「のび太」という生きかた 【112】

NO BOOK,NO LIFE!

一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。


【空を自由に飛びたいな】


「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。


みどころ

  • 【男は強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きていく資格がない。】  (作家レイモンド・チャンドラー) 一見いじめられているようにも見えるのび太ですが、誰にでも優しくできる彼の優しさがグループの結束をより強固なものにしている。
  • 【のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね】                                                     どんなに能力が優れていても、周囲の人たちの気持ちに配慮できる思いやりや優しさ、柔軟性は重要といえる。そこも、しずかちゃんを射止めたのは出木杉ではなく、のび太であることの理由のひとつ。
  • 【ぼくだって】が夢を生む。 のび太は一貫してスネ夫の自慢やうらやましいと思うことに対して、自分もそれ以上のものを手に入れようと努力します。 悪口や妬みよりも「なにくそ」といった反発力の方へエネルギーを昇華させています。 


目的地

  • みんなの幸せを願うのび太の優しさが見え隠れしているので、ドラえもんや仲間たちはその心意気に感動して、積極的に手を貸してくれる。                                         「ぼくだって」と、どんなに小さなことでも目標を設定することができたら、ドラえもんが言ったように「人にできて、きみだけにできないなんてことあるもんか」という気持ちで、課題に取り組み続けること。それが夢を叶えるために必要なこと。                                                 のび太のように、絶対自分で叶えるんだと、夢の実現に乗り出すこと。夢を思い続けるために、諦めない意志を強力に持ち続けること。この2点がなければ、夢は叶いません。                             身近な問題には、自らの力で解決を図り、大きな未来の夢には、いつまでも憧れを持ち続ける・・・そんな心の輝きを永遠に持ち続けることが、豊かな人生を作るのではないでしょうか。


標識

  • 優しい心、「ぼくだって」、行動の早さ、冒険、夢


急停車

  • 具体的に描ける夢は叶う。 のび太が暗く落ち込まないのは、極めてリアリティのある夢を描き続ける点にある。


ドラえもん」の世界では恥ずかしくない【夢(ゆめ)】という言葉は、今の世の中ではなかなか言えないし、使うのにちょっと恥ずかしい・・・
でも・・・のび太は、しずかちゃんから「モテたい」、しずかちゃんと「結婚する」という【夢】に憧れ続けたことで、それを実現できたともいえます。
ドラえもんはいないし、タイムマシンもないけれど、みずから未来をイメージすることはできる!!

最後に・・・
【夢や冒険に憧れ続ける心を持ってほしい】(藤子・F・不二雄先生)  


新しい出会い

  • のび太は最初からなにもしないで「できない」と言ったことはない。
  • 「かっこいい自分」を想像する。でも、現実ではかっこつけない。

今週観た映画(34)

フェイス/オフ 特別版 [DVD]