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探本めんさが



   〜読み終わっていようがいまいがひまを見つけて感想を書いてるブログ

2012-02-19

[]羽月莉音の帝国10

羽月莉音の帝国 10 (ガガガ文庫)


羽月莉音の帝国の最終巻。感動のフィナーレの10巻です。おめでとぅー。

最後の最後までハラハラドキドキ笑わせてもらいましたが、改めてこの作品は今まで私が出会ったライトノベル作品の中でも非常にユニークな作品であると思いました。そして現実なのかファンタジーなのか、本気なのかギャグなのか判断に困る非常に壮大なお話は、私が愛してやまない全力で阿呆をやらかすお話でとても楽しませてもらいました。

さーて、ではこの「羽月莉音の帝国」シリーズとはいったいどんな話であったかと乱暴にまとめちゃえば、普通の高校生が核ミサイルを買うまでのお話ですねこれは。

もともとのお話の起こりは、主人公くんたちが高校入学を機に始めた部活動で「日本を転覆しよう!」と目標を掲げた革命部を設立したところから始まりました。取り敢えず高校生にはあるまじき発言の阿呆加減は置いときまして、では日本を転覆するにはどうすればいいのかと考えたところ、何をするにしてもまずは金が必要だろうという事になりました。じゃあもし金を集めたらそれをどう使う?となったところで、核ミサイルを配備して宣戦布告する!とそのうち大まかな方向性が決まりました。

あとは1巻から9巻までひたすら金を稼ぐ!とにかく稼ぐ!ひたすら稼ぐ!あらゆる手を使って稼ぎまくる!

(; ゚Д゚)  ば、馬鹿がでたぞー!!

ええ、もう途轍もない奴らです。初めの頃は日本転覆!世界革命!なんていう阿呆な目標に元気に突進していく姿を見て笑えましたが、次第に洒落にならないほど資金を集めて本当にミサイルを手に入れそうになると、あまりのクレイジー具合に笑うしかなくなって笑いました。正直もし私が有り余るほどのお金を持っていたからと言って、核ミサイル一基頼むね!とホームセンター的なノリで気軽に買えるような代物だとは到底思っていません。というか誰に頼んだら買えるんじゃい!と完全にお手上げ状態なので、まさにお話は先が読めない展開の連続です。9巻までずっとお話に引き込まれたのは、どうやったら買えるんじゃい!誰に頼んだら買えるんじゃい!という疑問にひたすらネタを詰め込みまくってくれたおかげだと思いますね。

そしてたっぷり9巻分の助走の後、最終巻の10巻で一気に世界を相手に戦闘を仕掛けます。いつの間にか日本から世界に目標が変わっているけど気にしない!10巻にして最初で最後の革命活動の始まりでございます。

主人公くんたちの革命は成功するのか?そもそも高校生で革命活動していったい何がしたいのか?そんなに今の日本じゃ不満なの? お話開始当初からあった疑問は10巻で決着が着きますが、どうなるか書くような無粋な真似はするまいて。

ただこれは最初は高校の部活動として始まったんですよね。運動系の部活動なら国体で戦ったり世界戦に出場したりするのが最終地点だと思いますが、もし革命をする部活動に県大会とか全国大会があったなら最終地点はやっぱり世界に出ることなんだろうか、なら世界大戦は革命部の部活動の範囲なんだなぁ、と何か妙な納得が出来て笑えました。すげぇよ世界大会出場だぜ!と同じノリで、すげぇよ世界大戦開始だぜ!とかなんとか言っちゃえる感じで陰惨な雰囲気とかは全然ありません。HaHaHa!クレイジー!

さらに珍しいことに、主人公くん側は世界に対する敵として、ラスボスとしてお話に君臨していました。どう見ても悪役。どう見ても勇者や英雄に倒される魔王役。世界征服を企む悪の組織が、まさか主人公とは! 始めはたいして活躍の場もなかった春日恒太ですが、ライトノベル史に残るような圧倒的存在感とカリスマを持った大魔王へと変貌を遂げました。もう魔王に飢えている世界中の勇者たちが、目の色を変えて挑みかかってくるような最高級の大魔王です。な、何が起こってるだー!!?

