「やさしさ」という技術 2015/12/3
                  ステファン・アインホルン (著),
   * およそ3千ある宗教の共通点
≪ 人間の集団化、社会に倫理が存在する理由を、アインホルンは2つ挙げる。
 一つは「人間が社会を機能させるために倫理をつくり出した可能性」、
 もうひとつは、「人間に生まれつき倫理力が備わっていたという可能性」。
 ツグミやクジラやサルなどには、集団全体の益になるふるまい(危険を知ら
せたり、エサを共有する行動など)がみられる。これは「相互利他主義」であり、
人間社会で言えば「持ちつ持たれつ」という言葉で表されること。
 動物行動学の観点を入れつつ考えれば、「進化」の過程で倫理的ふるまいが
身についていき、それを社会の統合理念にまで練り上げた動物がヒトである、
という話になる。 「人間どうしの協力作業は、快感を高めるドラッグと同じ
生理的効果をもたらす」のだという(p.125)。これは、幸福感と相互扶助行為が
関係していることを示唆するが、同時にアインホルンは、「やさしさは得だ」
と説いてきたのが宗教であると述べている。
 
 地球上のおよそ三千の宗教に共通するのは、
「他人からこう扱われたいと思うやりかたを、自分が他人に接するときの指針
 にすべきだ」(p.132)という、似たような倫理を持っている点。
・自分が嫌なことを他人にしてはいけない (ユダヤ教、タルムード)、
・人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい
                    (基督教、マタイ福音書)、
・自分のために望むことを兄弟のためにできない者は信者とはいえない
                    (イスラム教、スンナ)、
・己の欲せざるところを他人に施すことなかれ(儒教論語)等々の教えは、
 よく知られている(p.132-134)。

 本書でまた、米国を拠点に活動するNPO団体フリーダムハウス(世界の自由の
拡大を目的とする監視機関)の調査結果を引用し、民主主義国家と専制国家とを
比較すれば、人命尊重を旨とする民主主義国家のほうが、戦争や飢饉による
死者が少ないという結果が出ていると指摘している(p.139-144)。 ≫


▼ 経験を積むほど、教養が深まるほどに、やさしくなるのは、これ如何にと
 考えると、著者の言わんとする一部分が解るということ。 老いて、
「いじわる婆さん」「いじわる爺さん」ほど嫌なの老醜化はない。足腰が弱る
など、身体が不自由になれば、愚痴も言いたくなるし、怒りを他者にぶつけたく
もなる。だから、老いたら群れるのも程ほどが良い。いや、自動的に孤立化、
孤独化する。だから、独り遊びの習慣が必要。そして、その結果の楽しさを
他者に分け与えることが、やさしさでもある。老人ホームは、天国、地獄が
相まって深い社会を構成する。
 ‘もう少し人にやさしく!’が、人生の要諦ということか。
けっして難しくないのに、何故、今まで 気づかなかったのでしょうか。 
自分には、いやに、やさしく振る舞っていたのに。その辺りが限界だからで
しょうね、きっと! この年齢になったのだから、こう言いかえれば。 
「熟年の年頃と感じたいなら、分け隔てなく、やさしい言葉をおかけなさい!」
聞いてやる、それもトコトン聞いて聞いて聞いてやる。 難しい? 
なら聞いたふりでも充分。「分かるわ〜  で?」を、繰り返せば。それが
やさしさ。誰にでもこびり付いた傷がある。今さら消そうと思わないで、受け
入れるしかない。受入れ容認することを諦念という。諦めることを諦めること
から第一歩が始まる。 で、毎日、ウダウダ、これを書いています。

