ほくそ笑む

R言語と統計解析について

Facebookの予測ツールProphetについて発表しました

Facebook が出した誰でも簡単に時系列予測ができるツール Prophet についていくつか発表しました。

Prophetはビジネス時系列、すなわち人間の行動に左右される時系列データに対する自動予測ツールです。

ビジネスでは大量の時系列データに対する予測を作成する必要があります。
しかし、それを1人のデータ分析者が1つ1つ作っていくのでは手が足りません。
そこで、統計の知識を必要しない、誰にでも簡単に時系列予測を行うツールとして Prophet が作成されました。


Prophet はオープンソースで開発され、Python と R のライブラリが公開されています。
まずは今年5月に Python版についての発表を foundIT データ解析・機械学習セミナー にて行いました。
Python版の発表資料はこちらです。


R版については7月に 第63回R勉強会@東京(#TokyoR) にて発表しました。
R版の発表資料はこちらです。


上記の発表ではツールの使い方について重点的にお話したのですが、もっと詳しく知りたいという方向けに、理論的な側面の解説をしました。
その発表資料はこちらです。


これらの発表時点では、Prophet はバージョン 0.1.1 だったのですが、9/13 にバージョン 0.2 がリリースされました。
私も Contributor の一人に加わっています。

発表資料では、精度評価を行う Simulated Historical Forecasts は未実装と書いていますが、@teramonagi さんの尽力によりバージョン 0.2 で実装されました。

バージョン 0.2 で新しく加わった機能についてもどこかで解説できればと思います。

以上です。