たった一人の高校生の企みに四人が集まり、革命への道を迷うことなく突き進める度胸と知識を持ち、決して相手を裏切らない揺るぎない信頼関係を備えるファンタジーを授けられてどこまで行けるか楽しみだった五人の部活動は、遥か遠くの途轍もなく巨大な目標まで物凄い勢いでぶっ飛んで行ってしまいました。想像力の彼方へ読者を連れて行ってくれる、とても楽しいシリーズでございました。

いやー、物語を読むことって本当に楽しいですね。

2012-02-11

[]6 -ゼクス-

6―ゼクス (電撃文庫)


今月は年に一度の電撃小説大賞受賞作品の発売月となっていまして、電撃HPでは大賞やその他受賞作が華々しく宣伝されていました。他には人気作品の続巻が並んでいまして、従来からのファンが楽しみにできるラインナップが続いています。

そしてその中にたった一つだけぽつんと潜んでいる新規作品があるんです。

はっきり言って目立っていなくて、これは誰が見つけ出して買うんだよと正直思ってしまいました。

そんな目立ってない作品をわざわざ見つけて買っちゃう僕みたいな変態もいますが、本屋で実際に現物を見たとき、まさか目立ってないことを逆手に取っているとは思ってもいませんでした。

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( ゚Д゚)  き、金賞受賞作の帯が付いてるー!!?

い、いやよく見ろ! 第12回<金賞>受賞作家最新刊だ!受賞作品じゃないぞ! これが第18回電撃小説大賞作品にしれっと紛れ込んでいるのです。というかパッと見だと最新の第18回<金賞>受賞作がこれだと勘違いしそうですな! 目立っていないことを出版社側もわかっていて、このような宣伝方法を取ったのでしょう。目立たないことを利用して話題作に偽装し販売する…これが今流行のステルスマーケティングというやつか…!(違います)

ちなみにこの宣伝文句は一応嘘は吐いていなくて、この作者さんは2006年に「哀しみキメラ」という電撃小説大賞金賞作品を刊行しております。だからなんだよ!という感じではありますが。

えーと、肝心のお話の方ですが、主人公くんの友人が目の前で焼死したせいで主人公くんが警察にしょっ引かれます。んでその事件はマッドサイエンティストに昔薬物実験された6人の被害者が関係しているらしいと分かります。その6人は実は超能力に目覚めた新人類で超能力で焼き殺したのだー! という感じです。

…ありえねぇ…、イマドキ世界を転覆しようとする孤高のマッドサイエンティストなんてありえねぇよ母さん…。

マッドサイエンティストも、それを追う警察も、なんか見ててとってもハラハラするんです。どっちも個人プレイしすぎで組織性皆無じゃねぇか…。特に警察はダメだろそれじゃ…、重要参考人にめっちゃ事件をかき回されてる警察って全然頼りないじゃないか…。世界はテキトーに回っているようです。

しかも話の方が全然伏線投げっぱなしじゃないかコノヤロー!途中で嫌な予感がしたよコノヤロー!

これでも一応俺は哀しみキメラは嫌いじゃなかったんだぜ。だから少し切ないぜ俺。

2012-02-05

[]本日、サービスデー (1日目)

本日、サービスデー (光文社文庫)


ある日ムチムチボインの悪魔が現れたかと思ったら、「あなた今日はサービスデーだよ!ツイてるね!」と教えてくれたそうな。直後に天使がやってきて「何バラしとんじゃコラァー!!」と言いながら悪魔を追っかけて行ったそうな。どうやら今日はサービスデー。どんな人間にも一度はやってくるという気紛れ神様からの記念日。この日に願ったことは、なんでも叶ってしまうと言われています。

( ゚Д゚) はてさて、ではいったい何を願いましょうか?

「本日、サービスデー」、本日のコチラの本は、ホラー作家の朱川湊人さんが贈るホラーじゃなくてなんだか楽しげな雰囲気の短編集です。

これは題材が面白いですよね。よくあるタイプの話題ですけど、「なんでも願いが叶うとしたら何をお願いしますか?」と聞かれたら、それに答えるのが誰であれ何と言うのかちょっと気になりますよね。そこらのおっさんであれ 話題のアイドルであれ 聖人君子であれ、まあわざわざ尋ねに行くのは面倒かもしれませんが、すでに答えたアンケート用紙が目の前にあったら覗いてみるのも悪くはないんじゃないかなと思います。そしてそれが作家の朱川湊人さんであれ、ですね。この方の作品はいくつか読んだことがあるので、この人はどんなことを書いたのだろうと、ちょっとだけ個人的に興味を持ってたりもしましたけどね。

では作者さんが主人公をおっさんサラリーマンに据えて何を願わしたのかというと、うーん…それは読んで確認してくれと言ってしまいたくなるくらい、ちっさいことを沢山願っていました。満員電車で座れたラッキーとか、飯屋で注文してないものが来たけどサービスしてくれたよラッキー、とか。

まあそういう程度の、ささやかな方向のお話ってことですよ。だいたい雰囲気の見当は付けられるんじゃないんでしょうか。

そのささやかさの中でお話は起伏を加えて展開していくのですが、なんというかセンスが全体的におっさんです。冒頭でムチムチボインの悪魔が出てくるよとか言いましたけど、あれ、俺のセンスじゃねーから!この作品に出てくる女悪魔の雰囲気に合わせただけだから!頼む信じてくれ!

