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法華狼の日記

2018-06-13

[]『ROAD TO HiGH & LOW』

EXILEによる不良アクション映像企画『HiGH & LOW』の、ドラマシーズン1総集編。

S.W.O.R.D.地区と呼ばれる、複数のチームが支配を争う街で、どこにも所属しない雨宮兄弟の姿を描く。

HiGH & LOW

EXILEの資金力と政治力を感じさせる映像は、日本映画としては驚くほど隙がない。

荒廃した街は念入りにロケーションされて美術が作りこみ、ダンスパフォーマンスを背景としたアクションはきびきび動く。

自由自在なカメラワークも世界水準にとどいているし、それでいて細かいカット割りで動きをごまかさない良さもある。

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設定はかなり漫画っぽい。しかし単純にリアリティがないというわけでもない。少しづつジャンルが異なるアウトロー漫画の主人公チームが、ひとつの世界観に同居している面白味があった。

校舎全体が不良に支配されている「鬼邪高校」が『少年マガジン』あたりの延長上にあることをはじめ、繁華街で女性たちをガードするスカウト集団「White Rascals」は大人っぷりもあわせて『漫画ゴラク』あたりに出てきそうだし、スラム街の青年自警団「RUDE BOYS」は荒廃世界のゲーム的なアクションが『少年ガンガン』あたりを思わせる。チームごとに主題歌があることも、それぞれが主人公であると感じさせる。それらが総集編映画のなかでも違和感なく、次々にあらわれて衝突をつくりだしていくので飽きさせない。

互角なチームの抗争で均衡をつくりだしているS.W.O.R.D.地区を、上から壊して更地にしようとする企業「九龍グループ」という構図なので、けっこう物語もわかりやすい。あまり群像劇的な複雑な構図ではないが、おかげでチーム個々の伏線と回収をていねいにやれている。大人になろうとして組織に従属することを選んだ優等生の、蹉跌のドラマも良かった。


ただいかんせん、どのアクションも盛りあがるかと思わせたところで寸断されるのが娯楽映画として痛い。均衡の維持が陰謀への対抗手段になるため、どのチームも勝敗がつかないように主人公コンビが走りまわる。

総集編でなければ決着をつけられる抗争もありそうだが、ストーリーの本筋にあたる抗争がどれも中断せざるをえない構造になっているため、消化不良のアクションがくりかえされる……


あと、猪木が卑怯すぎて腹筋が耐えられなかった。ただでさえ尺の足りない総集編で、世界観を壊すように実名人物で長々とコント……

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