みうらじゅん×小林悠 『撲滅運動』

みうら: みんなね、油断してますよ。油断して飲みに行ってるから。油断して飲みに行ってはいけないですね。
小林: というのは?
みうら: 気に入られるように生きて行かないと、人に。そう思って生きていかないと、自分だけが楽しいとか自然体とか、
良くないじゃないですか、自然体なんて。やっぱり不自然体でやらないとダメですよね、人はね。不自然だなあ、あの人。
物凄い頑張ってるんですよ、やっぱり。不自然なように見せて頑張ってるわけですから。自然体って頑張ってない人のことですから何も。
ジェーン・スー: 確かにね。ありのままの私なんてなんぼのもんじゃいってありますからね。
みうら: ええ!!
(中略)
みうら: 男同士って凄い不自然体で付き合ってるんですよ。久しぶりに会うと敬語とか使ったりして2軒目なんかいかないと解けなかったりするんですよ、おれ。やっぱりそう思われたいって言う親友だったりするとやっぱり不自然でいるんですよ頑張って。その人に気に入られたい自分でいたいから。自分なんてどうでもいいから。その人を好きなんだから、その人に気に入られればいいんだけど、俺「我」が出ると面倒くさいですね。別に好きじゃないんじゃないですかね、相手のこと。
(中略)

比較三原則

みうら: 人と比較してるから。これはね、比較三原則と言ってね、過去の自分と、親と友達。この3つ比較しなかったらものすごく楽なんだけど、比較しちゃうんですよね。でも、そう思って生きてるとちょっとぐらいマシだと。比較するから寂しかったり、そうじゃないですか。
(中楽)
みうら: 幸せなんてものは比較で生まれてるから。あんなものは実体が無いから。誰々よりも幸せと思って感じることなんでね、幸せって。 

TOP5 2012年2月23日