笑いをテイクアウト。

こちらは無限大に行ってきました。


又吉直樹ライブ
『実験の夜 Vol.3』


『イージュー★ライダー』が流れる中、
又吉さんとミルククラウン ジェントルさん登場。
わぁやキャーがなく、あまりに落ち着いた会場。
お客さんがこのまま薄い膜に包まれたままでは大変だと再び出直すことに。
より大きな暖かい拍手と声援で迎えられる。
又吉さんは出るタイミングが分からずジェンさんに確認していた。


みなさん最近どうですか?とお客さんに聞くも
ジェンさんに又吉さんの最近をお客さんは聞きたいんじゃないかと言われる。
こないだミルククラウンの単独ライブに又吉さんが出たようで。
これは観ときたいと観に行ったが、ミルククラウンのお二人に
出れるところがあるので出て下さいと言われ出演することになった。


単独ライブの最後に「ミルクプロレス」というものがあり、そこに出演。
プロレスということで、タンクトップを後輩から借り、
ズボンの裾はガムテープでぐるぐる巻きにして
片方の肩をぐるぐる回すキャラクターに。


しかし、この時の又吉さんは2月末までに仕上げなければならない
原稿があったがその連絡を全て流している中の3月8日。
楽しく舞台に出て楽屋に戻ると、
その状況を一番分かっている担当の編集の方が
ジェンさんの知り合いでもあってそこにいらっしゃり、焦った又吉さん。


『実験の夜』は毎回又吉さんが実験的なことをしていくライブ。
今回はジェンさんMCのもと、
又吉さんの中学時代からの親友の方が組んでいる芸人さんを
ゲストに迎えて行うということ。


その名は「アボカドランドリー」。
アボ「ガ」ドではなくアボ「カ」ドだということです。
トリオでサンドウィッチマンさんと同じグレープカンパニーの所属。


そして、安室ちゃんの『Don't Wanna Cry』にのって
アボカドランドリーの皆さんの登場です。
難波さん、桝本さん、田中さんの御三方。
このトリオの立ち位置でお客さんから見て一番左側の難波さんという方が
又吉さんと中学時代の同級生で親友。
出てきた難波さんと抱き合う又吉さん。
しかし、桝本さんと田中さんは登場曲に全く思い入れがない。
袖でこの曲を聴き「よしっ」という感じで出て行ったという
難波さんと又吉さんの思い出の曲。
よく唄いながら自転車で一緒に帰ったそうです。


難波さんは以前、大阪吉本で「難波横山」というコンビを組んでいて
その時ジェンさんと同期。横山さんも又吉さんと同級生の友だち。


一先ず自己紹介がてらに、ネタをと言われるものの
不安がるアボカドランドリーの皆さん。
お客さんがしっとりしているので受け入れられるか、笑ってくれるか不安な様子。

又吉さんが、来て下さるみなさんは例えここで笑わなくても
寝る前に思い出して笑っているので大丈夫ですと言うと、
それを聞いた田中さんが、笑いをテイクアウトするんですかとより不安に。
心配することはないんでとネタを披露。


漫才『動物園』


又吉さんも裏でモニターを見ながら、とても楽しそうだったよう。
その後は、椅子が登場し座ってトーク
又吉さんの学生時代の話など。
又吉さんと難波さんとは物凄く似ている。
本が好き、太宰も芥川も…サッカーも左が効き足、好きな女の子のタイプも同じ。


又吉さんと難波さんが友だちだと全く知らない作家さんが
大阪に又吉くんと似ている子おったでと言われ、
誰ですかと聞くと難波さんだったりするくらい二人は似ている。
双子みたいですねとジェンさん。


アボカドランドリーの皆さんは今3人で暮らしている。
家事などのほとんどを桝本さんがこなしているそう。


皆さん今もアルバイトをしながらの生活。
桝本さんは、接客業のアルバイト。
以前も接客業のバイトをしていて、その時お客さんで来たおばさんが
パリに行ったことを思い出すような素敵なエピソードを披露。


難波さんは又吉さんと同じでバイトをするのが苦手。
そんな時は、公園でサッカーをしていたりする。
そうすると、サッカーが上手いので子どもたちの人気者に。
ある日、3人でネタ合わせしようと公園に行くと
難波さんが子供たちから挨拶される姿を見て何があったんだと驚いた。


●お題をひいてトーク
「誰が」「トークテーマ」をそれぞれの箱からひき、それに沿ってトークする。
「誰が」にはアボカドランドリーの3人の名前が入っている。
まずは難波さんが「又吉さんの学生時代の友だち」、続いて
桝本さんが「又吉さんの失恋話」、田中さんが「又吉さんのサッカー話」。


難波さんはまだしも、桝本さんと田中さんは又吉さんと出逢って間もないので
又吉さんの昔の話しなんて知らない。
そんな中でのむちゃブリという状況に田中さんは汗が止まらず。


桝本さんは校舎裏に呼び出して告白するも又吉さんがフラれるという話を、
田中さんは、じゃんけん3回してサッカー部の背番号10番を争いあった
という話があるが本当は3回目にこのままでは負けてしまう
又吉さんにお願いされ5回じゃんけんがしたが
結局難波さんに勝てなかったいう話を披露。


その後は、又吉少年の学生時代のエピソードが思い出されていました。
又吉さんは中学時代、好きな子と席替えで席が隣同士になり、
その子を授業中、頬づえをついてずっと横から見ていた。
それを見ていたクラスメイトに「まったん」と後ろから呼びかけられるも
「ん〜?」とうっすら反応してまたその子を見つめ始めてしまった。
何をしていたのか聞かれ、
好きな子なので見ていたいから見てしまっていたということらしいです。


