ミラクルアイドルメグ Vol.2

ミラクルアイドルメグ 2 (東進ブックス 英文多読シリーズ)


ラクルアイドルメグ Vol.1の続きがこのVol.2ですが、素直に上巻下巻って書けばいいじゃない!と思うくらいのブツ切り感。続きです。
さてめでたくデビューが決まったメグですが、そんなトントン拍子で話が進めば嫉妬する人間も出てくるというもの。ライバル(強敵と書いて友と読む)と最後に立ちはだかるボスの登場です。ここからの展開は物凄いの一言。メグは順調にスター街道を上り詰めていくのですが、悪魔に魅入られているかのような強運で周りを不幸にしつつ障害物を蹴散らしていきます。えげつなすぎてむしろリスペクトするレベル。この作品の最高に面白い所なのでバラしはしませんが、例えば晴れ舞台でメグが感謝の涙を流していても、私には彼女の周りで数々の怨念が哀しみの涙を流している姿がまざまざと見えるようでした。
そんな感じで一応Vol.2でメグのお話は終わりの様です。
ライトノベルかどうか以前にストーリーがとんでもないので、これはこれでいい感じがする気がします。愛嬌ですね。
やはり最初から英語学習を目的として日本人が執筆しているせいか、出てくる英単語の種類がよく選ばれている感じがします。難易度が簡単な洋書は他にも読んだことがありますが、外国人の簡単と日本人の簡単の感覚が違うのか見慣れなかったり理解するのに手間取ったりする単語がちょこちょこあったりするんですよね。別に受験とかは私はもう関係ないのでのんびりそういう単語も調べたりしますが、テストに出てきそうもない単語を覚えるのは学生には辛いよなぁと考える事があります。そういう意味じゃ、この本に出てくる英単語に無駄はなく、構文も教科書のようなきれいなものなので気に入ったのなら丸暗記しても全然良さそうです。
後はどうしてもライトノベルっぽくならない内容ですな。会話文が足りてないせいじゃなかろうか。ライトノベルって情景描写うんこくらえの勢いでキャラ同士の会話で話を進めるからそんな感じで。読み易くするために文字数が限られてるせいもあるかもしれませんが、そういえば今テレビアニメ放送中のGJ部は小説だと1話4ページ縛りでライトノベルをやれているから無理な話ではないかなとは思います。
ちなみにオフィシャルサイトではこれから発売される「バレンタイン学園 殺人日記」を含めた4冊全ての感想を書いて送ると、先着でオリジナルTシャツが貰えるキャンペーンが開催されているようです。条件は作品全ての内容に言及していて、日本語で各200文字以上とのこと。私も後一冊読んでこの日記を送ればめでたく応募資格ゲットなんでしょうか(文字数は余裕)。…まあ、本来のターゲットである東進の中高生たちの席を奪っちゃダメでしょ!私!
そもそも「バレンタイン学園 殺人日記」は買うと決まったわけじゃないし、発売もまだだしそんな何ヶ月も待ち望んでいるほどのモチベーションは保つ気もないしで…、え、明後日にはもう出ちゃうの?これで私も4冊コンプリート出来ちゃうの?
うわっ!