・・・・・・
5345,私が送りたかった人生なのか? 〜身の下相談
2015年11月02日(月)
        ー身の下相談にお答えしますー上野千鶴子
  * 私が送りたかった人生なのか
 読んでいてバカバカしいが、こういう人が男にも多い。
私の周辺には少ないが、金融関係者に見かけられる。で、決断出来ない
まま定年を向かえ、OB会で他人の噂話で憂さ晴らしするしかない。
誰もかもが最後は死という挫折が待っている。
 ● 問い: 私が送りたかった人生なのか?=相談者会社員女性41歳
≪ 41歳で会社員、幼児1人の母で、人生80年の半分を過ぎ、最近、私は
 こんな人生を送りたかったのか、という後悔に似た気持ちがあります。
37歳で出産以来、自分の思い通りに行かないと強く感じています。
それまではやりたいことをやってきたように思っていたし、いざやる気に
なれば何でもできると思っていました。しかし、子ども中心の生活に変わり、
自分のやりたいことを我慢し、仕事も勤務時間を短縮している状態です。
これが子どもが18歳まで続くのかと思うと、本当に私が送りたかった人生
なのかと思ってしまいます。私は海外(西洋文化圏)で生活基盤を作り、
自分の目でいろいろな国を見たり、世界を感じたbしながら働きたかった。
欧米圏に3年弱、大学生・大学院生としていたときは生き生きと生活していた
と思います。でも、節目で安易な方へ流れたようです。現在は、英語を多少
使う程度の仕事で、海外旅行も行っていないです。夫は私とは正反対で
自分が生まれた地が一番好きなので、海外に行きたいという話にはとても
嫌がります。自分の夢に近づこうと何かしたほうがいいのか、でも守るもの
が増えて思い切つた行動ができず、行き詰まりを感じています。
若い娘のような悩みで恥ずかしいですが、信念を持って人生を生きている
上野先生に、ご助言お願いしたいです。≫
 ● 答え: 求めて得た経験を楽しまなくちゃ
≪ 困りましたね、アラフォーでこんなに「夢みる夢子ちゃん」状態では。
 今の生活がイヤだからリセットしたいだけ、としか聞こえません。
のぞんで結婚し、ほしくて子どもに恵まれたんですよね。きつと晩婚・晩産
なんでしょうから、若気の至りで結婚ヘジャンプしたわけでもなさそうです。
「自分が生まれた地が一番好き」な夫と、地に足のついた暮らしをしようと、
熟慮の末に選んだ生活だったのに、こんなはずじゃなかった、と……。
今の生活もあなたの「夢」じゃなかったんですか?「安易な方へ流れた」
ことも含めて。節目の決断に、あなたは自分の限界を思い知ったのでしょう?
いじょうぶです、こんなにワリの合わない気分がするのは子どもが小さい
うちだけ。「子ども中心の生活」なんてすぐに終わります。中学生にもなれば
もう親とは同行してくれません。夢を語る人の多くは現実逃避したいだけ。
その証拠には、夢を実現するために今、何をしていますか、という問いに
答えられないからです。あなたの夢がホンモノなら……子どもをひっかかえて
海外生活することも可能。そのために今何か準備をしていますか? ただし
外国ギライな夫との生活をリスクにかける覚悟が必要です。なら、なんで
オマエはオレを選んだんだ、と夫は言いたい気分でしょうね。で、いったい、
あなたは外国で何がしたいんですか?学生生活ならお客さま。おカネを使って
帰ってくれるだけの消費者。ですが、そこで暮らしを立てるなら死にもの
ぐるいの努力が必要です。あなたのいう「外国」はたぶん「ここではない場所」
を意味してるんでしょうね。現実逃避したいほど、あなたは今の生活にくさく
さしているんですね。そんな母親に育てられる子どももかわいそう。
まず仕事と子育てにテンパってる状態からラクになるために夫の協力を求めま
しょう。そして子育ての今を楽しめるように余裕を作ることです。もし外国
暮らしの「夢」を実現していたら・・今ごろ海外で往きくれた「おひとりさま」
難民になっているかもしれません。≫
▼ 求めて得た経験が無いに等しい人だから、こういう悩みが、背後から
 覆いかぶさってくる。

・・・・・・
6077,閑話小題 〜チョットした旅の思い出
2017年11月02日(木)
   * 世界で出会った動物の世界 
 10年ほど前のニューカレドニアのオプションの、小島の磯辺での出来事。
小さな湾の浜辺で、家内と休んでいると、同行の若いカップルが楽しそうに
遠浅の沖から戻ってきた。 彼氏が興奮気味に、『沖に行くと、小魚が一杯、
嘘のように、まとわりついてくる!』という。 そこで、家内が冗談で、
『その群れ、ここまで連れてきて!』というと、『パン屑あります?』と。
そこでビスケットを差し出すと、それを持って沖に出ていった。家内と私が
唖然として見ていると、沖から何と魚群を連れて嬉しそうに戻ってきた。
魚自体が人間という天敵と出会ったことが無いようである。
 
 南米のテーブルマウンテンでも似たような経験をした。群生していた花園に、
蝶々が群れていたが、これまた、触っても逃げない。条件反射で逃げるのが
当り前と思っていたので「ああ此処はワンダーランドなのだ!」と思い知った。
 
 ペルーのチチカカ湖でも、葦で作られた500〜1000平米の小島にいた鵜に
似た鳥が、逃げようともしないで、目の前で現地人の親子に捕獲されていた。
日本でもアホウドリが逃げないで殺されるため、この命名になっている。
 日本ではカラスは幼鳥しか襲わないが、カラコルムハイウェーで、雀を
小型のカラスが襲っているのをみた。雀はケタタマシク鳴いて、私たち人間
の間に逃げ込んできた。鳥の本能がそうさせたのだろうが。

 スペインで見たのが、鳩の群れとカラスの群れが空中で入乱れて争っていた。
異種の群れが争うのを「ドックファイト」というが、本来は、飛行格闘戦。
<航空戦で、戦闘機同士が 互いに機関銃・機関砲または短射程空対空ミサイル
の射界に相手を捉えるために機動しながら行う空中戦闘。> 自然界には、
多いのだろうが、フッと空を見上げて見えてきた戦闘に一人、興奮していた。

