宮本大人のミヤモメモ このページをアンテナに追加

2009-03-20

[]児童文学館廃止案について、大阪府議のみなさんにメールを出しました 03:29 児童文学館廃止案について、大阪府議のみなさんにメールを出しましたを含むブックマーク

 自公が児童文学館の廃止案の賛成に回ったとする、17日未明の産経報道、他紙が全く追随しないのが気になります。

 今議会最大の議題である、府庁舎のWTC移転問題をめぐる議論が紛糾するなかで、教育文化常任委員会の採決も、連休明けの23日にまでずれ込んでいます。

 この3連休中に、各会派はWTC移転をめぐる態度の取りまとめを行うものと見られていますが、その時間の中で、自公の府議団が、児童文学館の廃止案についても議論を交わすことになる可能性は、まだゼロではないと、願っています。

 そこで、自民、民主、公明、共産の各会派の、今議会で児童文学館についての質問を行った議員に対して、廃止案に反対の立場を取って/取り続けていただけるよう、お願いするメールを、先ほど出しました。

 一応、各会派の質問内容、今までのスタンスに即して、書き方を変えてみています。

 以下に、送ったメールの全文を引用しますので、もし、少しでも何らかのアクションを起こそうと思っていただけた方は、これを参考に、または単に全文コピペでもかまわないと思いますので、ご自分のお名前とお立場で、各議員さんたちにメールやFAXをお送りいただければ幸いです。


自民:浅田均議員あて

http://www.asd2a.com/

info@asd2a.com

大阪府立国際児童文学館廃止案についてのお願い

自由民主党大阪府議会議員団幹事長・浅田均様

 マンガ史の研究をしている宮本大人と申します。

 児童文化史全般との関わりの中でマンガ史を研究する者として、大阪府立国際児童文学館の廃止に反対してまいりました。

 今議会に廃止案が提出されている府立国際児童文学館について、自民党府議団のみなさまに、廃止案に反対の立場を取っていただけるよう、お願いしたく、メール差し上げました。

 この問題については、昨年の9月議会において「当面の間現地存続」を求める請願が全会一致で採択されたにもかかわらず、知事はあくまで資料の移転、現施設の廃止、運営財団の切り捨てに向かって、強硬に計画を推し進め、今議会に移転のための予算とともに、設置条例の廃止案を提出しました。

 自民党府議団におかれましては、移転による経費削減のメリットが十分に見えないことを根拠に、当分の間現地存続という請願を支持するお立場だったと思います。

 今議会の代表質問においても、財政難の折、移転の経費5億8千万は、さらなる精査が必要ではないのか、また、移転後の現在の施設の売却が困難な場合、借地料はどうするのか、撤去する場合その経費をどこから捻出するのか、返還要求が行われている資料については返還に応じた方が経費削減になるのではないか、などについて問われていました。

 これに対する知事の答弁は、移転費用についてはさらなる精査を行う、移転後の施設は、売却が困難であれば、撤去、借地契約解除を行う、そのために21年度中に資料の移管を済ませる、返還については応じるとも応じないとも答えない、いうものでした。

 要するに、移転の費用は少しでも削減することを目指し、移転後の施設を極力早く売却、または借地契約解除にこぎつけるべく、大急ぎで資料の移管を進める。また、返還要求を受けている資料も原則として返還に応じるつもりはない、ということだと考えます。

 しかし、これは、70万点に上る貴重な資料の移管計画としては、あまりに不安要素の多いものと言わざるを得ません。経費削減を最優先する結果、府民の貴重な財産である資料が、拙速な移管作業による破損・汚損の危険性、移転先での管理上の不安に、さらされる結果につながりかねません。

 自民党府議団におかれましても、府民のための貴重な財産が、そのような危険にさらされるところまで、経費削減を優先するというお考えはとられないものと考えます。

 本当に、資料がきちんと守られ、中央図書館で活かされるために必要な、最低限の保証が得られるための経費として考えれば、現在のランニングコストや現下の財政難に照らした場合に、現地存続の方が合理的ではないのか、という疑問がある限り、今議会での性急なご判断は回避していただけることを、強く期待いたします。

