TOEIC挑戦2回目の結果(+学習用洋書の使用感想おまけ)


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曲がりなりにも一応ココは読書感想ブログ。それなりの量の小説を読んではいるのですがふと、これが一部でも洋書だったら英語力めっちゃ上がるんじゃね?とこのブログで呟いてからもう1年が経ちました。実際は即挫折して、まず読めるようになる事を目標にと再スタート。
先月がその一周年の月でございまして、ちょっくら一年後の実力確かめてみるかとTOEICを受験。そんで今月結果が届きました。
さて前回11月に受けたときは450点と見事に死亡いたしましたが、あれから約半年後の俺の実力や如何に!


■結果
トータル620点(第155回平均 575.6点)
L355,R265


取り敢えず平均超えた。
前回受けたときより170点ほど上がりまして、TOEICのレベル別クラスもDランクからCランクへとアップしました。正直言って嬉しい。実力的には洋書を読むにはまだまだ厳しい状態なので、さらなる頑張りが必要なのは相変わらずですけどね。もう、本当に長い道のりだよこれ!
さて本格的に洋書(ペーパーバック)を読むにはまだ早い自分ですが、世の中には英語学習用の教材として売られている洋書がありますよね。それなら今の私でも楽しむ事が出来まして、勉強がてらお世話になっておりました。今回単なる結果発表だけでは味気ないので、私が使用したものをついでにちょっと紹介してみたいと思います。レベルが優しい順(個人的主観)で上から並べてあります。







●ラダーシリーズ ごんぎつね
ごんぎつね Gon, the Fox (ラダーシリーズ Level 1)
書店の英語学習コーナーに大抵並んでいるラダーシリーズの、一番簡単なやつです。簡単な単語で書かれた物語で英語を楽しもうというコンセプトで、5段階レベルで難易度分けされている物語が沢山用意されているのが魅力ですね。有料ながらWebで音声ファイルがダウンロードできたりします。ただこのシリーズ、日本語訳が付いてないのは辛い。さらにこの「ごんぎつね」、お話が哀しすぎるという致命的な欠点が! 慣れれば5分や10分そこらで読み終える事が出来る程度の分量なのですが、その度に死んでいくごんぎつねに毎回やり切れない思いが残ります。僕はもうごんが死んでいく様を見たくは無いので、この本を開く事が出来ません。勉強にならねぇ!




●英語で読む 世界昔ばなし Book1
英語で読む 世界昔ばなし Book 1
やさしい英語をたくさん読む事が英語上達の近道、がコンセプトのシリーズ。日本語訳と朗読CD付きの完璧装備です。言葉遣いもだいぶ優しく、お話も白雪姫や三匹の子ぶたなどの有名なものが入っており、全く知らないものを読むより英語を理解しやすいと思います。しかし学習用に短くしたせいなのか元からそうなのか分かりませんが、お話の内容が非常にカオス。一見か弱そうな召使いの娘が、主人を殺しに来た盗賊37人をたった一行で皆殺しにした時は、日本語訳を読んでも意味がよく理解できませんでした。なんか盗賊が隠れている壺に熱した油を注いで焼き殺したらしい。一連の犯行は「そうして男たちを一人残らず殺してしまいました」の一言で済まされちゃってます。あまりのさり気なさにスルーするところだったけど、とんでもない事やってるよ!




レインボーマジック対訳版 Ruby the Red Fairy
レインボーマジック対訳版1
イギリス発の児童書。二人の女の子が家族とバカンスにやってきた島で、虹の妖精と出合い冒険へと繰り出すお話です。児童書なのでそれほど難しくはなく、それに現代風のファンタジックなお話が楽しめるのがイイです。昔話や童話ばかりだと飽きますからね。分量もさほど多くなくお話も面白いです。ちなみにこの「対訳」とは、左のページに原文が、右のページに日本語訳が対になって載っている事を指していると思われます。これが非常に便利で、訳付きの本を選ぶなら「対訳」と表記されている本の方を先ず探してしまうほど。ただしこれ、ちょっとお値段が高いのです。一冊1200円、虹の妖精シリーズ全7巻で8400円なり。英語学習教材として考えるなら、効果の割に値段が張るのが難点。純粋にお話を楽しみましょう。(単にお話を楽しみたいならもっと安い翻訳版がいいかも。しかもこのシリーズ、調べたら全部で50冊以上出てたよ!ますます対訳版が微妙に!)