その子はとても綺麗な子で、
周りからのやっかみもあって学校を休んでしまっていた。
そのことがHRで議題になり、先生がクラスの生徒に意見を聞いていた。
先生から指され「○○さんの髪を結んでいるとこも、おろしてるとこも好きです。」
と答えた又吉少年。
先生もその答えに驚き「…又吉、他にないか」
と聞かれ、一分黙ったまま考えた結果…
「ありません。」


難波横山」でコンビを組んでいた横山さんも中学時代の同級生。
その頃、お祭りが一大イベントで、横山さんも物凄く楽しみにしていたが
その数日前から熱を出し休んでしまっていた。
お祭り当日、又吉さんは難波さんたちとお祭りへ。
お祭りの人ごみの中、焼そばとフランクフルトを両手に抱えてもまだ
他の屋台に並ぶマスクをした横山さんの姿を発見。
横山さんもこちらに気付き
マスクを外して何か伝えるように口を動かしているが声が聞こえず。


再びそちらを見ると横山さんの姿が消えていた。
帰り道「よっこん何言ってたんだろう」と話していて、
その時の口を思い出し、唇の動きを読んで考えたところどうやら…
「わっしょい!」
わっしょい!?となったそう。



大喜利対決。
アボカドランドリーの皆さんと吉本の若手勢と大喜利で対決。
ここでまたもやゲストの登場です。
ミルククラウン竹内さん、ジューシーズ児玉さん、井下好井 好井さん。
又吉さんから見て、大喜利が上手い三人。
ジャッジは又吉さん。


一つ目のお題を忘れていまったのですが
「このお題、難波が一番得意なやつじゃないですか」
など難波さんに大いなるプレッシャーをかける又吉さん。


二つ目の「誰が」「どこで」「何をした」というお題で
板東英二が旅先でふるえてた」
という客席にも大いに受け入れられた回答をした吉本勢だったが、
又吉さんの評価はイマイチ。
結果、又吉さんの大いなる依怙贔屓ジャッジによりアボカドランドリーの勝ち。
その点は106対0と大きく開いてしまった。
又吉さんは、是非この大喜利で一時間やりたいと言うも
そんなんやったら点数の桁数が5ケタあっても足りない
と竹内さんに言われてしまう。
なので、やってもいいがジャッジは又吉さんじゃない人にお願いしたい吉本勢。


その後、舞台上には又吉さんとジェンさん。
なんと又吉さんを良く知る方からお手紙を頂いています。
代わりに僕が読ませて頂きますとうす暗くなる劇場。
おしゃれカンケイ』16小説のラブレターの音楽に乗せてジェンさんが朗読。


とてもいい内容の手紙で又吉さんも感動する中
送り主の名前は桝本浩二。
てへっと桝本さんスポットライトの中へ登場。


実はもう一通頂いています。
まったんという呼び名も出てきて今度こそ難波さんだなと…
思いきや。送り主は田中光
田中さんもスポットライトの中へ登場。

桝本さん田中さんとはまだ出会って一年くらいしか経っておらずおかしいやんと。


結局お手紙は2通だけしかなく、又吉さん少しがっかりしながらも
エンディングということで出演者の皆さん全員、舞台上に登場。


アボカドランドリーが出演する又吉さんがライブ名をつけてくれた
『拝啓、鬼チョップ』というライブが新宿Fu-であるそうです。
他にも色々ライブもあるようなので是非来てくださいとのことでした。
ツィッターもやっているそうです。


締め方が分からないんですよと又吉さん笑いながら
来月もあるので宜しければいらして下さいと締めて終了。
終了後の劇場内には『バンザイ』が流れていました。


今回又吉さんがとても楽しそうなのが印象的なライブでした。
ほんと嬉しそうというか。
又吉さん自身の口から「楽しかった」という言葉が出たくらいなので。


ライブ中、何度もジェンさんに
「これでもだいぶポップになったんですよ」とか
「初めて会った時変わってると思った」「今はだいぶましになった」とか言われ
大喜利のジャッジで「僕の感性がアレなんかな」と言う又吉さんに
竹内さんが「あんたの感性がアレなんだよ!」とつっこまれたり
という姿があり、ジェンさんや後輩のみなさんは尊敬した上で
きちんと又吉さんを見ている人なのかなぁと思いました。


今回の開場中、ライブ中、終演後に流れていた曲が
わたしも学生時代聴いていた曲だったので何だか懐かしくなりました。
『ロビンソン』『イージュー★ライダー』『バンザイ』いい。


どんなに忙しい中でもこのライブはやってるんですよねと
ジェンさんに言われていましたが、ほんと凄いことなんだと思います。
テレビや文章を書くお仕事がたくさんある中で
舞台に立つこと、自分発信で舞台をつくっていくこと
を大事に思っていてくれるのはとても凄くて、
観に行く側としてもすごく有難いことなんです。
トークライブとは違って、色々決めることもあるはずですし。
でも、休んでいるのだろうか、大丈夫なのかぁとも思ってしまいます。


と言いつつ、結局次のライブを楽しみにしてしまう自分がいるわけで…
来月はどんなライブになるのでしょう。
過度な期待ではなく、楽しみに待ちたいと思います。
又吉さん皆さま本日もありがとうございます。
今回も笑いをたくさんテイクアウトしてくることが出来ました。


それでは、2日も続けて今回も失礼しました。
ありがとうございました。


大事なことを忘れていたのですが、
「売れたのは綾部の力が大きい。」と言っていたのが
何だか嬉しかったです。

追記)しました。