 TVのドキュメントやユーチュブで、ライオンと、ハイエナやバッファロー
群れの闘いを、詳細に映しだしたのが多くある。これが真剣勝負の迫力がある。

<達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ>
 より、遥かに面白いことが満ちている。
YouTubeに面白いキーワードを入れさえすれば。 世界は広くて面白い。

追)何はともあれ、家庭内、いや夫婦間のドックファイトを忘れていた。

ここで取り上げた事例も、まず、仲間の立場に自分を置いて、間接的に説得
している。 口説きも、性欲という面で、似たような? ーつづく
・・・・・・
4613, 君は1万円札を破れるか? ー3
2013年11月02日(土)
 ー君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増するー 
                        苫米地英人 (著)
  *「銀行」は詐欺から始まった! 
 手持ちの資金の8倍まで資金の貸出可能というから、必死になって預金を
集めるわけである。その8倍の枠も、米国の強制によるもの。それ以前は無制限。
そのアメリカといえば、自国に抜け道を多くつくっておいて、8倍の枠組みを他国
に強制するのだから、悪質。銀行ほど良い商売はないが、バブル崩壊都市銀行
三行に集約された。  ー以下が解りやすいー
《 現在のような形態の銀行が誕生したのは中世末期、17世紀ごろのヨーロッパ。
 この当時、ヨーロッパでは貿易などの拡大によって商業取引が盛んになり決済
に使われていた金を大量に保有する人たちが出てきました。大量の金を手元に
置いておくと、泥棒に狙われて危ないので、預けることにしました。その預け先と
いうのが「ゴールドスミス」と呼ばれる人たちで、金を加工して、金貨を造る
金細工商。彼らは、金をしまっておくための頑丈な金庫を持っていた。
ゴールドスミスは、お客さんから金を預かった際に、預かり証を発行しました。
この預かり証は本来、クロークに上着を預けたときにもらうチケットや、
パーキングのチケットと、なんら変わりないはずです。ところが、ここから
意外なことが起こります。重たい金を持ち運ぶのは不便なので、人々がゴールド
の預かり証を金の代わりに取引の決済に用い始めたのです。そして、ゴールド
スミスたちはあることに気づきました。それは、預かり証を持ってきて金を
くれという人がほとんどいない、ということでした。というのも、決済で
預かった人も、自分の手元に置くのが不安なので、そのままゴールドスミスに
頂けておくからです。預けに来る人ばかりで、受け取りに来る入が少ないならば、
自分たちが実際に保有する金の総量以上の預かり書を発行しても、問題に
ならない。預かり書を持った人々が一斉に窓口に来て金を取り戻そうとさえ
しなければ、どれだけ架空の預かり書を出してもバレないというわけ。彼らは
これを利用して、預かり書を大量に発行し、人に貸して利子を取り始めました。
これはハッキリいって、詐欺行為です。もし、個人が同じことをやったら、
完全に詐欺。でも、現代の銀行がやつていることも、原理はこれといっしょです。
このように、預かりを保証する金よりも頂かり証の量の方が多くなるのが、
信用創造」です。銀行というのは、そもそも信用創造という考え方による、
合法的な詐欺行為をなりわいとしているのです。ゴールドスミスのやり方を
まね、やがてヨーロッバ全土に同業者が現れ、それぞれ独自の預かり証、
つまり紙幣を発行するようになります。そうなると、これまでのように国家が
お金の発行権をコントロールできなくなっていきます。
 時の権力者であった君主たちは、自らの権力が脅かされるわけですから、
「お前ら、何をやっているんだ」と口を出します。ところが、銀行家、
「こんなにおいしい商売はないですよ」といわれ、「じゃあ、俺にも入させろ』
ということになる。自ら権力を奪われるとも知らずに。そして、国が必要とする
金が賄えないと、銀行から借りるようになる。銀行家は、国家に貸し付ける
ことで、権力を自らの手に引き寄せていったのです。・・・ 》
▼「銀行の本質は詐欺! 金で世界が回っているが、その金は、架空の
 預かり書の紙切れ。」 現在の日本は、得体の知れない恐怖に覆われ、
将来に希望が持てなくなる。その恐怖に慄き、竦み、預金に励む。
それも結局、アメリカ国債を買わされ、その国債が4兆ドルに至っている。
売ろうとしたところ、それは米国に対する宣戦布告と脅されている始末。
日本の出世システムは、米国の属国たる優秀なポチになること。 
優秀な人ほど人相が悪い?のは、そのため。 
・・・・・・
5710,閑話小題 〜2016/11/02 5:15
2016年11月02日(水)
  * 思いのままに
☆ 暫く見ることがなかったTV番組、<家についていっていいですか>を、
 先日見たが、これが面白い。
・元バレリーナで、今はファッション店で働いている20歳代後半の女性と、
・京大出身の、塾を経営している初老の男と、
・一子の連れの奥さんの間に、一子がいる40歳過ぎの中年男。 東銀座の
 マンションに住んでいるが、奥さんがステージ3cの進行癌。それでも三年、
 生存をしている。当人が浪費癖が酷くて大変。状況からして、奥さんの病気は
 自然の成り行き? 
突然、訪ねる家庭内には、その人の生活が、そのまま凝縮して現れる。
大都会の中の孤独と、人生を、盗み目視線で、づかづかと入って垣間見れるのが、
何とも痛快である。一時はYoutubでも見ていたが、今では、そこまでは?

