ビッグ・ファット・キャット、街へ行く

Big Fat Cat GOES TO TOWN


容赦なく気になる所でぶった切るんで目が離せなくなっております。でぶ猫とツイてないパイ屋の青年のお話の3冊目。BFC(ビッグファットキャット)シリーズの第2弾とかも言われてますけどお話の繋がりを見ると3冊目よ。
Big Fat Cat GOES TO TOWN 」でございます。英語の教科書みたいな本でございます。
構成的には前半に英語で書かれた物語が展開されていて、後半はその英文についての解説に当てられています。つまり英語のお勉強を目的とした本なんですね。同じような作りの前作は英語の絵本くらいの印象を受けましたが、若干、気持ち少しばかり今回はページ辺りの行数が増えていまして、見た目的には中学校3年生くらいの英語の教科書になっているように感じます。イラストいっぱいだし。難易度は英語の物語として限りなく易しいレベルで進んでいきますが、まあ、長文というだけである程度ハードルがあるから分からない所があっても泣くんじゃないぞ俺。
さて、そもそも私はこの本を勉強目的で読んでいるのではなくてですね、あくまでお話に魅せられて読んでいるのでございます。短いながらも起伏あり波乱あり人情あり…、はっきり言ってかなーり楽しんでおります。モールのマネージャーのおっさんがいい人過ぎる…。あとおっさんが金持ちのぼんぼんをあからさまに嫌ってて笑いました。金だけでは動かないナイスなおっさんです。英語の長文を読んでうんざりするどころか、もっともっと続きを!と渇望したくなる面白さ。ちくしょう!また続きが気になる所で終わりやがって!
これはもう作者から精神的苦痛を受けたと言って訴えても良いよね。こんなあからさまに続きを買わせようとするだなんてヒドイ…、哀れなパイ屋の青年の行く末が心配で、夜も満足に眠れない日が続いてしまいますわ…。
そんな事もあろうかと、既に続きは購入しておきましたので大丈夫です。ククク…その卑劣な企み、敗れたり!
ああそうさ、こんなお話に出会えただけで俺は勝っているのさ…。
前回でお店が無くなってしまったパイ屋の青年が、新たな出店先を探しに街へ行く。一回生活が転落したと思ったら、この巻でまたさらに転落してやんの!終わり方も容赦ないけど、主人公への仕打ちも容赦ないな作者さん!