I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

鷹ノ巣山

鷹ノ巣山に行って来た。


7:50 稲村岩を望む

これからあの岩の上まで登るんだと、奥多摩三大急登に挑むんだと気持ちが入る。
岩の形に異国情緒があって、もっと奥多摩を売り出す方法があればいいのに。
ロケ地にするとか、小説の舞台にできそう。


山道の入り口付近で身体をほぐしながら、周囲のハイカーと雑談していると、鷹ノ巣山から雲取山への縦走が可能という事が分かった。
たしかに、持参の地図をみると、鷹ノ巣山の山頂から3時間くらい歩けば雲取山に着く。
「いつかは雲取山」をテーマに奥多摩の山をステップアップしてきた私としては、いっそのこと予定を変更して、雲取山まで縦走してしまおうか、という心の迷いが生じた。
ただし、山小屋での一泊が必要になるため、今日はその準備を全然していないから無理だなとも思うし、でも、夏だし着替えは持って着ているので、やっちゃおうかなという迷いがもやもやと生じてきた。


なんだかんだ考えながら、急坂を登っていく、この坂を上れれば雲取山を目指す資格があるだろうと勝手に考えて登っていく、雲取山、この日のうちに縦走してしまおうかどうか考えあぐねているうちに、稲村岩の天辺に着いた。
岩の上まで、這い上がってみたが、ぶるぶる足が震えてしまって下が見えなかったし写真もとれなかった。


途中、欧米人の2人組とすれ違い、「オハヨウゴザイマス」「チカイヨ」と声をかけてくれた。
そうこうするうちに、登山口から2時間40分で山頂。
山頂には一人女性がいるだけで、ほぼ貸しきり状態。
時間が早いのでおにぎりを一つ食べ、また日差しもきつかったので山頂をあとにする。


10:50 富士山が見えるはずの方向


10:50 大切なリュック、お疲れ様


10:50 雲取山

雲取山がみえる。
時間的にも体力的にも充分行ける、と迷っていると、自然が答えをくれた。
今日は曇があって富士山が見えそうに無い。
だから、雲取山はまた今度にすることにした。
やはり、山小屋泊の準備をしてくるのがエチケットだし、下山を埼玉側の三峰神社までの縦走と考えたら、この時点では調査不足だ。
山頂を踏む事に意味があるのではない。
その山を目指すうえで、いろいろな意味での準備が十分でなければ価値がないし、山に失礼だ。そう思って下山することにした。


11:20 鷹ノ巣山避難小屋

トイレ


鷹ノ巣山避難小屋、とてもきれいで雑記帳が置いてあって、いろいろ書いてあったけど、リピーターがけっこう多そう。
なお、ここで15分くらい居るあいだに6〜7人のハイカー立ち寄って身支度を整えたり、食事をとったりとしていた。


私は、下山の歩を進める。
しかし、道を間違えた。
石尾根を歩く予定が、峰谷の方に降りている。
地図をみて検討するに、日差しが強いので、尾根道に引き返すのはやめて、林に囲まれた峰谷行きの登山道をこのまま進みバス停をめざす。


下りが苦手で、ヒザ関節が痛む。
バス停に着くと、予想はしていたが2時間くらいバスが来ない。
よって、足は痛いけれど3キロくらい歩いて奥多摩湖畔まで行くことにする。
そこまで行けばもうすこしバスの本数があるだろう。


14:18 渓流釣り場


釣り場、みんな自家用車で来るからバスの本数は少ないんだな。
それにしても、奥多摩の夏は、暑いっ。
峰谷の集落を過ぎて歩くと、峰谷川の渓流が川幅を広げ、しだいに流れが緩慢になり、湖面のたたずまいに変化していくのが趣き深い。


足が悲鳴を上げたころ、ようやく奥多摩湖を周遊する道路までたどり着き、危険は承知で国道を歩く。トンネルの中を歩くのが一番怖かった。
なんとかバス停にたどり着いた。


15:10 バス停「あづまい」より奥多摩


15:10 バス停「あずまい」でみた葡萄?


来たバスに乗ると、10人くらいのハイカーが乗っていた。
奥多摩駅につくと、駅周辺には電車を待つハイカーがものすごく沢山いた。
かき氷の屋台があって、繁盛していた。
私は、ビジターセンターに立ち寄ることにした。
ビジターセンターでは、奥多摩の自然が紹介されていた。
ハイキングコースを尋ねると、「むかしみち」という集落沿いに車がめったに通らない道を歩くというのを教えてもらった。
国道沿いに歩かなくても、むかしみちを歩けば危険がなく奥多摩を楽しむ事ができると分かった。


その後、もえぎの湯に行こうと思ったら、なんと満員で30分待ちという看板が立ててあった。これは六本木にある美術館なみの混雑ぶりだ。
人を見に行くのもなんだから、今回は見送って、奥多摩駅前でかき氷を買って、帰った。
ホリデー快速は、夏の奥多摩を思い思いに満喫したハイカーたちの熱気に包まれていた。