☆ さすがに、晩秋となれば、早朝の信濃川土手での散歩と、チャリダーは少ない。
 何か大きな鳥が、南に向かって10羽、20羽と隊列を組んで飛んでいく光景を、
見ることができる。大河の空は渡り鳥の通路のようだ。自宅の近くでは、雀の
大群が、この数日の朝晩、大騒ぎ。突然、何だろう? そういえば、時々、夕刻、
カラスの大群が、学校の運動場の地べたと、近くの電線に数百羽が集会して、
何ごとか相談しているような?場面を数回見たことがある。 
鳥には鳥の人知の出来ない世界があるような。

☆ 韓国大統領の、奥の院の女。誰の目にも○○と疑われても仕方がない状況。
 一国の長のスキャンダル?としては、生々しい。これでは大統領として死に体。
何が起きても不思議でない情勢。この事態、クリントン女子には、大統領選に
大きなマイナスになる。まさか、あの泡沫が大統領に? 選挙は水もの。
恐ろしい事態にならないとよいが。娑婆は面白い!と言っていられない。何か変。
・・・・・・
4980,瞬間説得 ー1
2014年11月02日(日)
      「瞬間説得ーその気にさせる究極の方法」ケヴィン・ダットン著
 面白い本である。その大部分が、一瞬の説得で、その気にさせた事例だが、
面白いものばかり。ヤクザの恐喝も、これ。何かに因縁をつけ、恐怖のどん底
に落としいれ、金を巻き上げる。書籍の帯も、店頭の客への瞬間説得のため。
情報化社会こそ、これが必要ということ。
  ー背表紙裏のないよう説明からー
【 そんなつもりはなかったのに、その人にはなぜかいつも説得されてしまう。
 もしかしたら、あなたの相手は瞬間説得力を身につけているのかもしれない。
ことば巧みというだけでは説明できない、この特殊能力はどこからくるのか?
視覚、聴覚、先入観と、説得力の密接な関係とは?心理学者が 科学を武器に、
隠された説得の方法を探りだす!】  〜まずは、幾つかの事例から〜
≪ ◎ 問題を一つ。
 金曜の夜、ロンドンの地下鉄で信号機故障があり、電車は五分ほど途中停車
しました。車内は満員で、しかもさらに五分間停車するというアナウンス。
すると、ジョギングウェアを着た男がいきなりタバコを取りだして火をつけた。
車内は不愉快そうな沈黙に包まれましたが、誰もが黙っています。
あなたならどう声をかけますか? トラブルもなく一発でやめさせるには?・・
 [ 答えは、明日ここで ]
  ◎ いま一つ。
 イギリス連邦政府の要人のためにロンドンで催されたある晩餐会でのこと。
ウィンストン・チャチルは、顔見知らぬ客が値のつけられないほど貴重な銀の
塩入れを盗もうとしているのに気づいた。問題の紳士は、稀少な工芸品を
ディナーをジャケットにすべりこませ静かに出口へと歩きだしだ。
チャーチルはどうしただろうか? 主催者の顔も立てなければならないが、
不祥事も避けたい。その板ばさみに悩んだすえに、妙案を思いついた。
一秒も遅れてはならないと、すぐにペアの胡椒入れを手にしてこっそりと自分
ディナージャケットに入れた。それからゆ共犯者に近づき、ひそかに持ち
だした調味料入れを見せた。「おれたちは見られたみたいだ」とチャーチル
は呟やいた。「あそこに戻したほうがいい」 ≫
▼ ここで、5つの要素、「単純性・私的利益感、意外性、自信、共感」
 が重要だとしている。(著者は英語での頭文字をとってSPICEとしている)
上記の、いずれにも、この5つの要素が入っている。おれおれ詐欺も、ブラック
の営業も、同じである。相手を混乱させ、瞬間説得で、金を、契約を騙し取る。
ファッション店の売り子も、迷っている客に、買わせるように誘導する。

つれづれに

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今朝は雨模様で、早朝のチャリ散歩は中止。
 夕方に行くかどうか、あとは天気次第。 

 今日のシネマは邦画ですか。まあ、毎週、飽きないもの。
 ブルーレイの録りダメのTV映画。時どき大当りのモノに行き当たる。





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3873, 緑の原野が君たちを待っている!
2011年11月02日(水)

