サクラ咲く

今日の卒業式は、
今まで体験したことのない素敵な卒業式でした。

卒業証書授与は、ステージ上ではありません。
体育館の中心で、行われたのです。


まるで麻雀卓を囲むように?
卒業生と在校生(2年)、保護者と保護者が向かい合って座りました。
なので、雀卓に上がっていく卒業生の表情も、
校長先生が301名ひとりひとりに
「おめでとう」と声をかけている様子も
よく見えました。

卒業生のことばを述べた代表6名のうち、
最後の生徒の言葉が印象的でした。
その彼は、持病の手術のため
先月末入院し、つい3日前に退院したばかりです。
彼は入院中、病室で涙を流したそうです。
それは、“痛み”によるものでも
皆と“別れる寂しさ”でもなく、
“自分のふがいなさ”によるものだったといいます。
僕は、(病気のことなどで)母親に当たり散らし、
ずいぶん困らせてしまった。
けれども母はただ黙って見守っていてくれた。
そんなふがいない自分が情けなくて、涙が出た。
僕たちは自分のふがいなさや、情けなさに涙する
そんな年齢になったのです。

卒業生退場の時は、大阪らしい?
楽しいパフォーマンスがありました。
担任の先生がクラスの子たちの前に立つと、
クラス全員で「○○先生、ほんまありがとうな!」
など、声をそろえてお礼を言います。
そのまま退場するクラスもあれば、
生徒が花道を作って先生を歩かせ、
「○○先生 あなたは独身の課程を修了されました。
 早く結婚しましょう」と言って、卒業証書を渡したり、
「○○先生 お誕生日おめでとう!」と言って
「ハッピバースデ〜トゥユ〜♪」を会場全員で合唱したり。
卒業式そのものは厳粛で、
途中、目が潤む場面もありましたが、
最後は笑って終わる・・・大阪らしいな、と思いました。

その余韻に浸るまもなく
私は新幹線に飛び乗り、
公立高校の合格発表&入学手続きのため広島へ。
無事、合格することができました♪

合格を知ったのは、新幹線の中。
先にHPで知った息子が電話を入れたのです。
私が高校に着いた時には、発表から1時間半も過ぎていたため
だーれもおらず、
なんともさみしく合格通知書を受け取ったのでした^^;

県外受験の手続き等で
とても手を煩わせた担任の(若く可愛い)先生に
熊野筆(化粧筆)をお礼に渡したい」と言ったり、
お世話になった塾に、もみじまんじゅうを持っていくと言ったり、
長男なりに感謝の気持ちを表そうとしていたのには、
驚きました。
子どもって、こうして成長していくのですね。