北九州市立大学文学部准教授日本マンガ学会理事、宮本大人

http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/


民主:上の和明議員あて

http://www.ne.jp/asahi/ueno/kazuaki/

ueno-kazuaki@osaka.email.ne.jp


大阪府立国際児童文学館廃止案についてのお願い

民主党・無所属ネット大阪府議会議員団・上の和明様

 マンガ史の研究をしている宮本大人と申します。

 児童文化史全般との関わりの中でマンガ史を研究する者として、大阪府立国際児童文学館の廃止に反対してまいりました。

 今議会に廃止案が提出されている府立国際児童文学館について、民主党府議団のみなさまに廃止案に反対の立場を取り続けていただけるよう、お願いしたく、メール差し上げました。

 この問題については、昨年の9月議会において「当面の間現地存続」を求める請願が全会一致で採択されたにもかかわらず、知事はあくまで資料の移転、現施設の廃止、運営財団の切り捨てに向かって、強硬に計画を推し進め、今議会に移転のための予算とともに、設置条例の廃止案を提出しました。

 民主党・無所属ネットの議員のみなさま、特に上の議員におかれましては、この問題について、一貫して強く、また様々な角度から疑問を呈し続けてこられ、知事、担当部局の答弁の具体的な根拠の無さを明らかにされ続けてこられました。

 今議会における18日の知事質問においても、資料返還訴訟の行方次第では、経費削減のための移転措置の経費も無駄になりかねないこと、財団側から出されている利用者増、経費減の計画をなぜ無視するのか、「移転後のメリット」と言われているものは、本当に保証されるのか(具体的には、資料の寄贈や外部資金が失われる危険性、移転後4年でペイできるとする試算に誤りがある可能性、中央図書館の入館者数が児童文学館資料の利用者数と想定することに問題はないのか)、全会一致の請願採択を無視した予算案・廃止案提出は議会軽視ではないか、という質問を行われていました。

 これに対する知事の答弁は、およそ論理性や具体的な根拠を備えたものとは言い難いものでした。

 現在の財団では、利用者増は見込めないと決めつけ、自分が指摘するまで、利用者増のための計画が出ないことが問題、といった、ではなぜ、同様の認識を知事が示しているセンチュリー交響楽団には、大幅減とはいえ存続のための予算を付けたのか、整合性のない答弁を行い、日本書籍出版協会が中央図書館に移転するなら寄贈はしないと明言しているにもかかわらず、寄贈を継続してもらえるよう努力するとしか述べず、請願については、二元代表制である以上、自分も府民の意志を代弁しているのだという論理でこれを押し切ろうとする答弁を行うばかりでした。

 このような状況で、廃止を認めることは、府議会の存在意義そのものの否定にもつながりかねないと思われます。

 民主党府議団におかれましては、ぜひ、一貫してこの廃止案には反対の立場を取っていただきたく考えるゆえんです。

 どうぞよろしくお願いいたします。

2009年3月20日。

北九州市立大学文学部准教授、日本マンガ学会理事、宮本大人

http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/


公明:八重樫善幸議員あて

http://yaegashi39.blog62.fc2.com/

yaegashi@komei-fu.com

大阪府立国際児童文学館廃止案についてのお願い

公明党大阪府議会議員団・八重樫善幸様

 マンガ史の研究をしている宮本大人と申します。

 児童文化史全般との関わりの中でマンガ史を研究する者として、大阪府立国際児童文学館の廃止に反対してまいりました。

 今議会に廃止案が提出されている府立国際児童文学館について、公明党府議団のみなさまに、廃止案に反対の立場を取っていただけるよう、お願いしたく、メール差し上げました。

 この問題については、昨年の9月議会において「当面の間現地存続」を求める請願が全会一致で採択されたにもかかわらず、知事はあくまで資料の移転、現施設の廃止、運営財団の切り捨てに向かって、強硬に計画を推し進め、今議会に移転のための予算とともに、設置条例の廃止案を提出しました。

 公明党府議団、特に八重樫議員におかれましては、文化行政を重視する立場から、一貫して強い疑問を投げかけ続けてこられました。

 しかしながら、今議会の教育文化常任委員会において、移転に向けて知事が進めてきた手順は拙速だとしつつも、児童文学館に大きな課題があることも明らかになったと述べられ、当委員会として「重大な決断」、「究極の選択」を迫られているとした上で、移転に当たっての具体的なスケジュール、移転後の保存管理システムの維持、そして、中央図書館であれば資料の寄贈はしないとしている出版関係者からの信頼・協力をどのように得るつもりなのか、を問われました。

