法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドラえもん』名作劇場カメラ/三年寝太郎まくら

かなりひさしぶりに前後ともアニメオリジナル。どちらも原作に着想元らしいエピソードがあるが、それを活かせているかというと…… 「名作劇場カメラ」は、町内会の子供発表会に向けて、出木杉をくわえた5人組でロミオとジュリエットを演じることに。しかし風…

稲田朋美防衛相が自衛隊の選挙協力を示唆して、政権も発言撤回だけですませようとしている件

http://www.asahi.com/articles/ASK6W6K8FK6WUTFK017.html 稲田朋美防衛相は27日、東京都板橋区で行った都議選の自民党公認候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」という趣旨の発言をした。 http://www.asahi.com/ar…

スポーツ新聞に劣るという一線を越えた産経新聞の一記事

以前から野口裕之記者の評判は低いが、今回の記事は報道としての体裁すら守れていない。 【野口裕之の軍事情勢】韓国の従北サヨク政権が北朝鮮と共謀 南北軍事境界線を対馬北方沖まで下げる (1/7ページ) - 産経ニュース まず最初に、名言を引く冒頭からし…

『フロム・ビヨンド』

屋根裏部屋で奇妙な装置を動かしていた助手は、異世界からクリーチャーを呼びだしてしまう。 そのクリーチャーに博士の頭部を食われ、精神病院へ入院した助手に、精神科医の女性が興味をもつが…… H・P・ラヴクラフトの短編小説『彼方から』を原作とした……と…

『世界まる見え!テレビ特捜部』美しいものに御用心! 見た目に騙されるな

テーマに合わせて、身近な生活空間をジオラマ化することで有名なMozu氏が最後に登場。 本物? 天才高校生の作るジオラマがすごい。 :: デイリーポータルZ その技巧は以前からWEBで知っていたが、TVの画面でその小ささを見ると、また違った感動があった。 「…

『キラキラ☆プリキュアアラモード』第20話 憧れまぜまぜ!いちかとシエル!

スイーツショップを取材していた宇佐美いちか達は、キラ星シエルを追いつづけて苺山の養蜂場にやってくる。 その山でとれた食材とハチミツを使って、宇佐美とキラ星はパンケーキを作ってふるまうが…… まだまだキラ星は正体をあらわさず、プリキュアに変身し…

『ハクソー・リッジ』の舞台が宣伝から隠されている事情は理解できるが、それを生みだした状況そのものがつらい

もちろんダチョウ倶楽部を呼んで芸をさせるような広報が正しかったとは思わない。 しかし違う計画を副題に入れたような『ドリーム』*1と比べて、沖縄戦という要素を隠した判断は理解せざるをえない。映画界の問題というより、日本社会の問題として。 映画「…

『ドラえもん』百年後のフロク/トゲトローズはご機嫌ななめ

初期原作からのアニメ化と、アニメオリジナルエピソードの二本立て。 「百年後のフロク」は、ゴロゴロコミックを読み終えたのび太が、未来のゴロゴロコミックを読みたがる。まずは雑誌を読み終わり、付録を楽しもうとするが…… ほぼ内容は原作通りで、微妙に…

『ドラえもん』が大幅なリニューアルがされるとの報道

念のため、12年前に声優をふくめて全体をリニューアルした後も、何度となくスタッフワークやサブタイトル等の番組フォーマットは変化しつづけていた。 しかし今回は監督から若手へ交代するという。 ドラえもん:アニメが7月から“パワーアップ” 八鍬新監督「…

『大江山酒天童子』

源頼光と部下による鬼退治の伝説には、知られざる裏の歴史があった。 平安時代の末期、藤原道長が専横をふるっていた。たびたび都は盗賊に襲われ、鬼妖怪が跋扈する。 そこで大江山に潜入した坂田金時たちが見たのは、妖術をもちいて政権の転覆をねらう酒天…

『世界まる見え!テレビ特捜部』人生どっちに転ぶ!? 天国と地獄SP

2時間SP。浅いコメントばかりのジミー大西が、それゆえ直球で真面目なゲストのように機能して、周囲におだてられていた展開が興味深かった。 「一攫千金! ベーリング海のカニ漁とペルセベハンター」は、危険な漁業に密着取材。日本でもマグロ漁船などは危険…

自民党議員による表現規制請願において、心底から党派的な思考しかできないrag_en氏、他

発端は、漫画や映画などの暴力/性描写の規制強化の請願を自民党議員が出したことを伝えるツイート。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js …

野党のふがいなさを歓迎していたエコノミストが、野党にヘボ将棋の責任を負わせるまでの2ヶ月間

「かんべえ」のハンドルネームで知られるエコノミストの吉崎達彦氏が、共謀罪にからめて、サイトの日誌で下記のようにコメントをしていた*1。 http://tameike.net/comments.htm <6月14日>(水)○将棋の世界では、「緩手」<「疑問手」<「悪手」<「一手バ…

『ドラえもん』暴走ランナーパパ/カルガモエッグ

原作短編からのアニメ化と、アニメオリジナルエピソードを合わせて放映。CM明けに来年の映画CMがほんの少し。 「暴走ランナーパパ」は、三日坊主でトレーニングウェアを無駄にしたパパのため、トレーニングせずにはいられない秘密道具「ムリヤリトレパン」を…

