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プッシー五味の daily news

2011-06-18

[]違法ダウンロードとか

今日は静岡に新しく出来るライブハウスUMBERの壁に絵を描く、というなかなかレアな体験をさせてもらい、作業終了後仮眠して早朝静岡出発、奈良に帰ってきました。


あまり寝てなかったので帰ってきて夕方くらいまで寝てたんですが、起きてTwitterだらだらと見ていたら、無断で再来月発売の音源[CONTEXT]がファイルの共有サイトにアップロードされているとのリプライがあり。検索してみたら…ありました。

すぐ見つかりました。

アップロードされたまだジャケットもカンパケしていない新しい音源のダウンロードリンクが。あまりにも簡単に見つけられたので、一瞬何が起こったのかあんまよくわかりませんでしたが、「やられたな…」感はやっぱありました、うわーって声に出たわ。悔しいというか。

どっかの誰かが自分のPCに取り込んだのが流出してしまったのか、故意にアップロードされたものなのかわかりませんが、一般流通の発売まであと1ヶ月以上あるのでちょうどその発売とかツアーに準備の作業を毎日やっていたのもあって、力が一気に抜けていくのがわかりました。

頭ではわかっていたんです、こういう事が日常的に行われている事とか。超有名アーティストから、まだまだ誰も知らないようなインディーズのバンドまで。それが当たり前、みたいな現状があるわけです、多分。知ってたけど、まさか自分らのがそうなると思ってなかった、そう頭ではわかってたけど他人事だったわけです。やはり想像してるのと実際に経験するのでは違いました。そらもうショックです、自分の事ですから。

で、一応それ見つけて削除要請とか、何かしら方法あるのかと思って今回音源の流通をお願いしているバウンディの方に電話して聞いてみたんですが、そういう場合の対処法としては(海外のサイトにアップロードされていた場合)英文でその音源の権利をもっている人(今回の場合は自主制作盤なので原盤も全部自分達で持っているので俺らってことになりますね)がそのサイトに警告文を送り続けるしか方法がないとか。うーん…てなりました、英語苦手やしな…と思って。それはまあ俺の責任ですが、そしたら英語が堪能な友達から連絡があり警告文作ろうかって言ってくれて、頼むわー…泣ってなったんですけど。実際そういう経験があった人達の話によると、警告文を送ると取り合ってもらえなかったり、そっからスパムメールが鬼のように来るとかで。なんだそりゃってなりますよね、勝手にやられて、ダメって言ったら嫌がらせされるわけですから。削除してもらえたとしても、その後別のサイトにまたアップロードされて…ってイタチごっこが当たり前みたいな感じだそうです。

これはもうお手上げです、本当に。

今回から自分でレーベルやってみようと思って、立ち上げてみたもののわからない事ばかりで、流通の方や身の回りの詳しい人やいろんな人に相談にのってもらったり協力してもらって、だんだん発売が近づいてきて形になってきたかも…ってところでこれです。自身の音源の管理や、セキュリティ云々の話なのかもしれませんが、いっぱいいっぱいでやってきて、気付いたらこの有様です。諦めるどうこうの話ではないですが、これはマジで手に負えません。大手のレコード会社レーベルなんかでもこの問題に関しては手の打ちようがないんじゃないでしょうか。一回出たらもう止められないでしょう多分。

サンプル音源を作る事自体に疑問を感じていた、というのもあって、サンプル作らなかったら良かったかなとか一瞬思ったりしたんですが(完全に遅いですが…)、さすがに現状新規のレーベル立ち上げて1作目からノンプロモーションでいきなり発売させるだけの勇気というか、賭けは俺には無理でした(いつかやってみたいと思ってるけど、まだその時期じゃないですね…)。

