第2回金沢読書会開催!

 
(11月12日追記)おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は公式アドレス( kanazawa.dokusho@gmail.com )までご連絡ください。


第2回金沢読書会のご案内


 8月下旬に第1回を終了した金沢読書会。ご好評につき(と信じて)、北陸の冬の雷と忘年会の嵐の襲来前に、第2回を開催いたします。


 今回の課題書は、デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』CITY OF THIEVES (2008) 。

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

 2010年の邦訳刊行時には、ハヤカワ・ポケット・ミステリの新装第一弾としてお目見えした本作ですが、従来のポケミスのイメージをがらりと変えるスタイリッシュな装幀に加え、作品そのものの清新さもまた印象的でした。


 戦争の話が聞きたいという孫に、祖父のレフが語った忘れがたい体験談――ナチス包囲下のレニングラードで、当時17歳のレフは略奪罪で軍に捕えられ、脱走兵コーリャとともに、飢餓地獄の街ではとうてい入手不可能な卵を調達せよと命じられる。かくして、戦場をさまよう命がけの探索の旅がはじまった――若者ふたりが極限状態で目にした戦争の悲惨、そんな中でもユーモアによって紡がれる友情を描いた傑作冒険小説です。


 ベニオフ作品に共通する魅力については、翻訳を担当なさっている田口俊樹さんがこんなふうに述べていらっしゃいます。課題書をお読みになったかたは、この言に深く深くうなずかれることでしょう。


 ……悲しみの中に可笑しみを、可笑しみの中に悲しみを見いだすベニオフの身構えのしなやかさ。加えて、人を冷静に観察しながら人を断じないその眼の温かさ……
   ――『ミステリアス・ショーケース』に収録の短篇『悪魔がオレホヴォにやってくる』紹介文より


 ベニオフ氏はまた、作家デビュー作である同名小説を映画化した《25時》をはじめ、《トロイ》《ウルヴァリン:X-MEN ZERO》などの、映画の脚本家としても活躍中。


 さらに、アメリカのTVドラマ界で大ヒットを記録しているスペクタクル・ファンタジーゲーム・オブ・スローンズ》も、ベニオフ氏が製作総指揮と脚本を手がけています。日本でも今年1月からスター・チャンネルでこのドラマの放送が開始されました。


 多才な旬の人デイヴィッド・ベニオフに、ますます興味が湧いてきませんか?


 なお、第1回のレポートにて予告のとおり、今回は訳者の田口俊樹さんをゲストにお迎えします。
 そして、さらに嬉しいことに、本作の担当編集者である早川書房の山口晶さんも参加してくださることになりました!
 強力タッグを組まれたおふたりならではの裏話が(もしかしたら思いもかけない珍談奇談も!?)飛び出すのでは、と期待がふくらみます。


 この貴重なひとときを、みなさまぜひご一緒に!


【日時】2013年11月30日(土)15:45〜17:45(受付15:30〜)


【場所】金沢21世紀美術館近くの喫茶店(詳細はご参加のかたに別途ご案内します)


【課題図書】『卵をめぐる祖父の戦争』ディヴィッド・ベニオフ著 田口俊樹訳 ハヤカワ文庫NV/ハヤカワ・ポケット・ミステリ
     *各自ご用意のうえ、当日までにお読みください。


【定員】15名


【参加費】200円(諸経費)+飲み物代実費


【申込方法】
 ◎専用アカウント(kanazawa.dokusho@gmail.com)までメールでお申し込みください。
 ◎件名を「金沢読書会2」とし、メール本文にお名前(本名または著訳書のペンネーム、ハンドルネーム不可)とご連絡先電話番号をお書きください。
 ◎終了後に予定している懇親会(会費別途)にも参加ご希望のかたは、その旨お書き添えください。
 ◎先着順で受け付け、定員に達した段階で締め切らせていただきます。ご了承ください。


翻訳ミステリー金沢読書会世話人:北田 絵里子(ツイッターアカウント@erk_ktd


後援:翻訳ミステリー大賞シンジケート

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卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

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ミステリアス・ショーケース (ハヤカワ・ミステリ)

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