Zの新しいアルバム絶塔について

東京のバンドZが8/15にCDでアルバム[絶塔]を発売しました。

ZにはZ会に誘ってもらったり、我々のイベント出演や音源にゲスト参加してもらったりと、ここ何年かで特に近く親しい感じで活動させてもらってきました。
ご存知の方もたくさんおられると思いますが、Zは我々が活動を始めるよりも前、90年代から東京、日本のアンダーグラウンドで(アンダーグラウンドって言い方も今はどうなのかわかりませんが…)そのシーンを牽引してきたバンドの元メンバーで構成されています。(これを機に気になった方は調べてその当時の音源を是非聴いてみてください)。

LOSTAGEが最初に出会ったときは根本兄弟と魚頭さんのバンドだったというのもあり、兄弟でバンドをやっていることなんかも含め少なからず自分はシンパシーを感じたりするところもありました。今はクリプトシティやスキルキルスでドラムを叩く聡が加入、クリプトシティとスプリットの7インチを作ったりツアーを回ったこともあったりして、また違った側面から感情移入したり、共感出来る数少ない日本のバンドです。

アルバム絶塔にはLOSTAGEギターの拓人がゲスト参加(収録曲:DONUTSの罠)していることもあり、制作段階のRECの時から録音を見に行ったり、ラフミックスを聴かせてもらったりしていたんですが、その内容が本当に素晴らしく、良い作品だと思い、メンバーと雑談最中にふと「レコードは作らないんですか?」と聞いてみたのがキッカケで、今回アナログのリリースを手伝わせてもらうことになりました。

元々自分のやっているバンドのリリースをするために作ったレーベルがTHROAT RECORDSというレーベルだったわけで、今までもまだ立ち上げて最初のミニアルバム「CONTEXT」と最近のアルバム「ECHOES」のリリースしか主にはありませんでしたし、誰か自分ではない人がやっているバンドのリリースなんかも特にやろうという気があったわけではなかったんですが、絶塔に関して言えば、この作品はレコードがあったほうが絶対に良いなと直感的に思ったというか(音の質感とか曲の良さもそうだし、バンドの記録としても)単純に自分がレコードで欲しいなと思い、メンバーに相談した次第です。

まだ製品版は完成しておらず、ちょうど今日音を確認するためのテストプレスという試作品のレコードがアメリカのプレス工場から届いて確認したんですが、やはり間違いなく良いものが出来ていると思いました。今も聴いています。間違いなく今年、自分のアルバムを除いて一番多く聴き、感動したアルバムです。

個人レベルの流通になりますし、来年頭の方にはバンドの解散も決まっています。どのくらいの人に届けることが出来るかはわかりません。個人的なことをいえば音楽を聴くのにCDの方が良い、レコードの方が良いというのを比べる気もないし、それは聴きたい人が聴きたいメディアで聴けばいいと思います。その選択肢の1つとして、レコードというものがまだ生きている。それを選ぶことが出来るようにする仕事に自分が関わることが出来た。ただそれだけのことです。そしてそれを本当に嬉しく思ってます。

正直製品版が完成して届いた時点で自分の自己満足の部分がもう満たされて満足してしまいそうなんですが…一緒に作るからにはそれを一人でも多くの人に手に取って聴いてみてほしい、自分が関わることで今までZの音楽に触れる機会がなかった人達にあたらしい機会を用意出来たら、このアルバムを届けることができたら自分の仕事を意味のあるものに出来ると思ってます。

正確な発売日がまだお知らせ出来ないのですが、おそらく1ヶ月後くらいのZのライブ会場から出来上ったものを見てもらうことが出来ると思います、その後は各地のレコードショップや通販での販売も出来るようにしてきますので、皆様何卒よろしくおねがいします。

レコードはスプリットマーブルカラー仕様、ダウンロードカード付き。値段は2500円前後になる予定です。


届いたテストプレスを確認してるとこです。