宮本大人のミヤモメモ このページをアンテナに追加

2009-05-10 なにげに怒涛の数日間をまとめて

【11日の0時台に書き終えました】

西日本新聞「マンガは生きている」、明日掲載です 00:29 西日本新聞「マンガは生きている」、明日掲載ですを含むブックマーク

 明日11日、西日本新聞文化面の連載コラム「マンガは生きている」、掲載です。

 取り上げたのは、川原和子さんの初単行本です。

人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた

人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた

 ウェブ上ではもういろんなとこで取り上げられてるので、ちょっと出遅れてしまいましたが。

5月6日は海の中道海浜公園に 00:29 5月6日は海の中道海浜公園にを含むブックマーク

 家族で行ってました。NHK教育の幼児番組「いないいないばあっ」のワンワンとあそぼうショーを下の子に見せるのが一番のイベントでした。

 金鳥虫コナーズのCM(ベランダ編)の振付をいつの間にか覚えて風呂上がりに丸裸で突然踊りだすくらい、歌と踊りが大好きな下の子なので、さぞや喜ぶだろうと思ってたら、ワンワンが出てくるなり、ほぼ硬直してしまい、黙って険しい表情で舞台をガン見してて、これは、上の子が3歳のころにディズニーランドに行ったら等身大のディズニーキャラにびっくりして固まってしまったのと同じパターンじゃん、ってかあちゃんと言ってたんですが、終わってしばらくしたら急に、「きょうはことちゃんはいないの。うーたんもいないの。ワンワンだけ」とワンワンの冒頭の軽妙なトークを再現し始めたので、懸命に脳に焼き付けてたようです。

 上の子は、フラワーピクニックと称して園内のあちこちの花畑を堪能、かと思いきや、意外といろんな乗り物に乗りたがってましたが、乗りたいのはたいてい身長規制に引っ掛かって乗れず、前半は若干ご機嫌斜めでした。親子でゴーカートに乗ったり、おもしろ自転車コーナーでいろんな漕ぎ方や形の自転車に乗れた辺りで、機嫌もよくなったのでやれやれでした。

 前日も舞鶴公園でずいぶん体動かしてたので、ガンガン日焼けしながら広い園内を歩き回るのは結構こたえましたが、気分は良かったです。そして、4時30分に海ノ中道駅を出発し、とうちゃんは一人博多駅で別れ、熊本に向かいます。

[]展覧会スタッフのための慰労&激励会 00:29 展覧会スタッフのための慰労&激励会を含むブックマーク

 特急電車で爆睡しながら熊本に向かったのは、この日の夜開かれた、井上雄彦展スタッフのための「中(なか)打ち上げ」に呼んでいただいていたからなのでした。

 6日で狭義のゴールデンウイークは終わり、7日は休館日ということで、井上さんの計らいで、急きょ実施されることになった、スタッフのためのゴールデンウィークお疲れ様&残りの会期もがんばりましょう会でありました。

 会期が始まってからの毎日を支えてくれている、入場整理&会場監視のアルバイトスタッフさんを中心に、とにかく何らかの形でこの展覧会に関わっている人はみなさんどうぞ、ということで、講座をやらせていただく僕も呼んでいただけた次第なのでした。

 もちろんこの日の主役は、ほとんどが学生さんであるアルバイトスタッフで、井上さんがいかに彼らの役割を大事に思っているかがよく分かる会でした。詳しくはまた書く機会が別途あると思いますので、ここでこれ以上は控えますが、まだ会期終わってないのに、すでに感極まって泣いてる人が何人もいるっていう、アツいチームワークによって支えられている展覧会だということを改めて実感しました。要するに、関わってる人みんな井上雄彦的世界の登場人物になっちゃうような雰囲気ができてるんですよね。これが、この展覧会の、運営面での非常にユニークなポイントではないかと思うようになってきました。

 伊藤比呂美さんの日記にも、シンプルかつ的確な記述がありますので、どうぞ。

http://www.k-nakazawa.com/ito_hiromi/diary.cgi?mode=view&no=527

 10時過ぎに終わった中打ち上げの会場を、まだ結構みんな残ってるよねえとか思いつつ、後ろ髪引かれながら、最終の高速バスに乗って後にし、福岡に帰って、ゴールデンウィークは一段落したのでした。

7日は普通に大学で仕事 00:29 7日は普通に大学で仕事を含むブックマーク

 してたんですが、疲れがたまってたのか、久しぶりに派手にお腹を下してなさけない気持ちを抱えていたものの、清志郎のことを話しにきてくれた学生がいたので、精神的に悪い落ち込み方はしないで済みました。

[]8日ははまた見学会 00:29 8日ははまた見学会を含むブックマーク

 今度は学生7名連れて、朝から同じパターンでJR在来線→交通センターでラーメン→バスで岩戸観音入口→20分坂道登って霊厳洞→下ってバス&市電→CAMK→オレンジで夕ごはん→高速バスで帰る、でした。

