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第八回翻訳ミステリー大賞 決定!!

■各地読書会カレンダー■

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翻訳ミステリー・イベント・カレンダー
イベント内容(案内記事リンク/=関連書アマゾン)


2016-11-09

東京創元社 10月の新刊

ミステリーズ!』vol.79 OCTOBER 2016

東京創元社(雑誌)/本体価格1200円/10月11日/ISBN:978-4-488-03079-7

【特別寄稿】

芦辺 拓 大英図書館で「本格」を語ろう ──ディテクション・クラブのイベントに参加して

【ブックエッセイ】

美輪和音 私の一冊 『養鶏場の殺人/火口箱』ミネット・ウォルターズ

伏見威蕃 私はこれが訳したい The Stories of Flying Officer X H. E. Bates

【評論】

川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第三十回

ミステリーズ!  vol.79

ミステリーズ! vol.79


『緑のカプセルの謎【新訳版】』/The Problem of the Green Capsule

ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)/三角和代・訳

創元推理文庫/本体価格900円/10月11日/ISBN:978-4-488-11841-9

小さな町の菓子店の商品に、毒入りチョコレート・ボンボンがまぜられ、死者が出るという惨事が発生した。一方で村の実業家が、みずからが提案した心理学的なテストの寸劇の最中に殺害される。透明人間のような風体の人物に、青酸入りの緑のカプセルを飲ませられて──。食いちがう証言。事件を記録していた映画撮影機(シネカメラ)の謎。そしてフェル博士の毒殺講義。不朽の名作が新訳で登場。解説=三橋暁


『満潮』上下/Springfloden

シッラ&ロルフ・ボリリンド(Cilla & Rolf Borjlind)/久山葉子・訳

創元推理文庫/本体価格各1100円/10月11日/ISBN:(上)978-4-488-21408-1(下)978-4-488-21409-8

警察大学の学生オリヴィアは、夏休みの課題で未解決事件を調べていた。刑事だった亡き父が、二十数年前に担当していた、ノードコステル島の砂浜に臨月の女性が生きたまま埋められ、溺死させられた、残酷な殺人事件だ。オリヴィアは話を聞こうと、当時父親の同僚だった男を探すが……。〈マルティン・ベック〉シリーズのシナリオを手がけた人気脚本家コンビが放つ衝撃のミステリ。訳者あとがき=久山葉子


『浴室には誰もいない』/Hopjoy Was Here

コリン・ワトスン(Colin Watson)/直良和美・訳

創元推理文庫/本体価格960円/10月20日/ISBN:978-4-488-15504-9

匿名の手紙を契機に、ある家の浴室から死体を溶かして流した痕跡が見つかる。住人の男性ふたりはともに行方不明。地元警察と、特殊な事情によりロンドンから派遣された情報部員が、事件解決に向けそれぞれ捜査を始めるが……。二転三転する展開の果てに待つ、「死体なき殺人」の真相とは? バークリーが激賞した、英国推理作家協会ゴールドダガー賞最終候補作の本格ミステリ。解説=法月綸太郎


『流砂』/Kvicksand

ヘニング・マンケル(Henning Mankell)/柳沢由実子・訳

東京創元社(単行本)/本体価格2400円/10月31日/ISBN:978-4-488-01065-2

これが私の生きる条件を変えた十日間の真実である。流砂は地獄への穴だが、私はなんとかそれに嵌(はま)らなくて済んだ。

がんの告知を受けた北欧ミステリの帝王マンケルは何を思い、押し寄せる絶望といかに闘ったのか。遙かな昔に人類が生まれてから今日まで、我々は何を受け継ぎ、そして遠い未来の人々に何を残すのか。〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の著者の最後の作品。闘病記であり、遺言でもある、魂の一冊。訳者あとがき=柳沢由実子

流砂

流砂


『死体は笑みを招く』/Mords Freunde

ネレ・ノイハウス(Nele Neuhaus)/酒寄進一・訳

創元推理文庫/本体価格1200円/10月31日/ISBN:978-4-488-27608-9

動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。殺人捜査課の刑事オリヴァーとピアたちの捜査で、被害者は高校教師で環境保護活動家だと判明。彼は動物園付近の環境破壊や動物園の動物虐待を批判し、さまざまな人間に憎まれていた。捜査が進めば進むほど、被害者を殺す動機を持つ者が浮上してくる。謎また謎の展開と、緻密極まる伏線。リーダビリティに溢れた傑作警察小説! 訳者あとがき=酒寄進一

2016-10-09

東京創元社 9月の新刊

『犯罪は老人のたしなみ』/Kaffe med Ran

カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ(Catharina Ingelman-Sundberg)/木村由利子・訳

創元推理文庫/本体価格1300円/9月10日/ISBN:978-4-488-15105-8

新しいオーナーになって、ホームはすっかり変わってしまった。食事は冷凍食品、外出も厳しく制限される。こんな老後のはずではなかった。ならば自分たちの手で変えてみせるとばかり、七十九歳のメッタは一緒にホームに入った友人四人と、合計年齢三百九十二歳の素人犯罪チームを結成する。美術館の名画を誘拐して身代金を要求しようというのだ。老人ならではの知恵と手段を駆使して、誰も傷つけず大金を手にすることはできるのか? 訳者あとがき=木村由利子