 この3点について、納得のいく「決意」が、担当部局とその長である教育長から聞かれるかどうかを、「重大な判断」の根拠とされたい由だったと考えます。

 しかしながら、これに対する答弁、特に最後の、最も重要であると八重樫議員も述べられた点については、結局のところ、いったいどのように、「中央図書館に移るなら寄贈はやめる」と明言している日本書籍出版協会など出版関係者からの、継続的な資料寄贈の協力を取り付けるのか、全く具体的な根拠は示されず、聞きようによっては、新刊の継続的な寄贈にはこだわっていないとも取れる、現存資料の確実な保存を強調する答弁となっていました。

 これに対して、八重樫議員は、今の「決意」を聞いた上で、「慎重に」判断したいと述べられるにとどまり、その判断そのものは示されておりませんでした。

 私の聞く限り、教育長の答弁は、およそただ「強い決意」という言葉を振りかざすにすぎない空論でしかありませんでした。

 資料の現在の保存・整理方法をそのまま引き継ぐとはいうものの、それだけでは、現在の財団が担っている、多岐にわたる児童文化の総合資料センター、読書活動支援センターとしての機能を引き継ぐことなど不可能なのは明らかですし、教育長の言う市町村図書館とのネットワーク学校図書館司書との連携なども、現在の財団が実現している以上の水準で実践できる具体的な根拠は何も示されていません。

 そのような状況で、出版社側から今までと同じ信頼と資料の寄贈が得られるはずなどないのですから、八重樫議員の求めを満たす「決意」表明でなかったのは明らかだと考えます。

 そもそも当面現地存続の請願が全会一致で採択されているにもかかわらず、強硬に進められた計画であり、提出された予算案、廃止案であることを踏まえれば、それに対する賛否は、議会の存在意義にも関わる重大なものだと考えられます。

 どうか、まさに慎重なご判断を下され、今議会での廃止案の可決という、拙速そのものと言わざるを得ない結果がもたらされることのないよう、お願い申しあげます。

2009年3月20日。

北九州市立大学文学部准教授、日本マンガ学会理事、宮本大人

http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/


共産:宮原威議員あて

http://www3.ocn.ne.jp/~miyahara/

spf25r79@wish.ocn.ne.jp

大阪府立国際児童文学館廃止案についてのお願い

日本共産党大阪府議会議員団団長・宮原威様

 マンガ史の研究をしている宮本大人と申します。

 児童文化史全般との関わりの中でマンガ史を研究する者として、大阪府立国際児童文学館の廃止に反対してまいりました。

 今議会に廃止案が提出されている府立国際児童文学館について、日本共産党府議団のみなさまに、廃止案に反対の立場を取り続けていただけるよう、お願いしたく、メール差し上げました。

 この問題については、昨年の9月議会において「当面の間現地存続」を求める請願が全会一致で採択されたにもかかわらず、知事はあくまで資料の移転、現施設の廃止、運営財団の切り捨てに向かって、強硬に計画を推し進め、今議会に移転のための予算とともに、設置条例の廃止案を提出しました。

 日本共産党府議団のみなさまにおかれましては、一貫して、様々な角度から、児童文学館の機能とその意義を訴え続けてこられ、知事や教育長の、児童文学館についての認識の浅さを明らかにしてこられました。

 今議会における18日の山本陽子議員による知事質問でも、府立中央図書館に資料を移転しても、児童文学館の機能と精神は受け継ぐ、という知事と教育長の答弁に具体的な裏付けがないこと、そうした機能と精神を具体化するには現在の財団法人、特にその専門員が不可欠であることを指摘されていました。

 これに対する知事の答弁は、その財団こそが「とにかく気に食わない」という驚くべきものでした。何ら具体的な根拠も示さず、当初の理念は財団によっては具体化されていないと述べました。

 また、子ども文庫の支援、司書向け研修など、間接的な読書支援活動の重要性の指摘についても、知事はこの点を無視し、一例として挙げたにすぎないインターネットでの利用にのみ焦点を当てて、それは中央図書館でも同じことだと論点を矮小化しました。

 こうした答弁しかで出てこない状況で、全会一致の請願採択があるにもかかわらず、提出された移転予算、廃止案が可決されることは、議会の存在意義そのものの否定につながりかねません。

 共産党府議団のみなさまにおかれましては、一貫してこの案に反対の立場を取り続けていただけますよう、お願いいたします。

2009年3月20日。

北九州市立大学文学部准教授、日本マンガ学会理事、宮本大人

http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/

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