そりゃまあ、作者さん50近いし…

そんな感じで、おじさんのささやかな夢が詰まった普通の生活のお話でした。この場合の普通は、普通に目一杯仕事して昇進し、普通に家庭を持って暮らしていくことです。こんな事が今の時代にそぐわないなんて…なんて時代なんだ。

短編集ですのでまだまだ他のお話はありますが、うん、そのうち読む。

2012-02-04

[]Cookie (1日目)

Cookie


えいごの本です。

またえいごの本かよ。ええ、またえいごの本ですよ。

今日も僕は元気いっぱいに苦しみながらがいこく語の本を読もうとしています。前回海の向こうの小学生レベルで死にかけたので、中身をしっかり確認して簡単そうなやつをちゃあんと選んできました。聞いてくれ、最近のおれは洋書コーナーに置いてある本の背表紙を見ただけで力尽きず、中身を2,3ページ見て確認することができるようになったんだぞ。まあ、それでも今は3,4冊程度で限界がきちまうがな。はははは、すごいだろ

。・゚・(ノД`)・゚・。



さてこちらの本ですが、私の目測では小学3年生か4年生くらいの子供向けに書かれたお話であると思われます。そのぐらい簡単に(あくまで向こうの子供の話よ!)書かれています。

主人公は、ちょっと地味でパッとしない女の子です。なのに名前が「Beauty(美しい)」であるため、地味な私がキレイだなんて名前じゃいい笑いものじゃない、と自虐気味に学校で引きこもりがちな生活を送っています。ついでにお父さんが若干おこりんぼうさんで、家での生活もビビり気味。そんな彼女がなりたい自分とは?つまらない生活にいつまでもビビってていいの? そんな感じのお話になるようです。

まだ最初の少しばかりしか読んでいませんが、とりあえず前に読んだ「SCHOOL OF FEAR」よりは簡単だったのでちょっとだけ一息付けました。Amazonレビューを覗いてみたところ、10歳の女の子が楽しく読んだとの感想が投稿してあって、自分の見積もりが大体あっていたことにもやる気が出ました。SCHOOL OF FEARはきっと12歳向けだったんだ、これは10歳向けだからイケるハズ! よーし簡単だ。簡単だぞー。これは簡単なんだ。うん。

なんかその10歳の女の子が感想で「8歳以上にお勧めね!」とか言ってるぽくても気にしない。グフフフ、おじちゃんもがんばっちゃうよ。

2012-01-29

[]龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)


第13回えんため大賞の大賞受賞作だそうな。埋蔵金って何さ。胡散臭さと前世紀の香りがする怪しさMAXのワードですな。

「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1」。取り敢えずいきなり「1」なんて付いてる続編を最初から視野に入れた思惑が透けて見えるタイトルに、「一冊で終わっても良いと思えるくらい全力を注ぎ込めよコノヤロー!」と読者目線からでは思わなくもないです。読者馬鹿にすんなコノヤロー!とまぁ、とりあえず最後まで読んでみたところチクショウ面白いじゃないかコノヤロー!2巻に続くのも仕方ないかコノヤロー!と実に嬉しい心変わりをさせてもらいました。母さん…ライトノベルって面白かったんだね…(ちょっと泣きながら)

このお話がワタクシ好みだったところは、とにかくネタを詰め込んでくる物量作戦で楽しませに来てくれたところですね。まず埋蔵金なんてものを謳っていますから、お宝を探したりします。胡散臭さはともかく、宝探しはロマンがあってドキドキしますね。そんで探すお宝を私は最初金銀財宝だと思っていましたが、正解は世界各地にあったいわくつきの秘宝の事で、ぶっちゃけるとドラえもんの道具みたいな不思議な力を持った便利品でした。なんだか、秘密道具を使って一騒動でも起きそうな感じもしますね。そんな要素もありますが、お話が始まってすぐに遭遇するのは殺人事件だったりします。うぉ、なんかミステリーが始まったぞ。更にお話が進むと、主人公くんが引っ越した先に女の子の地縛霊がいるというドキドキ同居生活が始まったりします。主人公くんがおっぱいの魔力と戦い始めたぞ…! そうこうしていましたら名探偵なんてものが登場して推理を始めたりもしました。

( ゚Д゚)  なんかいっぱい詰め込んだなぁオイ!

