「帝国の慰安婦」批判を紹介しておきます。

ttp://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20150505/1430816287
ttp://east-asian-peace.hatenablog.com/entry/2014/07/04/130810

ブラウブラウ 2017/10/09 18:43 >キューバ危機どころか冷戦そのものが忘れられているような恐れも感じる。

ほんこれ。いったい何なんでしょうねえ。

冷戦中にはソ連と中国のICBMが、全土を灰燼と化しても余りあるレベルで日本に照準を合わせていたにもかかわらず、そのことで日本国内が現在ほどヒステリックな反応を示していた記憶はまったくありません。かえってよっぽど平穏そのものでしたよね。

たとえば黒澤明の「生きものの記録」みたいに核戦争へのリアルな恐怖をストレートに訴えた映画が鼻で笑われるような、そういう社会認識が数十年間にわたって日本社会の支配的な空気でありつづけたのですが…。

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