天道有寒暖、地道有燥湿

■青 ■緑
■橙 ■桃

ラブプラスの三人娘は、それぞれに複数の個性が与えられている。静動のどちらか、温冷のどちらということで、本来は4種類の個性ということになり、それぞれ青緑橙桃のカラーコードが与えられている。ゲームではその4つの内の3つが採用されている。例えば高嶺愛花の場合だと動で冷の緑の愛花はゲームで現れることが無い。

Wet Dry
Cold Water(水) Earth(地)
Hot Air(風) Fire(火)

この静動をWet-Dryと読み替ると、温冷はHot-Coldそのままで四大となる。つまり地水火風の地はCold&Dryというわけだ。

さて易の世界では太極が両儀を生じ、両儀から四象が生まれ、四象から八卦が生じたことになっている。四象はそのまま季節とつながっているので、四象は四大とほぼ同じと考えても良いだろう。つまり少陽が春でAir(風)、太陽が夏でFire(火)、少陰が秋でEarth(地)、太陰が冬でWater(水)というわけだ。五行では春は木行だが、木行は水行と火行が分離した後、残った陽気が東に移動して散って風となり、その風から木行が生まれたことになっているので、五行が四大の影響下にあることが理解できる。

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四象は二つの爻で表されるが、上の爻と下の爻のどちらが湿燥でどちらが寒暖かというと夏の太陽から秋の少陰への変化や冬の太陰から春の少陽への変化を考えると、上の爻が寒暖で下の爻が湿燥ということになる。上の爻が天、下の爻が地であるなら滴天髄の『天道有寒暖』『地道有燥湿』がそのまま出てくる。もっとも滴天髄の天道、地道が四象の爻の上下を指していると主張するつもりはないが面白い。

易の本筮では春夏秋冬の季節の巡りが何回あるかで爻の陰陽動静が決まるわけだが、爻の陰陽動静もまた四象と読み替えることが可能であるなら、本筮特有の判断方法が見えてくるかもしれない。