 学生時代に衝撃を受けた授業といえば幾つかある。
その中で当時、ドラッガーの訳者で経営学の野田一夫教授の言葉である。
HP内検索で調べてみたところ10年近く前に、この随想日記で取り上げていた。
 ≪ 2002/02/28 20歳の頃ーある教授との出会い-2 野田一夫教授 ≫である。
野田教授の授業は厳しく、少しでも遅れてきたら入室禁止、途中の退座や、よそ見や、
私語は絶対禁止。授業は異常なほどの緊張感で進められていた。 その内容を再び大まかに書いてみる。
≪ 貴君らは選ばれて、ここにいる。そして、社会に出て行けば指導者の立場になるために、ここで
 学んでいる。今日から食事をするときは、店の真ん中に座って堂々ととりたまえ。間違っても、隅で
とるな。君たちの学生生活は、指導者になるための準備期間であることを忘れないこと。そのために可能な
限り本を読みたまえ。あらゆる分野の本を読めるのは今しかない。
 ロマンローランの「ベートーベンの生涯」を直ぐに買って読みなさい。彼は多くの災難を乗り越えて、
あれだけの素晴らしい曲を作った。「運命」は、音楽家でありながら、難聴の病に冒された時の絶望を
音楽にしたもの。「苦難を突き抜け、歓喜に」「良く、かつ高貴に行動するものは、その事実によって
だけでも困難に耐えることができる」などの言葉がある。 絶望を通り抜たからこそ、あの曲が出来上がった
のだ。 君たちは恵まれている。しかし、それに甘んじていてはならない。「社会という緑の原野が君たちを
待っている!」だから、学生である現在、灰色の世界(学問の世界)で、多くを学ばねばならない。≫

