バッグベアードマガジン特別号 東京の演奏

その昔、というほどでもないけど、もう6年以上前、『文藝ミュージシャンの勃興』というCDが発売されて、当時わたしは吹奏楽部を引退して高校受験の前の、モラトリアム真っ只中だったと思うのですが、地元のビレバンで流れていて、でもポイントのためにCD屋で買ったのだけど、これがまたすごい名盤で、今でもたまに引っ張り出してきて聴いてるんだけど、岩見十夢二階堂和美から始まり、ニーネの「俺も4トンに乗るぜ」とか、マーガレットズロースの「三度の飯より」とか、今ではライブでもほとんどやらないんだろうけど名曲だと思うし、双葉双一とか田所せいじとか、こんなことやってる人たちがいるのか!!と、ものすごい衝撃を受けて、15やそこらの子どもには本当にもったいないアルバムなんですが、この、『東京の演奏』のコンピレーション、それに匹敵する衝撃です。
しかもすごいのが、『文藝〜』はカフェオレーベルの原さんと田辺マモル氏の企画なのに対して、『東京の演奏』は、ご自身ではバンドなどをやっていない(たぶん)、いち音楽ファンの方が企画されているということ。なんでこんなの作れるんですか。愛ですか。
きっと「好きなだけだよ」っておっしゃると思うんですが(ちゃんとお話ししたことがないので憶測ですすみません)、でも、好きなだけじゃできないと思うんですよね。だって、自分の近くにあって、本当にいいと思ってて本当に好きなものって、好きな人には好きになってほしいし分かってほしいけど、好きじゃない人やよく知らない人には、安易に認められてしまったらちょっと悔しいというか、あんたに何がわかるのさ!とか思っちゃいませんか?わたしの心が卑しいだけ?
なんか、そういうのをなしに、このバンドをもっとたくさんの人に聞いてほしい、売れてほしい、っていう純粋な気持ちで、こんなに良くてすてきなものを、これだけ集めて発信できるというのは、本当にすごいなあ。すてきだなあ。
だから、15才のわたしが『文藝〜』を聴いて東京の音楽と音楽家たちに心を奪われ思いを馳せたように、今の少年少女がこの『東京の演奏』を手にして、こう、何か感じてくれたらいいなあと思うのです。100枚限定ということですが、もっと売りまくっていいと思います。今の背伸びしてるサブカル中高生はどこにCD買いに行くんだろう?ハイラインもなくなっちゃったし…下北だったらモナレコですか?高円寺だったら円盤?どうやったら彼らに届くでしょうか。うーむ。
とにかく、こんなすてきな音楽がたくさんあって、こんなすてきな音楽を作る人たちがおおぜいいて、東京ってすごいな〜、そんな東京にいれて本当にしあわせだなあ〜と思えるコンピレーションでございます。そして、23区外、東京の西の端で、今宵も思いを馳せるのでございます。


東京の演奏 http://ensou2.blogspot.com/


文芸ミュージシャンの勃興~詩人たちの歌 vol.1~

文芸ミュージシャンの勃興~詩人たちの歌 vol.1~

ジャズアートせんがわ

cobra観たかったのですが、チケット買えなかったので、公園で「CLUB JAZZ 屏風」だけ見学。

http://www.sengawa-gekijo.jp/kouen/02574.html#program1

ここ最近先輩に付いてライブ見たりしていた人たちがたくさん。駅前の、本当に普通の公園で、子どもが遊具で遊んでいたりするところで、ステージ(というか仕切り?)にも子どもが入り込んで、またまたすてき空間でした。みなさん本当に楽しそうなのがよい。
しかしcobra見れなくて残念。あと金曜日の吉増さん+大友さん+巻上さんも見たかったなあ。

屏風見たあと、公園でビール飲んで、TINY CAFEでチャイ。店長(絵を描いてる人みたい)がヨラテンゴのTシャツを着てる、すてきなお店だった。イラストちゃんと見せれるようになったら、展示させてもらいたいです。
京王線沿いに住みはじめて1年8か月、仙川で降りたのは初めてだったのですが、すてきな街でした。今度仙川二郎食べに行こー。