『ブラック・リバー』/Black River

S・M・ハルス(S. M. Hulse)/高山祥子・訳

創元推理文庫/本体価格1080円/9月10日/ISBN:978-4-488-23904-6

わたしのためにフィドルを弾いて──病で最期が迫った妻からの願いを、六十歳の元刑務官ウェズはかなえられない。刑務所の暴動で負った凄惨な傷のせいで。妻が逝って五日後、ウェズはその刑務所の町、ブラック・リバーへ旅立つ。妻の連れ子との十八年ぶりの再会と、暴動の首謀者の仮釈放を決める公聴会での証言が待つ、あの町へ。静かな語りで切ない物語を描き上げる、感動長編。訳者あとがき=高山祥子


『浮かんだ男』/The Balloon Man

シャーロット・マクラウド(Charlotte MaCleod)/戸田早紀・訳

創元推理文庫/本体価格1000円/9月26日/ISBN:978-4-488-24633-4

セーラが陣頭指揮をとる、義理の甥の野外結婚式は好天に恵まれ、会場のテントに熱気球が墜落したことなど二三のトラブルを除いて、問題なく終了した。だが翌朝、片づけ中に潰れたテントの下から死体が見つかり、家の周囲でも事件が続発。セーラと夫マックスは休むことなく探偵活動に取り組むことになる――ケリング一族ほぼ総出の騒動が描かれる、人気ミステリ・シリーズ最終巻。解説=杉江松恋


『堆塵館 アイアマンガー三部作1』/Heap House

エドワード・ケアリー(Edward Carey)/古屋美登里・訳

東京創元社(単行本)/本体価格3000円/9月30日/ISBN:978-4-488-01055-3

19世紀後半、ロンドンの外れの巨大なごみ捨て場。幾重にも重なる屑山の中心に「堆塵館」という巨大な屋敷があり、ごみから財を築いたアイアマンガー一族が住んでいた。一族の者は、生まれると必ず「誕生の品」を与えられ、一生涯肌身離さず持っていなければならない。15歳のクロッドは、聞こえるはずのない物の声を聞くことができる変わった少年だった。ある夜彼は屋敷の外から来た召使いの少女と出会う。それが一族の運命を大きく変えることに……。『望楼館追想』から13年、作者が満を持して贈る超大作。訳者あとがき=古屋美登里


『J・G・バラード短編全集1 時の声』/The Complete Short Stories: Volume 1

J・G・バラード(James Graham Ballard)/柳下毅一郎・監修、浅倉久志・他訳

東京創元社(単行本)/本体価格3600円/9月30日/ISBN:978-4-488-01058-4

『結晶世界』『ハイ・ライズ』などの傑作群で、叙事的な文体で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を発表順に五巻に集成。第一巻は代表作「時の声」など15編を収める。序文=J・G・バラード、マーティン・エイミス/収録作品解題=柳下毅一郎/解説「二十一世紀の神話創造者」=柳下毅一郎

【収録作品】「プリマ・ベラドンナ」「エスケープメント」「集中都市」「ヴィーナスはほほえむ」「マンホール69」「トラック12」「待ち受ける場所」「最後の秒読み」「音響清掃」「恐怖地帯」「時間都市」「時の声」「ゴダードの最後の世界」「スターズのスタジオ5号」「深淵」


『晴れた日の森に死す』/Den som frykter ulven

カーリン・フォッスム(Karin Fossum)/成川裕子・訳

創元推理文庫/本体価格980円/9月30日/ISBN:978-4-488-17405-7

ノルウェーの森の奥で老女が殺害される。被害者の左目には鍬が突き刺さっており、精神病院に入院中の青年エリケが現場で目撃されていた。捜査陣を率いるセイエル警部は、エリケを犯人と決めつける者たちの偏見に左右されず、冷静に証言を集めていく。だが信じがたい事実が判明。エリケは銀行強盗に巻きこまれ、逃走する強盗犯の人質になっていた。ガラスの鍵賞受賞作家の代表作。解説=ヘレンハルメ美穂

2016-09-16

東京創元社 8月の新刊

 

ミステリーズ!』vol.78 AUGUST 2016

東京創元社(雑誌)/本体価格1200円/8月12日/ISBN:978-4-488-03078-0

【ブックエッセイ】

田内志文 私はこれが訳したい Intimacy Hanif Kureishi

【評論】

川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第二十九回

ミステリーズ!  vol.78

ミステリーズ! vol.78


『北京から来た男』上下/Kinesen

ヘニング・マンケル(Henning Mankell)/柳沢由実子・訳

創元推理文庫/本体価格各1140円/8月12日/ISBN:(上)978-4-488-20918-6(下)978-4-488-20919-3

凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの寒村に足を踏み入れた写真家は、信じられない光景を目にする。ほぼ全ての村人が惨殺されていたのだ。ほとんどが老人ばかりの村がなぜ。女性裁判官ビルギッタは、亡き母がその村の出身であったことを知り、ひとり現場に向かう。事件はビルギッタを世界の反対側へ、そして過去へと導く。北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルの超大作。訳者あとがき/文庫版に寄せて=柳沢由実子