音楽みたいに形のないモノの権利を完璧にコントロールするのはこれから先もずっと不可能なんじゃないかと思ってて、こうやって自分の体験をブログに書く事で、「違法ダウンロード、ダメ絶対!」みたいな事を言いたいんだというわけでもありません。JASRAC登録とかも保険てわけではないですが、やっといたほうが多分いいだろうぐらいの感じでやってるってのは正直なところです。やってはダメだとは思っているけど、うっかり出所や権利のわからない画像や動画、音源なんかをブログホームページやいろんなところで引用している例はたくさんありますし、自分だって過去そういうのがなかったとは思えません。

Twitterで「おい違法でアップロードされてる、ムカつくぜ」とかこう頭に血が上って書いてしまいました、ムカつくのはムカつくんです。でも俺らが闘うべき相手は勝手にアップロードされた音源の出所やそれをダウンロードする人達、とかそういった共有サイトではなく、何かもっと別のものだと漠然と思ってます。自分が何に対して怒りを感じ悲しく思ったのか、「発売前にバラまかれたらCD売れなくなるじゃねえか」とか「まだジャケット完成もしてないのに不完全な状態で出すな」とかそういう事なのかなと。思ったけど、さっきまでは。

自分達が音楽を作り始めたそもそもの目的はなんだったのか、何のために続けているのか。

難しいし、一言で答えられる事じゃない。それを探しながらやってると言ってもいい。好きで始めて気付いたらここにいた、途中いろんな事があって、でもガムシャラにやってきて気付いたらここにいた。本当にそんな感じで、だから言葉に出来ない何かをずっと探しながら、それが見つかったような気がした事もあったし、やっぱ違うって思う事もいつだってあるし。でも、それでもやるんだぜっていうのがカッコいいとか、そこに価値を求めているのかもしれないし、書いててほんとに余計わからなくなってきたけど、音楽の持つ力の何かを信じている、もしくは信じたいと思っているんだと思います。

インターネットっていう大きな樹に寄生する虫みたいにして生きている、その虫達のクソで樹はどんどん大きくなっていってる、そこから自分にとって有益な情報だったり生活を便利にしていく可能性であったり、その蜜を得、恩恵を受け日々生活している。だからそこにリスクがあるのは当たり前で、そのリスクと共に生きていく術を探す、というのが闘うという事になるんでしょうか、無理矢理かもしれませんが。次の一手をどうするかって事ですね。作ったものを売らないと、どうにもなりませんし。それはビジネスというか、バンドの運営というか、生活というか、環境とかも全部複雑に影響してきますし。

配信される音源にユーザーが自由に値段を付けたり、レコードでしかリリースされなかったり、最近では投票券を封入してあったりとか。その全てが、それを作った人達や関わった人達の新しいやり方だったり、可能性で、そうやってどんどん何かが変わっていく、動いていく。その中で、じゃあ俺らどうしようかっていう事をいつも考えて悩んでいたいと思います(たまにムカつきつつ)。

日々考えて新しい生き方を探していく、そこに留まってしまえば水も濁るしカスもたまってくる。

なかった事には決してしない、自分の怒りや悲しみを。それを原動力に。

自分と同じように何かわからなくてもそれを信じている、信じようとしている、そこに向かって歌ったり、演奏したりして。それでまだなんとかやっていけるような、そんな感じはまだしてます。まだ、大丈夫です。

もし発売前にダウンロードして聴いた人がいたら、これを読んでどう感じるかわかりませんし、そもそも読んでないとは思いますが、聴いてなにか感動があればそれを、こういう事を考えている奴らが作った音楽だということを忘れないでください。感動がなければ、俺達のことは忘れてください。金は要らん。

発売を楽しみにしてくれている人達は、もうちょっと待っててください。

ツアーにもでますし、また新しい何かをこれからも作っていけるよう、日々悩み続けていきます。


よろしくおねがいします。

長文、読んでいただいてありがとうございました。



新譜[CONTEXT]は8/3一般流通発売、7/3の奈良ネバーランドでは先行発売もあります。