この感動的な教えを聞いて将来に明るい陽ざしを感じたのは初めての経験。それも高度成長期の最中である。
その日以来ドラッガーの書を必死に読み始めることになった。自分の強みを見つけ、自分の資源を集中する
こと。マーケッテングを優先すること。紳士的であること。他にもアメリカの経営書を多く読むことになった。 
その何もかもが面白く、理詰めで、乾いた干乾びていた脳に吸収されていった。教養課程の二年までは、
日本の作家の書を中心に読んでいた。 が、それでも絶対量が少ないことに気づいた。 高校時代まで、
殆ど教養書を読むことがなかったツケが回ってきたことに気づくことになった。お陰で、卒業後40数年間、
毎日二時間の読書習慣がついた。
 何で。このことを思い出したかというと、当時が一つの節目だったからである。そして現在、次の節目に
至ったためである。「灰色の世界から緑の原野へ、そして、原野を通り越して、大草原に出たのが、現時点」
である。 アフリカの猿は原野の木の上から、草原に進出し、二足歩行を始めた、という説がある。 
そう考えると、第二、第三の人生こそ、やっと人間らしい生活が我われを待っていると考えられる。周囲は、
既にエネルギーを使い果たし、抜け殻しか残ってないような人が三分の二?? それも人生だが、緑の原野
にいた蛇の代わりに、草原にはライオンもハイエナも豹がいる。振り返ってみて、学生時代に多く視点を得た。
緑の原野では、さらに多くのものを得た。そして、現在、草原に入った。 そこで生き抜くためには、
ただ一つ、考えなければならない。
・・・・・・・
3508, ユダヤ人の頭脳活性法 ー2
2010年11月02日(火)
 「ユダヤ人の頭脳活性法 」手島 佑郎 (著)
*インテリジェンスとはー点と点を結ぶ能力 
  ーまずはP/28から
≪ インテリジェンス=考えるとは、そもそも何か? 考えるとは、点と点を結ぶ行為をいう。考える力は、
そもそも言葉や概念、知識などの量とは関係ありません。まず考えるためには物事をありのままに見る行為
から始まる。知識をたくさん持っているのに、考える力がない人が大勢いる。知識と考える力との間には
直接の関係はないのです。最近ではインテリジェンスということばを「情報」と訳したりもしています。
だがインテリジェンスは情報ではありません。
Intelligenceというのは、もともと[Inteー重なり、、際(きわ)」「legere(結ぶ)」
という二つのラテン語が合成された言葉です。きわときわを結ぶ、物事と物事を結合するという意味です。
スパイは、点と点の情報を結んで、線の情報を推理し、他の線と線の情報を結んで、面の情報を組み立てます。
そういう断片的情報をつないで、総合的な情報に組み立て、物事を総合的に判断する能力が知性なのです。
そして、この点と点を結ぶ行為こそが「考える」という行為です。 ≫
▼ インテリジェンスとは元もと軍事用語で、スパイが諜報で得た情報から線、面へ推論する能力。
 線と線を的確につなげるには、様ザマな能力が必要になる。そのために、まず「五感」を鍛えなくては
ならない。点と点から線を推論し、他の線と組み合わせて面を推論、その面を幾つか重ねて立方体を推論して
いく過程を考えること、というと、分かりやすい。 この著で、ラビ・レオポルド・スティンは「インテリ
ジェンスの人というのは、まずオープンマインドで、しかも積極的に記憶して、そして常に体験してみる人
のことだ」と指摘している。それは、点、線、面、立方体へと考えを進めていくことになる。
その視点で、もう一度、自分も含めて周囲を振り返ると、インテリジェンス人は稀のようだ。
せいぜい点と点を結んで線にして、それで止めている。 佐藤優の本を読むと、点と点から線を、
線と線から面、面と面から立方体へと推論を組み立てている思考に驚かされる。
・・・・・・・
3133、現代の結婚事情
2009年11月02日(月) 
 この世知辛い世の中で、男も女も結婚相手を見つけることは大変である。私の世代の男は、少し下の
年代が団塊の世代のためイメージとして男女比が2対3で恵まれていた。 それにしては??。 
最近の結婚の大変さには同情する。 世の中の男の格差の問題もある。以前は三高といって高学歴、高収入、
高身長(ちなみに三低は低趣味、低収入、低学歴)だったが、今では
・女性からすると
 3低 =低姿勢(レディーファースト)、低依存(束縛しない)、低リスク(リスクの低い職業・公務員)。
 3C =コンファタブル(快適)、コミニケーティブ(理解しやすい)、コンポレーティブ(協力的)
・男性からみると、4K =可愛い、賢い、家庭的、軽い(痩せている) という。
 収入問題などで、ますます晩婚化になっているが、歳を重ねると、プライドだけが高くなり、
 自分の品との段差が開いていくから、始末が悪い。
人生を振り返ると、両親、連れ添い、そして仕事の相性で、8割方が決まる。その中で、結婚は私生活の
大部分を占めるから大問題。 姉の一人が「結婚は大事業」と実感を込めて言っていたが、その通りである。 
最後は、性格の問題になるが・・・ 一生を添い遂げるのも芸のうちである。 
神様は最も合わない相手を結婚相手に選ばせるように人間をつくり上げてきたという。 それにして
も面白い罠を人間に与えるもの。 人生とはレッスンというより修行である。特に結婚は荒修行!
 ――
結婚といえば、^カリール・ジブラン「結婚」ーの詩が良いー
 (字数制限のためカット 2011年11月2日)
 ・・・・・・・・・・
2768, 半歩遅れの読書術 -2
2008年11月02日(日)
                  【 出久根達郎 】
  彼の記述にある「井上流 本の読み方十箇条」が面白い。 
井上ひさしの『本の運命』に、紹介されているが、ここでは二つしか紹介されて
なかったのでネットの検索で調べた。 以下のとおりである。
   ーー
一、「オッと思ったら赤鉛筆」。ーこれは万人が実行している。
二、「索引は自分で作る」。ー大切な言葉や事柄に関する索引を本の扉や見返しに つけて
   おくとよい、という。思いつかなかったが早速、実行することにする。
三、「本は手が記憶する」。ー「書き抜き帳」を一冊作ってそこに何でも書き込ん でいく。