『怪盗モンモランシー』/Montmorency

エレナー・アップデール(Eleanor Updale)/杉田七重・訳

創元推理文庫/本体価格840円/8月12日/ISBN:978-4-488-21704-4

囚人493ことモンモランシー。警察から逃げる際瀕死の重傷を負ったが、運良く若き外科医ファーセットの治療の被験者となり、一命をとりとめた男。無事刑期を終えたモンモランシーは高級ホテルに滞在しながら、昼間は紳士、夜は泥棒、ふたつの顔を使い分け、次々とお宝を頂戴していく。だがある日暴れ馬を取り押さえたことで、彼の運命は大きく変わることに。痛快シリーズ第一弾。訳者あとがき=杉田七重


『幻の屋敷 キャンピオン氏の事件簿供戞Safe as Houses and Other Stories

マージェリー・アリンガム(Margery Allingham)/猪俣美江子・訳

創元推理文庫/本体価格920円/8月20日/ISBN:978-4-488-21005-2

ロンドンの社交クラブで起きた絞殺事件。証言からは、犯人は“見えないドア”を使って現場に出入りしたとしか思えないのだが……。名作「見えないドア」を始めとして、留守宅にあらわれた謎の手紙が巻き起こす大騒動を描く表題作や、警察署を訪れた礼儀正しく理性的に見える老人が突拍子もない証言をはじめる「奇人横丁の怪事件」など、本邦初訳作を含む日本オリジナル短編集。解説=若林踏

【収録作品】「綴られた名前」「魔法の帽子」「幻の屋敷」「見えないドア」「極秘書類」「キャンピオン氏の幸運な一日」「面子の問題」「ママは何でも知っている」「ある朝、絞首台に」「奇人横丁の怪事件」「聖夜の言葉」/「年老いてきた探偵をどうすべきか」


『叫びの館』上下/Fragments

ジェイムズ・F・デイヴィッド(James F. David)/公手成幸・訳

創元推理文庫/本体価格各1100円/8月20日/ISBN:(上)978-4-488-59102-1(下)978-4-488-59103-8

アメリカの閑静な大学町に館を借りた心理学者ウェス・マーティンは、サヴァン症候群の若者たちが持つ能力の断片を集約し、大いなる“統合人格”を生み出すという研究をしていた。それぞれ豊かな個性を持つ被験者たちに翻弄されながらも、ウェスは目論みどおり統合人格フランキーを誕生させるが、時を同じくして、町では四十年前に起きた連続殺人を彷彿とさせる事件が発生する。解説=古山裕樹


『霧に橋を架ける』/At the Mouth of the River of Bees

キジ・ジョンスン(Kij Johnson)/三角和代・訳

創元SF文庫/本体価格1060円/8月20日/ISBN:978-4-488-76401-2

【「本の雑誌」2014年SFベスト第1位】ヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞した表題作をはじめ、現代アメリカSF界きっての名手による、鮮やかな幻想SF短編集。訳者あとがき=三角和代/解説=橋本輝幸

【収録作品】「26モンキーズ、そして時の裂け目」「スパー」「水の名前」「噛みつき猫」「シュレディンガーの娼館(キャットハウス)」「陳亭、死者の国」「蜜蜂の川の流れる先で」「ストーリー・キット」「ポニー」「霧に橋を架ける」「《変化》後のノース・パークで犬たちが進化させるトリックスターの物語」


『泉』/The Well

キャサリン・チャンター(Catherine Chanter)/玉木亨・訳

東京創元社(単行本)/本体価格2600円/8月31日/ISBN:978-4-488-01063-8

イギリス全土で3年にわたって異常な干魃が続いているにもかかわらず、“わたし”がいる農場〈泉〉にだけは雨が降り、草木が青々と茂っている。“わたし”はここで自宅監禁生活を送ることになった。〈無個性〉〈3〉〈ボーイ〉と名付けた男たちに常に監視され、行動を厳しく制限されながら孤独に暮らす“わたし”を、殺人事件の記憶が苦しめる。なぜ家族も友人も失うことになったのか? 自分は何をしてしまったのか? “わたし”は精神のバランスを崩すほど思い悩みながら〈泉〉での生活をふりかえり、殺人犯をつきとめようとする――。異様な状況下で傷ついた女性の、追憶と再生の物語。解説=川出正樹

泉


『ささやく真実』/The Deadly Truth

ヘレン・マクロイ(Helen McCloy)/駒月雅子・訳

創元推理文庫/本体価格980円/8月31日/ISBN:978-4-488-16811-7

悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女は知人の研究室から盗みだした強力な自白剤を、自宅のパーティーで飲みものに混ぜてふるまい、宴を暴露大会に変えてしまう。その代償か、夜の終わり

に彼女は何者かに殺害された……! 精神科医ウィリング博士が、意外な手がかりをもとに指摘する真犯人は? マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。解説=若林踏