宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

昨日は

 研究室にマンガ読みに来た新入生さんたちとちょいちょいしゃべったりしながら、月曜日の自分の講義「比較映像(日本)」(なんかすげータイトルですが、こういう科目名は以前からのものなんで)の仕込みなどをしました。
 今までいろんな大学でやってきた日本のアニメ史概説ですが、初回はちょっと、「今、大学でアニメについての授業をするといふこと」について、きちんと言っておかなくてはならないこともあるわけです。当然、コンテンツビジネス振興の「国策化」の流れやそれに対する批判を紹介しつつ、こちらのスタンスを述べることになるわけですが、まだ履修登録が終わってない初回の様子見の学生さんたち相手に、あんまりハードな話一辺倒では付いて来てもらえないので、ちゃんととっつきやすい映像素材も用意すべきなわけです。
 しかも受験生向けの大学案内のパンフに授業風景の写真を載せるからってんで、そのための時間もとらないといけない。スクリーンでアニメ上映してても写真には写らないんで、何か「絵になる」時間帯を作らないといけないんですね。あーめんどくせーと思いながら、一応プランは立てたのでした。

今日は休んで

 入園後最初のお休みのコドモと遊ぼうと思ってたら朝から雨。しょうがないんで一日家で積み木したり電車のレールを組み立てなおしたりベッドの上で暴れたり一緒に掃除機かけたり絵本読んだりして過ごしました。
 そんなわけで、こんなん書いといたら好感度が上がったりアフィリエイトで小銭が入ったりするかもという下心とともに、今日読んだ絵本を記録しておきます。
 1冊目はこちら。

のろまなローラー

のろまなローラー

 乗り物絵本の第一人者山本忠敬(ただよし)は、戦前に村田安司の横浜シネマ商会でアニメーターをしていた経歴の持ち主です。お話の内容に合わせて、乗り物描写のリアリズムの程度を自在に変化させるプロフェッショナルな仕事が男子心をくすぐります。僕自身は小さいころそんなにたくさん絵本に触れてはいないんですが、この人の名作「しょうぼうじどうしゃじぷた」が大好きだったのは覚えています。コドモができたんで大喜びで買いました。
しょうぼうじどうしゃじぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた

 うちのコドモが作者名を最初に覚えたのは長新太でしたが、二番目は山本忠敬でした。ていうか、かっこいい乗り物絵本にはたいていこの人の名前が。リスペクト山本忠敬。
 2冊目はこちら。
がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

 たのしいです。久しぶりに読みました。
 3冊目はこちら。
ジャリおじさん (日本傑作絵本シリーズ)

ジャリおじさん (日本傑作絵本シリーズ)

 これもだいぶ久しぶり。現代美術家(って言い方でいいのか?)大竹伸朗の作品で、出た当時は賛否両論あったようです。こっちの趣味で買って以前何度か読んだときはさっぱり食いつかなかったんですが、今日はかなりウケてました。じゃりじゃり。
 普段は寝る前に一冊読んでるだけで、それは図書館で借りてきたものが多いんですが、今日は家にあるけど久しく読んでなかったのを読む流れに。
 てことで4冊目はこちら。
どんどんどんどん (えほんのもり 5)

どんどんどんどん (えほんのもり 5)

 これも以前は絵が何描いてるか分からないって感じで全然だったんですが、今日はややウケ。同じ作者のこっちは好きなんですけどね。
おやすみなさい コッコさん (幼児絵本シリーズ)

おやすみなさい コッコさん (幼児絵本シリーズ)

 そのあと、前は好きでよく見てたけど最近見てなかった、スペイン語の子供向け図鑑みたいなの(ヨメが昔スペイン旅行に行ったときに買ったらしい)を2冊、お菓子の作り方のと自然観察術のを眺めていろいろ言って、今日の絵本タイムは終了。
 で、寝る前の本は大好きなとらたのシリーズの一冊。 なんでこの季節に、とか言われましても、コドモが選んでるわけですから。
 幼稚園ではまだ字が読めない年少さんは、靴箱などに自分の名前の代わりにお気に入りの絵のシールを貼ってるんですが、ウチはとらたの顔にしています。とらたは淡々としてんのがいいんですよね。「普通の顔」と「ちょっと得意になってる顔」くらいしか表情がないのがクールです。倒れてるトラック起こしたり、でかい雪だるま起こしたり、力持ちなのもいいよな。