   大事なのは手で写すこと。そうすると手が自然と記憶する。
四、「本はゆっくり読むと、速く読める」。ーどんな本でも最初は丁寧に、登場人物の名前や関係を
   抑えながら読むといく。そうすると書 いている人の癖が分かって、その後が読みやすくなり、
   結果的に速く読める。
五、「目次を睨むべし」。 ー目次は全体の構造の見当がつく。
六、「大きな事典はバラバラにしよう」。 ー分厚い事典は持ち運びが便利なようにバラバラにする。
七、「栞は一本とは限らない」。ー井上ひさしは本を買うとまず、タコ紐の栞を三本ほど貼りつける。
八、「個人全集まとめ読み」。ー個人全集を集中して全部読むと、著者の言葉遣いや書き癖などが
   分かっておもしろい。
九、「ツンドクにも効用がある」。ー本との運命を大事にする。本は「買おう」と思ったときに買って
   おく、これが鉄則。そして机の横にでも置いておくと、不思議なことに本の方から「読め 読め、
   読め読め」と言ってくる場合がある。
十、「戯曲は配役をして楽しむ」。ー戯曲を楽しむためには自分でキャスティング すると良い。
 ーー
 以上だが、これとは別に「本は撫でてやると、所蔵者にささやいてくれる」という。成程、その辺は
合点がいく。そのためには、図書館で借りて、これは!と思ったら迷わず買うことだ。出久根によると、
井上やすしはかって、日本で発行される書物と雑誌を、一冊残らず買い求めていたという。
200冊か100冊か、全部毎日買い求めたというから、たいていではない。井上は本を買うとまず暇そうな
茶店に入り、一冊20分くらいかけて目次を見たり、ところどころ読んだり、栞(後述参照)を貼り
つけたりするという。そしてこれを「僕と本との新婚旅行」(98頁)と呼ぶ。こうして一回撫で回すと、
本が彼に向かって話しかけてくる。「この間、目次見たでしょ」とか、「そのことは私の中に書いて
ありますよ」、と。結局、そうこう考えると、テクニックというより絶対量をこなすほどの愛情が
なければ!ということだ。出久根は、この文章の終わりに作家の福永武彦の名言で閉めている。
【人に人徳あれば本もまたこれに従う】 読書だけでなく、全てに言えることだろうが。
 ・・・・・・・・・
 2007年11月02日(金)
  2404, 久世塾                     ゚+.(ノ*・ω・)ノ*.オハヨオォォ
   図書館で面白い本を見つけた。
 (以下字数制限の関係でカット09年11月2日)
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2006年11月02日(木)
2039, 猫撃退法    1∧11∧    (ΦωΦ) ニャ~ン
 隣に「猫のブリーダー」が引っ越してきて5~6年経つ。それ以来、我家の庭やベランダが近所の猫の
集会所になっている。水をかけたり石を投げても、全く効果が無い。ブリーダーが知人の同級生という
こともあり、露骨に文句も言えない。 そういう人には知恵があり、近所の陰口屋に上手く取り入って
しまう強かさがある。 そこでインターネットで猫撃退法を調べてみた。
「ペットボトルやコヒーかすなどの猫よけ策のほとんどは殆んど効果なく、センサーで鳴るブザーや
スプレーなども一時的な効果しかない。目先の一時的なものは直に『猫にも見透かされる』」というのが
HPに書いてある大たいの結論である。
  (以下字数制限の関係でカット10年11月2日)    サイニャン (・x・)
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2005年11月02日(水)
1674, うそつき-2
面白そうな所を書き写してみた。 何げない言葉の中に鋭い深い意味が入っている。
 私の評論も入れてみた。
 ・人は自分にうそをつくために他人にうそをつく。
  (評)-他人に巧妙にうそを仕掛けるために、まず自分にまず巧妙にうそをつく。
    もう亡くなったが、身近の人の実演を見たことがあるが、迫真の演技だった。
    のっけから騙そうと筋書きを書いて、そのとおり演じ、その演技に自分が酔いしれてしまう。
    そうでもしなければ金を騙し取ることはできないが。これは他人を騙すために自分をまず
    騙すケースか?
 ・人は自負心を保つために自分にうそをつく。
  (評)ーこれもどこでもあるうそである。特に女のそれは凄い。
 ・人間は、自分のいうことを自分で『信じている』ときに、より効果的なうそをつく。
  (評-効果的なうそを言うために、信じるまで自分に言い聞かせている人間を何度見た。
 ・うそをつく人間とつかれる人間の両者が共謀して事実を歪曲する。
  (評)-会社の責任の擦りあいなど典型だろう。
 ・うその基本的技法は相手の聞きたがっていることを語ることである。
  (評)-なら女性などには、うそを言い続けなくてはなるまい。 
    また、それが一番よいのだろう。
 ・人が真実のなかに求めているのは『いいニュース』だけ。
  正真正銘の真実を聞かされて我慢できる人間はそうはいないものである。
  (評)-そうか、自分は真実をいいすぎて嫌われているのか。
 ・うそを語る特権なしには、文学をはじめとして芸術の世界は存在しない。
 ・自分にうそをつくのが下手な人は、うつ病になりやすい。
  (評)ー鬱病者は、自分に正直すぎるんだ。寝る前に今日は楽しかった!と、
   100回自分にうそ?を言えば良いのに!
 ・人間の語る身の上話などというものは、いかに筋が通り、一見もっともらしいように
   思われるものでも、その人の過去の歴史的事実など重要でない。
  (評)-渡りのホステスなど、聞いていて??
 ・人はうそをつく能力は高いが、うそを見破る能力は低い。
  (評)-私の場合は、逆のようだ? 採用面接で、ほぼ騙されている!?
 ・警官、税関検査官などのうそを見破る能力は、一般人となんら変わらない。
  (評)-ただ場数を踏んでいる!
 ・権力を求める政治家には自己愛的な人が多く、その人格特性がうそを助長する。
  (評)-庶民も、騙されることを望んでいるから始末が悪い。
 ・病的なうそつきは、脳の機能不全と関連のあることが多い。