イイヨイイヨー、面白そうな事いっぱい詰め込んで、面白そうな事がいろいろ想像できてとってもイイヨー。お話の中心に主人公くんがいますが、彼が同居人の地縛霊とキャッキャウフフしてもよし、殺人事件の犯人を探してもよし、真っ当にお宝探しをしてもよし、というか面倒くさかったら探偵を使ってお宝と殺人犯を見つけてもらうという反則技を使ってもよしという、あれこれ自由に想像できる世界観の広がりを感じ取れたのが嬉しかったですね。これからのお話が楽しみになります。

何より今回は、名探偵のキャラクターがとてもいい味を出していますね。チクショー個人的に名探偵という要素は大好きなのですが、しっかりと名探偵っぽい変人キャラにした挙句にヒロインに配役を持ってくるとか反則だろチクショー!

体を張って笑いを取り続けてくれる限り、名探偵 天災さんのファンは止められそうにありませんな。主人公くんとは、あばよとっつぁ〜んな関係になったのも意表を突かれた面白い展開だなと思いました。最後まで笑わせてくれるなコノヤロウ!

世界征服だーとマジで言っててドン引きもののセリフとか、自作の名言っぽい家訓を入れるも自虐的なセリフも合わせて入れてて作者卑屈だなぁオイ!とか思うところはありましたが、そんな細かいことは全然気にならないもんね!

オーケーオーケー、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金”1”ね。喜んで”2”も付き合おうじゃないかコノヤロー!

2012-01-22

[]人生

人生 (ガガガ文庫)


人生…なんというシンプルで心に響くタイトル…

単純なのが逆にイマドキのライトノベルのタイトル群の中でも存在感を放っているような気がします。そして巻数を重ねると「人生2」や「人生3」のようにタイトルの後ろに数字が増えていくのでしょうが、まるでそのまま誰かの人生の積み重ねを表しているような深い味わいが出てくるのは何故でしょうか。最終巻の「人生」なんてものがいつか出てこようものなら、何か一生が終わるような物悲しいラストを否応無しに想像させます。その時だけは何故か数字じゃなくて「人生 終」とかなってたりしたら個人的に笑います。

「人生」、新聞部の企画として人生相談コーナーの担当を命じられた主人公くんが、3人の美少女を回答者に招きながら、迷える相談者からのお便りに淡々と答えていくお話です。

取り敢えず私に言えることは、人生なんてクソッタレということです。え、どっちの事?と聞かれたらどっちもです。

世の中いい事なんてなかなか無いし、苦労する事はいっぱいあるけどどう頑張ったら明るい未来があるのか分からないしで、マッタク生きていくのはなかなか大変ですなぁ。

お話が始まって直ぐに、初対面同士だったキャラがまるで60ページくらい一気にすっ飛ばしたかのような勢いで馴れ馴れしくなっているのを見て、人生の不合理さと思い通りにならない憤りに泣きました。とにかくかわいい女の子がキャッキャウフフする展開に早く持っていかなきゃ!取り敢えずキャッキャウフフさせとけば読者は満足するから、その間にネタとキャラを構築だ! …とばかりに梨乃とふみといくみという三人の女の子を、ぽーんと目の前に放り投げられた感じがしました。俺は哀しい。ぞんざいに美少女を目の前に置かれたことも哀しいけど、それに喜んで食い付いていけるだけの度量を持っていない俺が哀しい。かわいけりゃなんでもいいと言える男になりたい。

作者の前作、邪神大沼シリーズと構成はなんとなく似ています。途中でプチコーナーが入ってる辺りとか。あ、なんか作者さんの知り合いとかの繋がりで、本物のお笑い芸人が作中でさり気なく質問を寄せていたのは笑いました。突然現実の人間が混ざると、シュールで面白いですね。今後は読者からのお便りをツイッターやメールで募集して掲載してくれるそうです。読者参加型の企画ですか、盛り上がりそうですね。

読み終わってそっと本を閉じた後、静かに本棚にしまいました。

2012-01-21

[]SCHOOL OF FEAR (39日目くらい)

School of Fear


ちびちびと読み続けて39日くらい。ようやくエンディングに辿り着く。

正直シンドかった。

ども、こんばんは。ひっそりと苦しみながら読み進めていた英語の本がやっと読み終わりました。本日は「SCHOOL OF FEAR」という、2009年出版のたぶんアメリカの児童書です。対象年齢は9〜12歳くらいらしいです。わぁい、子供向けの易しい本なんだね!