 が、この日は暑かったー。日中の気温27度とかだったので、岩戸観音入口からの坂道も暑かったですが、でも、霊厳洞は涼しいんですよねー。すごいなー。


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 岩戸観音入口のバス停。ここから坂道を登ります。


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 こういう景色を見ながら登るわけです。途中、道のわきにミツバチの巣箱がいっぱい置いてある空地があって、道にまでミツバチがいっぱい飛んできてたりします。別に刺されないですけど。

 ずっとほんのり何かの植物のいいにおいがしてるし、うぐいすがこれでもかってくらいホーホケキョ言ってて、気分を盛り上げてくれます。


 上ったり下ったりしてる最中も、下腹部にはまだ不安感が残っていたんですが、整腸剤だけで、昼のラーメンにも耐え、胃腸内部のものが上ったり下ったりすることはなかったので、おのが下腹部をほめてあげたいです。

 自分の講座も近付いているので、この日はかなり集中して展示を見ました。おかげさまでまたいろいろと発見や考えるところがあり、ほんとに奥行きのある作品だなあと思いました。

[]9日は連続講演会の第3回 00:29 9日は連続講演会の第3回を含むブックマーク

 島田美術館館長・島田真祐氏による「宮本武蔵と熊本」改め「武蔵、どうしてそんなに男前?−肖像画の変遷−」でした。

 いきなり柔らかいタイトルになったのは、「宮本武蔵と熊本」というテーマについては、まさに同題で『井上雄彦ぴあ』に、このムックの中では比較的長文の論考を寄せられていて、これは僕も大変勉強になったのですが、島田氏としては、その内容を改めて繰り返すのも面白くないのでテーマを変えようと考えたから、とのことでした。

 というわけで、講演の内容は、武蔵の肖像画の変遷を最初期のものから「バガボンド」までたどるいうビジュアルなものに。

 武蔵のルックスについて、同時代にそれを写した絵や記述した文書資料はなく、1727年の評伝「武州伝来記」にある背丈、顔つき、装い等についての記述が、最も史実に近いと考えられ、以後の武蔵像の基本ともなったそうです。それによると身の丈六尺(約180センチですね)ほど、一生髪けずらず(くしけずらずの意)、爪とらず、浴せず、といったことが書かれているそうで、ワイルドです。風呂に入らないのは、心の垢をそそぐことに専心しているから体の垢は落とさなくてもいいのだといった理由が述べられているようです。すごいです。「バガボンド」にも体洗ってない系の描写はありますよね。

 二天一流正系の寺尾家に伝えられ、現在は島田美術館蔵の最も有名な武蔵の肖像も、この「武州伝来記」の記述をほぼ踏襲しているそうで、二刀を携えた姿勢も、五輪書の「水の巻」に記された「身のかかり」(闘争時の基本的な構え)によく似ており、これが、史実に近い武蔵像の絵としての原型となり、いくつかのバリエーションを生んでいくことになります。ということで、迫力はあるもののお世辞にも男前とは言えない武蔵の肖像がいくつも紹介されましたが、これらも少しずつ史実に照らすとあり得ない描写が混じっていたり、同時代の歌舞伎などのフィクションの影響も見られるとのことでした。

 一方、そうした歌舞伎などのフィクションの影響下に、すっかり美化され、「史実の尾てい骨」さえ残していない男前の武蔵像も、五雲亭貞秀や歌川國芳の浮世絵などによって広がっていきます。國芳にいたっては、月代を作らず総髪だったという、武蔵の一番大きなルックス上の特徴さえ無視して、月代がある武蔵を描いており、一方、敵である小次郎は、思いきり悪相に描かれています。

 この武蔵=善=美、小次郎=悪=醜という対比が崩れるのが吉川英治の「宮本武蔵」で、それまでの勧善懲悪の枠組みを脱して、小次郎も美形に描いて、どちらが善でどちらが悪、というような単純な対立ではなくなっています。吉川版を原作にしているのですから当たり前ですが、「バガボンド」もまさに、そういう描き方ですよね。

 といった感じで、武蔵イメージの変遷が、手に取るように分かる、面白くてためになる講演でした。島田館長は、「宮本武蔵と熊本」の文体や、それに添えられた写真から想像する通りの、厳格な雰囲気の方でしたが、お話自体は、時折熊本弁や冗談を交えたメリハリのある楽しいもので、そんな柔軟性も兼ね備えている辺りがまたかっこよかったです。

 終了後は、展示を見に来ていた北九大生2名と、毎度おなじみ熊大の跡上史郎さんと、それから熊本近代文学館の鶴本市朗さんとともに、またしてもオレンジへ。どんだけ行っとんねん、という話ですが、展示見に来た北九大生はやっぱ連れて行かんといかんでしょうということで。何回行って何頼んでもおいしいですしね。

で、10日は、研究室に来て 00:29 で、10日は、研究室に来てを含むブックマーク

 授業の準備や、全然別件の、前から頼まれてた出版学会が出す本の項目執筆の準備などして一日過ぎ、現在に至るというわけです。ふー。明日の夜は4年ゼミの焼き肉会です。もりもり食って元気つけたいと思います。

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