トーストとピーナッツバターの新しい関係

最近の朝食の食パンに塗っているのは「ふんわりホイップ ピーナッツバター」というもの。
通常のよりお値段が張るだけあって、そこら辺の安物のピーナッツバターとはたしかに一味違う。


ところがここにピーナッツバター特有の問題が発生している。
そうつまり、トーストしてない食パンに塗ろうとしてもうまくいかないのだ。
ピーナッツバターを塗ろうとすると、食パンの表面がダマになってピーナッツバターにくっついていき、ピーナッツバター自体はパンの表面に馴染むことなく、ただ塊のまま食パンの上を転がっていく。
「じゃトーストにすればいいじゃないか」という声が出てくるかもしれない。
しかし私は食パンをトーストにはしたりしない。できない理由があるのだ。
それはなぜか? 食べた後になって胃にもたれるからだ。
いつ頃からそうなってのかは分からないが、トーストを食べたあと20分から30分たった頃、胃がどっしりと重たくなってくる。ただ単に水分をきちんと摂取してないだけかもしれないが。
それを回避するためにも食パンは生のまま食べる。ああいや一応ジャムとかバターとか塗ったりするが。とにかくトースターの機能はもう使うことはないだろう。
とはいえトーストしたほうがピーナッツバターは塗りやすいのは事実。
おそらくだが、トーストの熱が伝わったピーナッツバターが少しだけ溶けることでパンの表面に塗りやすくなっているのだろう。
だがトーストにする訳にはいかない。
そこで考えたのが、「食パンを電子レンジで軽く温める」という手法。ようは食パンの熱がピーナッツバターに伝わればいいのだから。
結論をいうとこれは失敗だった。
食パンはたしかに温まったが、その分水分が失われた。こうなったらもう歯で噛みちぎらないとまともに食べることができない。


そこでまた逆転の発想だ。
温めるのはパンのほうではなく、ピーナッツバターのほうを温めればいいのだ。
適量を小皿に取り、電子レンジで1分ほど温める。それを食パンに塗る。
これで「ふんわりホイップ」なピーナッツバターの本領発揮だ。
なめらかな触感、ボリューム感あるしっかりとした風味。
ピーナッツバターの新しい世界基準の誕生だ。


ということを朝食4日分を犠牲にしてようやく結論づけたときには「ふんわりホイップ ピーナッツバター」はもう二食分しか残っていなかった。