ハハハ…9歳のレベルが随分遠くに見えるなぁ…、なかなかたどり着けませんなぁ…

さて、そんなレベルの低い呟きは置いといて、解読できた範囲でこの本の内容を振り返ってみたいと思います。たぶんネタバレした方が興味が持てると思うのでその辺は割と自由に。なんだかんだ言って面白いお話でしたよ。

この「SCHOOL OF FEAR」というタイトルを見たとき、私は始めお化けが出てくるようなお話かなと想像していました。表紙に描かれているバタ臭い子供たちが、まあ、夜の学校になんだかんだ集まっておっそろしい目に遭うんじゃなかろうかと、そんな感じで思っていましたのよ。

でも実際は「恐怖の学校」じゃなくて「恐怖症を治す学校」のお話でした。主人公の子供たちはそれぞれ厄介な恐怖症を持っていて、それにすっかり疲れ果てたご両親方が「うちの子を何とかして下さいませんか?」と望みをかけて夏の間の特別学校に放り込むわけなんですね。なんだか悪ガキ矯正施設っぽく聞こえますけど、どちらかと言うと雰囲気は病院に近いですね。自分の恐怖症に悩んで、自分から進んでやってきた子供もいますし。

SCHOOL OF FEAR…、その学校には試験は無く、またその存在もごく限られた人間にしか知らないという秘密の施設。学校の名前を人前で出すことはタブーであり、知る資格のある人間に伝えるときはちゃんと周りに人がいないかよく確認、ドアには鍵をかけて、ついでに隙間に布を詰めてしっかりと防音を施すほどの徹底ぶり。読者のハートを掴むユーモラスな場面の一つですね。

そしてめでたくこの学校に放り込まれることになったお話の主役は、男の子二人と女の子二人の四人の子供たちです。

とにかく虫が大っ嫌いなMadeleine(読めん)さんは虫恐怖症。常に殺虫剤を装備して、住むとこ行くとこにとにかく殺虫剤を撒きまくる!特にお気に入りは蜘蛛で、見つけたらテンションはMAXに。死ね!殺せ!ダメならいっそ私が死んでやる! 作中の絵柄ではかなり個性的な顔立ちをしていますけど、顔にかけてある虫よけのベールを上げると実は美人設定。なん…だと。

太っちょメガネのTheodore(読めん)は親族の葬式に参加して以来、死の妄想に取りつかれています。自分だけでなく家族の死についても敏感で、日に何度も家族の無事を確かめないと気が済みません。一つの手段として家族に「今日も無事でした」メールを送ることを強制。たまにウザくなった兄弟がメールで「俺、死んじまったよ」と冗談で返事をするも、「返事があるなら生きてるね。よかった」と微妙に論理的な思考ができるTheoくんだったりします。基本的にこのお話のダメ人間役。

スポーツマンタイプのGarrison(読めん)くんは、親に連れられてきた仲間と違い唯一自分でやってきた生徒さんです。イケメンルックスとナイスなボディを持つスポーツ万能な彼が、ただ一つ苦手とするのは「水」。大抵なんでも人並以上に上手い彼ですが、水泳なんてもってのほか、水に浸かるどころかシャワー、はたまた汗すらダメと来たもんだ。この完璧な俺が水恐怖症だなんて知られたら学校での人気に傷がついてしまう…!と日夜脅えながら暮らしていた彼は、夜中オヤジのPCを拝借して恐怖症を治してくれる学校の存在を突き止めます。何とか他人にこの秘密を知られる前に恐怖症を克服せねばと挑む彼は、一番の年長さんでもありリーダーみたいなポジションに納まります。まあ当然ですな。

最後の一人、Lulu(ルル…いや、ルールー?)は閉所恐怖症の女の子。世の中閉所が怖いと実に不便であり、おちおちエレベーターにだって乗れやしません。なぁに、エレベーターがなければエスカレーターを使えばいいじゃないの、え、無いの? じゃあ階段で…そっちは補修中!? 学校の課外授業での一コマですが、窮地に陥ったLuluさんは仕方なくその場に一人だけ留まる事を先生に申請。んな勝手なこと許されるわけねーだろと無理やり先生に連れられそうになりますが、先生を打ち倒してなんとか事なきを得ました。よかったよかった。んなわけねーだろ!と案の定親に泣かれてSCHOOL OF FEAR行きとなりましたとさ。

