2008-05-30
雨男のナルシシズム
「俺は雨男なんだよね、いつもついてない」
「俺はいつも裏目に出る。神様に見放されてるのかね」
「俺はクソだから、世界に拒絶されている」
一見、自分を卑下している雨男であるが、実はそうではない。
天気と私、あなたと神、人々と世界は直結していない。
この「世の中全体」は個人のことなど、愛しもしない憎みもしない。
ただ、なんの意思も意味もなく流れ動いているだけであり、人は流れを構成する微小な要素だ。
「世界からかまわれているかもしれない」は、一種の妄想であり、ナルシシズムである。
「俺は雨男なんだよね、いつもついてない」
「俺はいつも裏目に出る。神様に見放されてるのかね」
「俺はクソだから、世界に拒絶されている」
そんなことはありえない。あなたは世界からかまわれるような「特別」ではない。
そんな「特別」な人間はどこにもいはしない。
あなたや僕をかまうことができるのは、世界よりは具体的で弱い、ヒトという存在だけだ。
実際にあなたや僕の目の前にいる具体的な誰かだ。
その誰かが、きっちりと、あなたを愛するか憎むかしていれば、本当はそれで事足りる。
雨には傘があればいい。





