新赤倉

赤倉リゾートって書かなくちゃいけないんだけど、新赤倉。多分、岩岳に並んで一番たくさん滑ったゲレンデ。父に連れられて、よくここで遊んだ。コルチナ荘という定宿があったせいだが、その頃は、温泉の良さもよく知らずに、ひたすら滑った。
まだ、ゴンドラもない頃で、そういや、一日券もなく、お金もないので、山を歩いて登ったこともあった。一日券ができると、朝7時半から夕方の5時まで滑っていた。夜になると、銀座まで行って滑って、焼肉やらラーメンを食べて帰ってきた。賑やかな時代だった。スキークラブの人たちと行くと、むやみに飲まされた。ビールの1本、2本じゃきかない。思い出の詰まった場所だ。
この時期、ペアだと一人2000円というチケットがあって、それで遊ぶことにした。ホテル前のリフトが動いていないので、実質、ホテル裏のみ。チャンピオンはもう動いていなくて、ヨーデルに行くには道路を歩くほかない。女子国体もレースをやっていて封鎖。ちょっと狭いところに人が集中している感じ。しかし、積雪は十分。雪質も、前夜からの雪で悪くない。ブラシをかけてストラクチャーを露出させたのがよかったらしく、けっこう滑走感はいい。
前山ゲレンデってのはもっと広かった印象があるけれど、池の平のガッシュナイダーよりもかなり狭い。そこにキッカーがあるので、朝から怪我人も多い。ちょっとナーバスになるが、お昼にかけて天候が回復してくると、案外、人が少なくなって、ロングターンでばりばり滑る。
お昼は、一番したのレストランへ。メニューの何を見てもうまそうで、出てきたものも、メニュー以上にうまそうで、うまい。こういうのは珍しい。あれだけ、ゲレ食自慢の47でも少し陳腐になるのに、さすがに、ホテルメイドは違うな。値段も適正。人が食べているチキンを見て、思わず買おうとした。スモークらしいが、メニューの感じより3倍は大きい。後でお土産にと思ったが、ソールドアウト。次回は、ぜひ、あれで。
天気が上向いたので、ゴンドラで上がって何本か。新雪も少し積もってなかなか気持ちが良い。ゲレンデ上部からもテレマーカーが降りてくる。女の人も多くなったなあ。まだまだ、すこぶる付きの斜面がそそる。
ちょっと足がくたびれて、いっそのことと赤倉観光ホテルで休憩。リゾートホテルのソファでpen読みながらコーヒー。なかなか優雅な気分になる。スキーにきている感じがしないのは、周りが
スキーウェアじゃないからだろう。汗をかかない感じがリゾートってところか。パンがずいぶんおいしそうで、ここでパンだけでもよかったなあ。
外がみるみるガスで視界がなくなってきた。一旦、ゴンドラで上に上がるが、上からくる人も下にいる人も全く見えない。リフトの次の支柱が見えないくらいだから、よほどの視界不良。滑れないほどではないが、午後だし、足もそれなりに来ているので、これで終了とした。
今日でシーズンをしまおうとしていた彼女もゲレンデの調子がいいので、また、来週という気持ちが出てきたらしい。それもいいや。
帰りに、父が好きだった萬寿堂さんの赤倉温泉まんじゅうを買いに行く。帰路で我慢できずに食べた。美味かった。
このところ、スキーには父が生前使っていたストックを使っている。もっと、いっしょにスキーがしたかったなあ。
温泉は、いもり池の前にある妙高の森。ロビーの休憩所が広く、ゆっくりとした気持ちになれる。赤倉な気分っていうのは、ちょっと真珠色の光になる。