そんなこんなで集まった悩める仔羊たちは、各々の恐怖症を克服すべくカリキュラムを進めることになります。SCHOOL OF FEARで待っていたのはおばさん理事長が一人。あとは使用人と犬と猫という超少人数制授業に生徒たちは困惑。ついでにおばさん理事長の、四人の子供たちの評価は総じてキチガイでした。フフフ…こいつはスリリングな授業が始まりそうだぜ…

んでまあ、変な学校での変な四人の共同生活がそこから始まるんですが、ごめん、時間かけすぎてよく憶えてねぇ。いやー、読めない単語も鬼のように出てくるし、ストーリーを覚えとくどころじゃなかったわホント。うん、まあそんなに授業するシーンは多くはなかった(と思う)から大丈夫だよきっと!

授業がほどほどに進んだ後に理事長おばさんが突然死して、学校の相続争いにお話はシフトしていくことになります。

突然やってくる悪の代理人!相続した暁には晴れて俺がお前らの先生だぜ!と悪人オーラを満載にして学校を牛耳ろうと画策します。それを阻止しようと奮闘する四人の子供たち。山奥作られた学校から、四人は力を合わせて何とか脱出せねばと、山あり谷あり、虫あり水あり閉所ありのアドベンチャーへとお話は展開していくことになりました。

そしてクライマックス、なんとか悪の代理人の企みを阻止し地元の保安官を引き連れてSCHOOL OF FEARに戻ってきた子供たちが見たものは…!? 死んだはずのおばさん理事長と悪の代理人と使用人その他もろもろ! 全ては仕組まれていたドッキリだったのです。 これには子供たちも苦笑いですね。

つまり不測の事態を装う事で子供たちが恐怖症に立ち向かわなければならない状況を作り、見事克服させるという学校の策略だったというわけです。

お話の締めは、「それではみなさんまた来年の夏に会いましょう」「(一同)!!?」「あら、ちゃんと小冊子読まなかったの?」 とオチがついて終了。ハハハ、ナイスジョーク

続編が既に発売されているようですが、続きを読むかは現在絶賛未定でございます。なんかこの本との相性が相当悪いせいか、滅茶苦茶読むのに時間と労力がいるのよね…。客観的に評価すれば、対象年齢が小学生ですので簡単な本だと思いますが、個人的な経験から言うとめっちゃ難しい本でした。

まだまだ頑張りまーす。

2012-01-15

[]優等生以上、フリョー未満な俺ら。2

優等生以上、フリョー未満な俺ら。 2 (GA文庫)


優等生以上フリョー未満な俺らという作品の設定はもはや死んだ。

登場人物の女の子たちは、人間の女の子というよりすでに雌である。

萌え萌えうっふん一辺倒な話の内容は、読んでいる事が両親に申し訳なくなるレベル。



客観的に見れば見るほどロクな小説ではない印象しか出てこないのですが、頭で考えるのではなくワタクシ個人の心に「どうだった?」と尋ねてみますと「大変よろしゅうございますかと」と返ってきますので、ぼくはこの本をよんでおもしろかったなぁとおもいました。ぼくの頭の中の理性くんは「判断不能!その辺の面白くなかったライトノベルとの違いが判断不能!主の知能に異常の可能性!」とかなんとか騒いでいますが、常識だとか理論だとか堅苦しい事を言ってたら人生損しちゃうよ?

どうもこんばんは。本日のこちらは、不良を目指すも何故か周りからは優良児としか見てもらえない勘違いコメディ、「優等生以上、フリョー未満な俺ら。」の2巻でございます。

初お披露目である1巻では多少なりともこの「優等生以上の不良」という物語の成り立ちの部分について語ってくれる部分があったのですが、既にもう言いたいことは語りつくしたとばかりに2巻では物凄い勢いで棚に上げられます。いきなり作品のテーマを放り出して残りはいったい何をするのかというと、ひたすら女の子とイチャイチャします。始まって10ページでは「悠馬くんの浮気者ぉー!」とかイチャイチャします。120ページくらい進むと「あにきと一緒にお勉強ですぅ〜♪」とかイチャイチャします。終わり間近まで200ページくらい進むと「うぅ〜、これだから男はー」とかなんとかイチャイチャします。世界観が物凄く狭いです。

即ち他に逃げ場がないイチャラブ一点張りの窒息しそうなこの世界。そこが地獄となるか天国となるかは、あなたの性癖気持ち次第…

え、俺? ししゃもさんがいるから余裕ッス。自称不良少年である主人公くんと反対の、不良に思われがちな暴れん坊少女という役割を与えられているのがししゃもさんです。熱心に主人公くんにセクハラをするタイプじゃありませんから出番も少なめで、活躍する場もそうそうあるわけではない脇役ですね、正直言って。まあ脇役なら脇役らしく、場繋ぎ程度に出てきて場面を賑やかにしてくれなくもないので出てきても邪魔にはならないかなくらいは思っていますが、出てきたときの私の気持ちを言うならば

( ゚Д゚) フオォォォォォ!!

