暑いと言わなくても


もう毎日暑いに決まっている。
朝から。
午後よりはちょっとはましと思い、午前中、畑に肥やしを入れた。
粉とか粒になって売っている肥料ではなく、正真正銘の肥やし、汲み取りトイレの外の槽から液体をひしゃくでくみ上げ、桶2つに入れて棒を渡して担いで畑に運ぶ、そんな伝統的な方法でhoochie菜園は野菜を育てている。
誰が運んでいるか…抗がん剤でちょっと弱っている私が運んでいる。
休薬期間は山に行ってもバンバンなくらい元気だけど、点滴直後はなぜかちょっとだるいし手に力が入らない。
よくおわんやお皿をバーン!と鍋や冷蔵庫の中に落としたりひっくり返したりしている。
そんな私が肥やしを運ぶのは緊張の連続。(ひっくり返したらどんなことになるか!)
けど、今日も無事運び終わった。(昨日は夕方やっていた)
シャワーをして着替えると、働いた時間と同じだけひっくり返って寝てしまった。
重たいし臭いけど、これが野菜にも地球にも体にもよい方法だとわかるから、昔から普通にやっている。
土に返ればウンチもおしっこもちっとも臭くなくて、生ゴミの堆肥だって害虫も集まらず立派なトマトを実らせている。
化学肥料に変えようとは思わない。
そんな、非現実的な、って言われるかもしれないけど実際こんな小さな畑では化学肥料も農薬もほとんど必要としてない。
人と野菜が共存して生きている。
虫も蛙も何かの役に立っている。
そんなサイクルの中のほんの一部に汗だくになってフラフラになっている小さな自分がいて、今日もなんとか無事生きてる。

急に野菜が大きくなる?!

昨日の夕方と今日の午前中の2回、畑に肥やしを入れたけど、気のせいか急に野菜がたくさんの実をつけているように見える。
ナスなんてすごく大きくなっているし、シシトウもたわわになっている。
キュウリもとったばかりなのにまたなっている。
夏の日差しのおかげかもしれないけど、”肥やしを野菜が喜んで吸収した”と勝手に思い込んでちょっと楽しい気分。
内水路の水が行き届かない(ちょっと高い場所)イチゴの畝にも昨日たくさんの水をかけておいたら朝にはもう新しいきれいな芽を出してきた。花まで咲いている。
野菜の成長や回復力の早さにはビックリする。
唐辛子はたくさんの実をつけたまま枯れてしまい、今日仕方なく緑のままで収穫した。
よく見たら下のほうの葉っぱがまだ生きているようだから実をとって負担をなくせば立ち直るかと思いハサミでチョキチョキ切って枝と葉だけにした。
水もあげたしあとは自然の力に任せるしかない。