『ドリーム 私たちのアポロ計画』に比べると、『新感染ファイナル・エクスプレス』はずっとマシだったな、という良かった探し

『釜山行き』から韓国やゾンビという中核を隠すような邦題に変えたことは違和感があったが、それでもB級娯楽映画らしいことや列車が舞台となることは表現されていて、内容を反映した邦題であることも嘘ではない。 「邦題は『釜山逝き』じゃダメなのか」「い…

映画『軍艦島』の最新予告を見ると、反乱映画としての出来は良さそう

シネマスコープの広さをいかし、広大なセットで再現された軍艦島の大きさと、そこで働く人々の蟻のごとき小ささが、きちんと映像として表現されている。 네이버TV 開始33秒の描写を見ると、当時としては近代的な集合住宅があったことや、そこで労働者の立場…

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

ゴジラの東京襲撃により、首都が大阪に移転したパラレルワールドの日本。 原子力政策も新エネルギー開発もゴジラにはばまれ、人類は人工ブラックホールを用いた兵器を開発する。 しかし人工ブラックホール兵器の試射で時空がゆがみ、太古の世界から巨大昆虫…

『ゴジラ2000 ミレニアム』

ゴジラが定期的な襲撃をくりかえし、その進路や被害を予測する民間ネットワークが活動している日本。 ある日のこと、日本海溝で発見された謎の巨大岩塊が、引き揚げ作業中に浮上して飛び去ってしまう…… VSシリーズ終了から4年後、1999年末に公開されたミレニ…

『キラキラ☆プリキュアアラモード』第19話 天才パティシエ!キラ星シエル!

八百屋の店先で食材をさがしていた宇佐美たちは、サングラスをかけた少女にアドバイスされる。それは噂の天才パティシエ、キラ星だった。 商店街でキラ星が開いたスイーツショップにおとずれた宇佐美は圧倒され、弟子入りを志願するが…… 6人目のプリキュア*1…

樋口真嗣監督が『シン・ゴジラ』以前にかかわっていたゴジラの特撮をメモ

樋口真嗣監督の特撮スタッフとしてのキャリアが、1984年版『ゴジラ』の造形助手にはじまることは過去から明らかにされてきた。 ただ学研が2016年に出した分厚い資料集『日本特撮技術大全』を読んだところ、演出に近い役割をはたした局面もあると語られていた…

『ドラえもん』ウラオモテックス/スランプ!ジャイアン愛の新曲

「ジャイアン誕生日!特別企画!」と題して、ジャイアンの歌がテーマとなる原作のアニメ化と、アニメオリジナル作品を放映。ただ、前者でジャイアンリサイタルの存在が言及されたのに、後者でひさびさにジャイアンリサイタルをするかのような導入をしていた…

『テキサス・チェーンソー ビギニング』

食肉処理場のゴミ捨て場に、醜い赤子が捨てられていた。その赤子は社会から隠れるように解体職人として育ったが、食肉処理場が閉鎖されてしまう…… 一方、米国南部へと向かう自動車があった。ベトナムの戦場へ戻ろうとする兄弟と、それぞれの恋人が乗る自動車…

『クローズアップ現代+』2兆円↑アニメ産業 加速する“ブラック労働”

いつもの30分枠で、若手動画職の月収10万以下という薄給ぶりや、制作進行職の200時間以上の残業をとりあげ、未来を模索する動きをつなげる。 JAniCA理事として入江泰浩監督もゲストに登場。最後の提言パートで、海外のような税制優遇を訴えたフリップとは別…

『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』

テキサスに向かう5人の若者たちが、ひとりの男を車へ同乗させてやる。男の奇行に驚いた5人は車から追いだすが、旅先でははるかに大きな恐怖が待ちうけていた…… トビー・フーパー監督による1974年のホラー映画を、2014年に4Kリマスターしたバージョン。 『悪…

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界のまったく懲りない奴ら大集合SP

太田光が出て傍若無人にふるまうことで、いつものビートたけしひとりの暴走を止められない状態よりは、スタジオのバランスがとれていたかな。 ただ2時間SPにしては散漫で、特に前半がいつものコーナーの寄せ集めで、目新しさがない。そんななかで興味深かっ…

『キラキラ☆プリキュアアラモード』第18話 ウワサの主は強敵ビブリー!

なぜかちかごろパティスリーに客が来ない。パティスリーを不運と結びつけるウワサが流れているためらしい。 それでも宇佐美は新作スイーツで挽回しようと奮闘して、みんなも力をあわせて盛りあげようとする…… 前々回に続いて、琴爪が名探偵的な行動を発揮。…

「会社のもっさりした女オタクが許せなかったのに」という匿名エントリの件

アノニマスダイアリーに投稿された下記エントリが、1000以上のブックマークを集めている。 会社のもっさりした女オタクが許せなかったのに 私が働いている会社には女性社員が100人ほどいるのだけど、廊下ですれ違うたびに「今日ももっさりしてるな……」と思う…

『ドラえもん』わすれとんかち/アヤカリンで幸運を

今回も前後とも原作ありで、嶋津郁雄作画監督らしくシャープな描線が楽しめた。 「わすれとんかち」は、いつもの日常に記憶喪失の男が乱入してくる。スネ夫に追い出された男に同情したのび太とドラえもんは、記憶をひきだす秘密道具を出してやるが…… 巨大な…