という感じであり正直とってもかわいいです。ししゃもさん、今日もでっけぇーー!!!(胸を見ながら)。 取り敢えず「暴れししゃも可愛いなう」にリツイートして…、おい、今回ツイート無ぇじゃねぇかコラァ!

あ、今さらですが今回のお話ですけど、ヒロインのお友達という外国からの留学生がやってきます。秘密にしておいてプラスになるほどこのお話は深くはないのでとっととネタばらししますが、このお友達は男と見せかけた女子生徒です。はい、読者への狙ったセクシャルアピール満載の新キャラで今回のお話は進んでいきます。お前わざわざ外国から主人公くんに惚れるためにやってきたんじゃねぇかとしか言いようのない安易なハーレム要員でして、まったく酷いもんですよ新キャラも…。この新キャラに点数を付けるなら…、まぁ90点といったところですかね。フフフ…でけぇ…(胸を見ながら)


もはや主人公くんの勘違い不良ウェイがまともに描写されることは今後一切ないのだろうと確信できますが、もし作者さんの良心が少しでも作品のタイトルを覚えていたら、今回悪役で登場したキャラの鉄平くんの事を参考にしてほしいと思いますね。

あいつすげぇよ…。最後仲間が全部やられて主人公くん達10数人に囲まれているのに、あっさりサブキャラにもやられちゃう雑魚キャラなのに一切臆することなく「サシで勝負だコラァ!」って戦い続けるんですよ…。そんで一人の少女が勇気を取り戻す代わりに、惨めなチンピラとして散っていくんですよそいつ…。作者から好感度を回復するようなフォローは一切無し。あいつぁ…あいつぁ完璧に不良として悪役をやり遂げやがったんだ…。鉄平くんが仲間に慕われている理由をしっかりと感じ取れた気がします。私の心の中で今回のMVPに輝いております。

2012-01-09

[]人見知り部は健全です2

人見知り部は健全です 2 (電撃文庫 さ)


人見知りする他に、イマイチ他人とコミュニケーションを取るのがへたっぴな仲間が集まって設立した「人見知り部」のお話の2冊目。たいてい一冊を書き上げると力尽きる作者さんに珍しい、初めての続巻です。おお、出てくれないかなーとは思っていましたが、待ち望んでいた展開がとうとう来ましたか。

しかしこれは待ち望んでいた二巻ではありましたが、期待していた二巻ではなかったのです…

orz おわぁー…

新キャラ投入で新たなお話を始めたのは良いんですが、過去最高にテンションが高すぎてノリに付いていく気が全然しません。なぜだ、なぜここまで暴走するまでキャラクターを放っておいたんだ。今までの作品では多少なりとも話の筋があって物語が進んでいましたが、今回は勢いだけで突っ走ってるからそうせざるを得なかったのか。一巻で全部使い切って、ネタが…ネタがなかったのかい? 見てて辛いよ母さん…

前作で見事カップル成立した主人公くんたちも勢いに押されるようにいちゃつき方もエスカレート、ああ、次は電撃文庫じゃなくて美少女文庫でお願いします(もちろんエロい意味で)的なコレナンテえろーげデスカな方向へもまっしぐら。見事美少女文庫で出た暁にはしっかりと購入させていただき、涙を流しながらお別れを言う事になるでしょう。電撃文庫で出たら絶対100%バーニング出来ない不完全燃焼な話(R18的な意味で)になるのは分かっているのでそのままお別れです…。どちらにしろ未来は真っ暗だよ父さん…、人見知り部ぜんぜん健全じゃないよ…

もはや明確な筋書きもなくかわいい女の子がいちゃいちゃするだけのエロノベルに成りかけたお話に用事はありません。平和ちゃんはお別れするには惜しいキャラだけど、サンタのトナカイたちと一緒に心の片隅にでもしまっておきましょう…。

そんなことを嘆いていたら、あとがきで作者さんが「次回、新シリーズのアレで会えたらいいですね!」とか書いちゃってて驚く。え、終わり!?もしかして人見知り部はこれで【THE END】なのマジで!? まさか作者さん自ら物語に引導を渡したというのですか…

