宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「映画 鈴木先生」上映&トークイベント〈補習2〉!

【4日の0時台に書いています】


 学期末でいろいろ立て込んでるものですから、こちらで告知しそびれたのですが、先週から始まった角川シネマ新宿での〈補習〉シリーズ第2弾は、私も登壇させいただいて、司会進行させてもらいました!
 今回のメンバーは、前回に続いての守屋プロデューサーのほか、テレビ東京の山鹿プロデューサー、キャスト陣からは岡田先生役の山中聡さん、そして原作の武富健治さんでした。
 いやー、山中さん、かっこよかった。ループタイをして来てくださったのには意表を突かれました。すてきでした。
 山中さんがこの作品を語るというのは非常に貴重な機会なので、前半は岡田先生という役をどう捉えておられたのか、屋上シーンでの撮影現場のエピソードなど、山中さんのお話中心で進めさせてもらいました。すごく積極的に話してくださって、興味深いお話がたくさんうかがえたと思います。
 「小川のセリフがいいんですよねー」とおっしゃって、自分の部屋に「壊れることを自分に許しちゃダメ」って書いて貼ってあるって話は、僕自身すごくツボにはまってしまいました(笑)。
 あと、白井のシーンで、白井が鈴木先生にいろいろ言ってから教室を出て行った後、岡田先生が「すいません、勝手なことばかり…」と鈴木先生を一応気遣うようなフォロー発言をする場面をどう解釈して演じられたかという質問に、「内心は「どうよ?」って思ってるんだけど、それを露骨には出さないだろうと思ってああいう感じの演技にした」とおっしゃっていて、武富さんも、山中さんが岡田先生を押さえ気味の演技で演じてくれたのがほんとによかったとおっしゃってた時のやり取りは、前半のハイライトだったなという気がします。
 後半は、武富さんメインで、映画についての、ツイッターなどでの反応や、事前にツイッターの公式アカウントで募った質問などにお答えしていく、という構成でした。クライマックスの小川の大ジャンプの「リアリティ」をめぐる賛否両論についての武富さんのお話は、さすがの深さでした。
 

 そんなわけで、山中さん、武富さんががっちり話してくれるのを、両サイドから守屋さん山鹿さんも適宜フォローしてくださって、すごくバランスよく進んだトークになったように思います。司会としては、40分という短い時間の進行管理は少し気を遣いましたが、内容的には、一を聞けば十帰ってくる感じだったので、苦労なく楽しませてもらいました。
 自分が司会をしたイベントっていつもそうなんですが、なぜか、あんまり自分で詳細に内容を報告したくないって感じになっちゃうんですよね。
 今回は公式ツイッターアカウントでも、質問とその答えなどちゃんと報告されてますし、来てくださった方の感想ツイートなどもありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧いただければと思います。


 トーク終了後は、武富さんのサイン会。いつものように丁寧に一人一人の方と会話しながらサインされてました。
 さらにイベント終了後は、近所の居酒屋さんで軽く打ち上げ。と言いつつ、プロデューサー陣と武富さんの、この映画をめぐる熱い議論は、さらにテレビや映画の現状と未来にまで広がり、聞いてて、ほんとにすばらしい作り手のみなさんに恵まれた作品なんだなと感じました。


 そして〈補習〉は来週も続きます。なんと来週のゲストは桃井先生役の田畑智子さん!さらに脚本の古沢良太さん!これはやばいです。絶対聞きに行かないと。そしてまたしても私、司会進行させていただきます。充実したトークにできるよう、がんばります!