 ・うそが非道徳的とされているのは、権力構造の維持に役立つからである。
   (以下字数制限の関係でカット10年11月2日)
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2004年11月02日(火)
 1309, 23歳の日記 -2
社員教育が終了して、現場初日の日記である。
当時の澄んだ視点と、不安一杯の気持がそのまま出ている。 それと、冷静に見ているところが面白い。
当時は、高度成長期の真っ盛り。大卒の新入社員を確実に確保する為、一ヶ月前の3月1日に新人教育
に入っていた。卒業式の休暇はもらえたが、その辺のことも日記に書いてあった。 遥か彼方の記憶へ
タイムマシーンにのって、当時に、よみ返ったような気分である。全てが新鮮で、毎日がドキドキ・
ワクワクの連続であった。しかし激務と変化の連続で、限界を遥かに超えていたようだ。とにかく
気持を書きのこすという事は、何か深い意味がある。
 ー1969年3月5日ー
現在、四日市市内の駅裏から歩いて10分位の男子寮にいる。同室は、「魚職人の寡黙の男の人」と、
同志社卒の一年アメリカに遊学してきた大人しそうな堀田という人」。この人とは、いやに気が合う。 
虚無的な、それでいて一言一言が哲学的な味のある男である。一人でワインを買ってきて、フランスパンを
食べている。何かホッとした。今朝は、8時に起床をして、寮での食事後、会社へ出発。初仕事である。
始めは主任会議に出席して紹介される。その後、全社員の前で辞令を交付される。自分でも驚くほど緊張
をしてしまった。午前中は、本店店長の説明がある。午後は、管理係長の説明、その後の15時半より
実施訓練。全神経を使ったためか、疲れてミスを重ねる。直接の上司の松又さんという人は温厚で面倒
見が良い。初めから良い人に当たり幸運だ。しかし、それに甘えないこと。湯の山の研修にしても、
昨晩にしても最低の失敗をしてしまった。何か自信が無いのか背伸びをしているようだ。関大出の
倉谷という同期に帰りの喫茶店で批難される。「お前は、硬く考えすぎだ、そしてコチンコチンだ」と。 
まあそうだろう。 敵を作らないことだ
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2003年11月02日(日)
942, ドウデモいいことだが!
 ー昨夜「長島ジャパン代表」と「王プロ野球選抜」の対戦をみながら書いた文章であるー
TVで「長島ジャパン代表」と「王プロ野球選抜」の対戦を放映している。もちろんプロ選抜は
二流どころだ。それでも王選抜が八百長をしない限り勝つのは当然である。金で超一流を集めて、監督
としては?の長島が選定したチーム。真剣勝負から遠ざかっていた感覚と勘で勝つわけがない。まあ、
お祭りだから仕方がないが。東尾が解説で「日本選抜がつよいに決まっている」といっているが、
そのことをまさか解説ではいえないだろう。二流でも監督の質と今の状況をみても、王のチームが勝つに
決まっている。結果論を言っているのではないことを証明する為にこの文章を「引き出しのコーナー」に
貼り付けておく。今「プロ野球選抜」が逆転をしてしまった。「日本野球の文化を守る為に闘う」といか
長島がコメントをしていたが、何を言っているのかこの人、自分でも解ってない。「日本野球を駄目に
したのが、貴方と読売の渡辺恒夫だろう」これではアジア予選で終わってしまう可能性がある! 
皮肉でなく本当だ。いまの自民党と同じである。負けた場合を考えて、日本のプロ野球が完全に否定
されないことを考えて、長島をたてたのだろうが。「まあ長島なら仕方がないか」でごまかせるためだ。
ドウデモいいことだが!   20時35分
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568,ペイオフー断末魔
- 2002年11月02日(土)
現在竹中大臣と銀行の国家管理」?を主張している元大蔵官僚の木村剛氏の書いた話題の小説の
ペイオフ」がシビアである。一連の大蔵官僚と政治家の実体が辛らつに書いてある。 まだ半分しか
読んでないが、 この小説はすでに2年前に書かれた「通貨が堕落する時」という単行本の文庫版だ。  
多くに人に見てもらうために早めに文庫版にしたという。この二年の時間を経った今、更に悪化して
小説の内容の同じように壊滅に?向かっている。それでも政治家と金融関係者は自分の権益を守ろう
としている姿は末期の現象そのものである。もう手遅れかもしれない。あの地銀の不思議な一連の
動きが解ってきた。実情は隠れた不良資産の在庫が多く残っている。それを処理する為に取れるところ
から阿修羅のように引き剥がさざるを得ないのだ。それと金融監督庁が大蔵省ー財務省から独立して
銀行に手心を加えなくなった事もある。なるほどと1人合点がいった。これから辛らつな貸しはがし
露骨になる。それと倒産ラッシュが吹きまくるが仕方がないこと。どうにもならない時代だ、悲観でない。
あのゼネコンが次々と潰れるのだ。株価100円以下の企業はどれが先にいくかの世界だ。
そうすると銀行の幾つかが国家管理になる事は必定。政変が起こるが、といって受け皿はもっと悪くなる。
それを繰り返しながらハードランデングしていく。気の小さい国民性か、アメリカにより精神の中枢を
やられた戦後日本のつけがここで清算の時期にきた。情けないと他人事にいっていられなくなってきた。 
このレベルが日本なのだろう。「皆で渡れば怖くない!ここは地獄の三丁目、よいよい」とジョークも
飛ばしたなる。是非「ペイオフ」を読んでみる事を薦める。 もう本屋に平積みをしてあるはずだ。
一日一日舵取りをしていくのが今の日本の姿だ。日本的社会主義者の大元の末期としてみると面白い。
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[213] ーゲゼルシャフトゲマインシャフト
 ー 2001年11月02日(金)ー
ゲゼルシャフトー会社とか公務員の契約社会・組織をいう。
ゲマインシャフトー血族とか趣味とかの同好家の集団・仲間をいう。
  (字数制限のためカット 2011年11月2日)