もしそうなら、その潔い引き際、感謝いたしまする。「新シリーズのアレ」じゃなくて、途中でぶん投げてるアレとかコレをどうにかしろよと思わないでもないですが、また会えるならぜひともお会いしたいものですね。

それまでしばしのさよならです。

2012-01-05

[]英語学習サイト「ココネ」のゐんぐりっしゅカルタを攻略する


http://livedoor.cocone.jp/


ゲーム感覚で英語が学べる(ほぼ)無料英語学習サイト「ココネ」に、「ゐんぐりっしゅカルタ」というオンライン対戦型のカルタ取りゲームがあります。過疎ってます。

そんな過疎りながらもプレイするととっても楽しいカルタ取りゲームについて、一人細々とプレイし続けたこの私がオンラインカルタ取りのルールとか勝つための戦術とかを特別に教えちゃうぞ! このゲームのプレイ人口なんてたかが知れてるから、需要があるかどうかさっぱりなこのゐんぐりっしゅカルタ攻略。 本音を言うと、せめて対戦相手と巡り合えるぐらいのプレイヤーをプリーズ! 英語のお勉強に興味がある方がちょっとでも訪れてくれることを期待してます。

細かいお話は別記事としまして、まずはこの「ゐんぐりっしゅカルタ」がどのようなゲームなのかを簡単に紹介したいと思います。




ゐんぐりっしゅカルタってな〜に?

http://livedoor.cocone.jp/


ゐんぐりっしゅカルタとは、カルタ取りゲームの感覚で他人と英単語力を競うことが出来る、ココネで唯一の対戦型ゲームの事です。数あるココネ内のゲームでも、無料で制限なく遊べる数少ないゲームです。

日本語で読み上げられた単語の意味と合致する英単語を、どれだけ早く、どれだけ多く取れたかをポイントに換算して、最大4人で順位を競います。難易度は中学1年生レベルから高校卒業レベルくらいまでと幅広く選べ、英語に自信がない方でも自分のレベルに合った難易度で楽しく対戦できるようになっています。実際に中学生や、中には「小学生です!」なんてプロフィールにある人も対戦していますし、逆に海外在住や英語関係のお仕事をしているような強者も潜んでいることもある、非常にカオスでエキサイティングな場所となっております。

また非常に過疎っていることもあって新規参入者の割合が結構高く、始めたばかりのLv1やプレイ歴1〜2日程度のLv3くらいの方もよく見かけるため、これから始めようにも昔からやっている人と出会ったら怖いなぁ…なんて思っている人でも気軽に突入してみれば、同じような人に直ぐ出会えると思うので安心して大丈夫だと思います。少し実績を積んだLv10台の人や、勝負を重ねてカルタ取りの貫録が付いたLv20台の人なんかもたまに出会いますが、こういう人はプレイ回数が多いぶん初心者を楽しませてくれるゲームの仕方をわかっていたりしますし、実力もありますので思いっきりぶつかっても受け止めてくれるだけの度量があったりします。ですので胸を借りるつもりで高Lvの人に積極的に挑戦していくのも全然OK。慣れてない人は負けるとやっぱりショックを受けちゃいますから、初心者ばかり相手にするより、遠慮なく戦える高Lv者にどんどん対戦を申し込むのも十分アリでしょう。



ちなみにこの僕ですが、現在のLvは60。最高レベルとなっております。

f:id:honokajimon:20120104224902j:image (初心者が裸足で逃げ出す高Lv)

おかげでむやみやたらに乱入すると相手に逃げられます。

ちがうよ!僕はぜんぜん怖くないよ!むしろ相手にしてもらえなくて寂しがってる可哀想なウサギさんだよ!

こんな僕はたまにLv1とか2の人に構ってもらってキャッキャと喜んだりしてます。ワタクシ「kurihara」はいろんな人とこれからも遊んでいきたいなぁーと思っておりますので、見かけたら一緒に遊んでみてくださいな。初心者はもちろんドーゾドーゾ、というかほんの少ししかプレイしたことのない人と遊ぶことの方が多いです。過疎ってるから。

ではこの辺りで「ゐんぐりっしゅカルタ」の戦い方について、個人的偏見で感じたことを書いていきたいと思います。そこのアナタも一緒にエンジョイプレイ。


●プレイ画面を見てみる

●始める前の準備をしましょ。ログイン方法や遊ぶ時のマナーを確認

●対戦中に使えるアイテムを確認しよう

●単語力の差はテクで補え!戦い方のヒント

●ちょっとした小ネタとか

●Lv60でもがんばる