●ラダーシリーズ オズの魔法使い
オズの魔法使い The Wizard of Oz (ラダーシリーズ Level 2)
ラダーシリーズのレベル2。ごんぎつねからのレベルの上がり方が異常(分量的な意味で)。だいたいレベル1で英検四級以上、レベル2で英検三級以上が目安らしいのですが、本当にあくまで出版側の参考値ですね。レベル1でも分からないところは分からないもの。やはり全訳が付いていないのは辛いところです。ただし訳が付いてない分、他の書籍に比べてお値段がお安くなっております。それにオズの魔法使いのお話は面白く、分量の多さから読み応えも結構なもの。無意識に日本語訳を求めてしまう甘ったれた脳味噌を、こいつでビシバシしごいてやりましょう。




リトル・チャロ
NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版1 Lost in New York (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック)
凄いぞぼくらのNHKNHKで英語学習用に作られた物語で、TVアニメ、ラジオドラマ、Webコンテンツ、書籍等様々なメディアでとことん英語学習をサポートする強力な布陣を配置。そしてそんな細かいことがどうでもよくなるくらいお話が面白い!かわいいよチャロ。昨年も様々な小説を読みましたが、このリトル・チャロは教材なのに面白さで余裕で最上位にランクインしてます。難易度的には中学生レベルじゃ心許ない位かな?ラジオドラマCDは必須(もっと楽しむために)。TVアニメのDVDもありますけど、ちょっと部分的に端折られているとかなんとか…よくは知らない。現在続編のリトル・チャロ2が放送されています。自分は全てが放送し終わって書籍が出てCDが出るまで待ってます。チャロで勉強するんじゃなくて、チャロのために勉強する状態。それもアリだと思うの。




●BACK IN THE U.S.A 対訳付
BACK IN THE U.S.A.―An American Rediscovers His Native Land
NHKラジオ英会話上級に掲載されたジェフリークラークという方の英文エッセイとのこと。ちょっと難しい様な印象を受けるかもしれませんが、この方のエッセイは結構読み易いです。それにTOEIC用の勉強をしていると、小説や物語用の文章よりエッセイの方が馴染みがありますし。これも対訳なので分からない文があったときとっても便利。難しいと思われる単語に解説も付いてます。後は根性で読み切れ。日本で30年暮らしたアメリカ人、という著者の経歴のせいでしょうか内容に日本との対比を意識したものが多くて面白いです。




●対訳 街中のギモン
街中のギモン Street Smart Trivia【日英対訳】 (対訳ニッポン双書)
日本の街中で見かける様々な疑問について応えてくれる、純粋に読み物としても楽しい本。「婚姻届はなぜ24時間受け付けているのか?」「洋服のフリーサイズとはどういう基準?」といった雑学系の話題が豊富に載っています。これも対訳付きで文章の参照が楽。そして内容が日本に特化しているのが長所でもあり短所でもあるか。身近な話題で興味を惹かれるのは良いんですが、「宮内庁御用達」とか「在来線」とかの英訳を覚えても、思わず外国語を勉強している意味について考えてしまいたくなります。




オリエント急行殺人事件 [英語版ルビ訳付]
オリエント急行殺人事件 [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
もう完全に洋書。ただしルビ訳といってちょっと難しい単語の所にルビがふってあります。本文中の至る所にルビがふられていて、辞書いらずで洋書が読めるって寸法らしいです。試しにいっぺん最後まで流して読んだところ、案の定全く犯人が分からず終わってしまいました。取り敢えず誰かが最後に自白したのは分かった。あと余談ですが、下妻物語・完にオリエント急行殺人事件のネタばれが載っていて見事にくらいました。取り敢えずトリックが全く理解できてなかったのは分かった。しばらく後に、もう意地になって辞書を引きまくって読んだところ、読み終るまでに20〜30時間ほどかかりました。全然お手軽に読めねぇ!TOEIC620点程度の実力じゃまだこの程度ってことですかそうですか。




●まとめ
いまさらですが、英語に不慣れなうちは洋書多読より大人しく参考書を使った方が効果が高いです。でも参考書はうんちなくらい内容がつまらないので、飽きたら洋書を使った学習方法に変えるのはありですね。参考書を前にぼーとしてる時間よりよっぽど効果があります。
さて、自分もスラスラ洋書が読めるようにもうひと頑張りするとしましょうかね。