僕の歩く道 第10話

自宅にロードレーサーを見せにやってきた輝明(草磲剛)の肩に思わずもたれ掛かってしまった都古(香里奈)は、輝明に「約束は守りましょう」と結婚の意味を聞かされ(励まされ)てハッとします。そして再び頑張ろうとするものの河原(葛山信吾)の心無いひと言に都古の心は折れてしまいました。遂に家を出てしまいます。
輝明はロードレースに出場したいと言い出して家族を驚かせる一方で、都古と通じるものがあるのか時折り涙を流して母の里江(長山藍子)を心配させます。
一方、大学を卒業したら家を出るという妹のりな(本仮屋ユイカ)は自分自身の道を選んでもよいのかという迷いと、輝明の様子を過剰に心配する里江が気に掛かる故に苛立ちを抑えきれません。そんな心情を感じ取った兄の秀治(佐々木蔵之介)は里江にりなの心情、さらには自分の学生時代のことも母に伝えるのですが・・・。
りなはカウンセラーの堀田(加藤浩次)に自分の気持ちを聞いてもらい感情を解放して号泣してしまいますが、それで憑き物が落ちたようになり、表情が穏やかになったのでホッとしました。
今回は輝明を囲む人々の感情の揺れを中心に描いていました。輝明を想い大切にしてくれてきた人々の心にも、少しずつ澱のようなものが溜まっていたんですね。心が折れてしまっても自分の母親を頼れない都古でしたが、千晶(MEGUMI)の助言を受けて母親に電話をしたものの・・・。結局最終的に足が向いたのは輝明が働いている動物園でした。ここ1週間全く睡眠のとれていなかった都古は、輝明が新しい動物の説明を暗記している声を子守唄のようにして安らかな寝顔を見せます。そんな彼女を見て上着を脱ぎ、背中に掛けてやる輝明という演出はあざと過ぎですけれど許してあげましょう。本当の意味で都古と心が繋がっているのは輝明だったんですから。