ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『20世紀の幽霊たち』ジョー・ヒル、白石朗他訳、小学館、2008

 スティーヴン・キングというよりもレイ・ブラッドベリを思わせる作風。ミステリではなく幻想小説に近いか。

 「年間ホラー傑作選」「二十世紀の幽霊」「ポップ・アート」「蝗の歌をきくがよい」「アブラハムの息子たち」「うちよりここのほうが」「黒電話」「挟殺」「マント」「末期の吐息」「死樹」「寡婦の朝食」「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」「お父さんの仮面」「自発的入院」「救われしもの」「黒電話[削除部分]」「収録作品についてのノート」などを収録。

 私的には、「ポップ・アート」「自発的入院」がお気に入り。でも、改行が少なく、だらだら描写していて、この分野に興味がない人にはきついです。私は、前半を4月末に、後半をここ数日というように2回に分けて読みました。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)