宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

というわけで

 大急ぎで武富健治さんとこと、ふかさくえみさんとこと、竹熊健太郎さんとこと、永山薫さんとこを回った時点で時間切れ。
 さらに大急ぎで昼ご飯をかきこんで、13時半から「伝説のマンガ雑誌『COM』を語る」座談会へ。
 第1部は、描き手、編集者ともに「第1世代」のみなさん、第2部は、「第2・第3世代」のみなさんが、それぞれ登壇され、『COM』の概要と変化の過程を、新人投稿欄にして、各地のマンガ同人グループの組織化の試みでもあった「ぐら・こん」の話題を中心に追う、という構成でした。
 時間の関係もあって、内容的には「もう少し聞きたい!」と思わせる点もありましたが、実際現場に居合わせたみなさんの醸し出す空気感とともに、興味深いトピックがたくさん語られたので、この雑誌への興味を、コミティアという場で喚起するには十分充実した座談会だったと思います。
 ていうか真崎守さん、みやわき心太郎さん、矢代まさこさんからちばてつやさんまでが一堂に会している様子を見られただけで、個人的には結構満腹だったのでした。


 座談会終了後、希望者を募っての懇親会があったので、そちらにも参加させてもらい、僕の恐ろしく低い立食パーティ外交能力を振り絞って、行ける伝説の皆さんの半分くらいの方々に話しかけさせていただいたんですが、末期『COM』の編集に関わったのち、漫画家としても評論家としても重要な仕事を残されている飯田耕一郎さんとお話できたり、初期の『COM』の編集をされていた鈴木清澄さんと野口勲さんに、『COMIC AGAIN』のお話が聞けたり、「ぐら・こん」関西支部長だった中島隆さんから、竹内オサムさんも同人だった「あっぷる・こあ」のお話が聞けたり、末期『COM』の編集をされていた鶴野久男さんが北九州のご出身とうかがって漫画ミュージアムのお話をさせてもらえたりして、いろいろありがたかったです。


 夏目さんやヤマダトモコさんや川原和子さんにお会いできたのもよかったですし、懇親会が終わった後、岩下朋世さんとさらに新宿でお茶しながら話せたのもよかったです。


 コミティアは初めてだったんですが、そして実質1時間しか回れてないんですが、いいおっさんにはちょうどいい規模で心地よかったです。知り合い率も高いし、また来ようと思いました。